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アダム・トゥーズ

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コロンビア大学歴史学教授。同大学のヨーロッパ研究所所長。経済史を主に専門としている。20世紀初頭のドイツ経済や、現在の金融危機の研究等で有名。『ナチス 破壊の経済 1923-1945』、『暴落 金融危機は世界をどう変えたのか』、『世界はコロナとどう闘ったのか? パンデミック経済危機』等の著作が邦訳されている。ケンブリッジ大学キングス・カレッジより経済学の学士号取得。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスより博士号取得。

アダム・トゥーズ「トランプによる共和党の過激化と、アメリカの有権者の再編成」(2024年11月11日)

結果は寒々しいものだ。民主党は、格差、社会問題、差別に焦点を当てており、2020年以降、格差が減少していることを示す統計が出ているにもかかわらず、相対的に不利な立場にあるアメリカ人を取り込むことに失敗したのだ。

アダム・トゥーズ「ドイツにおける右派の揺れ動きを分析する:極右政党AfD(ドイツのための選択肢)躍進の背景にあるものとは何なのか」(2024年9月1日)

旧東ドイツのテューリンゲン州とザクセン州の地方選挙で右傾化が進むことは、以前から予測されていたことだ。これは、旧東ドイツと旧西ドイツの間での格差が拡大していることを裏付けるものであり、すでに今年の夏の欧州議会選挙で露骨なまでに顕になっている。

アダム・トゥーズ「ドイツの財政健全化への執着は、有権者を極右の支持に追いやっている。近年のドイツの成功とされているものについて」(2023年10月9日)

民主主義国家が、こうした緊急、明白、十分に理にかなった要求に応えず、ナンセンスな財政健全化の原理を優先するなら、正当性を喪失してしまうのも不思議ではない。国家による自殺行為だ。