禁煙後11kg太りそこから10kg痩せた方法「私とタバコの1年戦争」

長いようで、短い1年でした。
今年に入って大きな変化がありました。
それが「禁煙」です。
相当なヘビースモーカーだった私にとって、これ以上ない変化だったのではないでしょうか。
それゆえに太りました。
びっくりするほど、あっさりと太りました。
禁煙してからわずか3ヶ月で11kg太ったのです。
そして現在、禁煙から12ヶ月がそろそろたちます。体重はというと・・・
今回は、そんなタバコとの戦争を記事に残したいと思います。
禁煙とは、タバコとの戦いではない

このたび、11ヶ月経過し、私はようやく元の体重まであと1kgという状態までになりました。
経過としては、
- 2010年1月 禁煙
- 2010年4月 11kg太る
- 2010年12月 10kg痩せる
さて、冒頭でも書いたのですが、私にとって禁煙とは、単にタバコを我慢するという戦いではありませんでした。
タバコを我慢する上に、食べることすらも制限、我慢しなければならない戦いとなったのです。
今年一年を漢字一字にするなら「耐」それは「我慢」の一年だったとはっきりと言えます。
今回は、この1年を振り返り、私がどのようにタバコをやめ、そしてどのように太り、さらに、どのように痩せていったのかを書き残したいと思います。
ただし、これはあくまでも私の場合であって、他の皆さんが同じようにやって全員そうなるなんて事は思ってませんし、みなさんも思わないでください。あくまでも参考程度に。
また、こういう記事を書くと必ず「禁煙する事が正しい事なのか」とか「やめたら禁煙を押し付ける奴うぜー」とか勘違いする人が多いですが、誰も、一言もそんな事は言いませんのであらかじめご了承ください。
これは、私のレポートです。
そもそも禁煙に耐えるために必要なたった一つの考え
1日50本くらいタバコを吸っていた人がタバコをやめると色んな変化が襲ってくる
ここでも書いた通り
これがまず最も大事な考え。そんな私が、友人から教わった
「とんでもない禁煙術」を実施したところ
なんと一発で禁煙に成功したのです。
そのとんでもない方法とは
『タバコを吸いたいと思った時に、タバコを吸う理由を全て否定すれば簡単に禁煙できるよ。』でした。
タバコを吸う理由を否定する。
例えば、今右手にタバコをもって吸おうと思った時に、なぜ私はタバコを今吸うのかと言うのを考えると、例えば次のような事があげられます。
- 「イライラするから」
- 「ちょっとアイデアがでない」
- 「休憩をとりたいから」
- 「コーヒーに合うから」
- 「食後だから」
- 「運動のあとだから」
- 「お酒の席だから」
- 「なぜかわからないけど吸いたい」
そして全てにおいて、「吸う必要は一切ない」と断固自己暗示にかけます。
ここで禁煙した私から一言だけ言わせてもらえるなら、
「イライラするから」といって、タバコをすっても、あなたに対してイライラの原因となっているものは、全く解決しません。
問題自体タバコすっても解決しませんので、そもそも吸う意味など全く無いのです。
そうです。
これまでタバコを吸う事でイライラが解消されていたかのように思っていたのは、実はニコチンを体に取り入れている時点で、脳内の働きを低下させて、イライラが無いような錯覚に陥ってただけなのです。
つまり、吸ってない状態、そして最も重要なのは「体がニコチンを欲していない状態」こそが、最高のポテンシャルを発揮する事が出来るのです。
もし本気で禁煙をすると決意したなら、あなたは一度タバコを、クスリであると考え直す事が最も重要なポイントとなります。
タバコは本当に危険な麻薬でした。
私の脳はこの麻薬をどれほど欲しがったことか。
「タバコを吸いたい状態」がしばらく続く事で、普通では考えられないほどの能力が低下しました。
そして、ようやくその吸いたい状態が無くなった事で、初めて「タバコは麻薬だった」と言えます。
自分が食後、暇な時、ゲームするとき、仕事するとき、無意識のうちに吸っていたもの。
それは、本当にその時に吸う必要があるのかと、もう一度、再度考え直す事で、タバコを吸う事が馬鹿馬鹿しくなっていったのです。
また、例え禁煙パイポでも、電子タバコでも、タバコでも、一度たりとも吸ったら崩れると言うのは、これまでの10年で何度となく禁煙に失敗した私の体験談として、間違いない事だと思います。そこだけは死守する事を強くお勧めします。
タバコを吸わなくなると同時に食べたくなる

タバコの事だけを考える最初の1ヶ月、そのタバコの代わりになる物をと体が求めるのは口に入れる「何か」です。
飴、ガム、カリントウ、ポテチ、チョコ、とにかく何でもいいのです。
何かを口にいれずにはいられなくなりました。
しかし、つらいのは「おやつを食べ終わった後の一服したいという気持ち」です。
特に油っこいものは、おやつを食べた後、一服したくなりますのでつらいです。
ポテチや、コンビニに売っているようなパン、おにぎり、サイドメニューなどを食べてしまうと、一服したい衝動が発生し、逆にまたなにか別の物を食べようとします。
なので「すぐに食べ終わるもの」「油っぽいもの」はあまりお勧めしません。
私がとにかく食べたのはカリントウでした。
毎日毎日ひたすらカリントウを食べ続けました。
セブンイレブンの職人気質シリーズのカリントウ。
「タバコを吸うくらいならカリントウだろ」
そんな風に考えていたのです。
しかし、食べたい衝動は収まりません。
なにか口にぼりぼり入れてました。
結論としては、キシリトールガムかブラックブラックガムのチューインではなく、パックに入っているほうのガム。同じメーカーの商品でも、チューインガムは糖分多すぎてびびりますのでご注意を。
やはりガムが一番効率的かもしれません。
そして、そこにお金をケチるのはやめましょう。
ただし、一週間に1日~2日はおやつを食べていい日と決めて、300円以内ならOKとかやると気が楽になりました。
食べたい物は我慢しすぎてもダメっぽいです。逆に。
ここで改めて気がついて欲しいのは、吸いたい衝動を我慢しているという事は忘れて、食べたいという衝動を抑えている戦いをしている、と考えてください。もはや1日でもタバコを我慢できたあなたにとって、敵はタバコではないのです。
食後の食事が終わったという合図がなくなる
仕事中に食べるおやつとか、運転中に食べてしまうものとか沢山ありますが、食べるという点において最も凶悪なのが、食後の一服の我慢です。
とにかく一服しない限り、食べ終わったという信号がいつまでたっても脳にいかない為、食事というものが終わらないのです。
これは酷かったです。
いつまでも食べたいのです。おやつがあればご飯を食べ終わって、おなかが膨れていようとも食べたいのです。
もはや、タバコを吸う事で、私の脳はおなかがいっぱいになったという信号を受け取っていたのは間違いありません。
これほどまでに脳や体を蝕んでいたタバコに恐怖すら覚えました。
こうして、何も考えずに3ヶ月が過ぎたころ、明らかに太りました。
わずか3ヶ月で11kg太っていたのです。
もはやこの推移で行くと6ヶ月で22kg。1年で44kg太る計算。これはまずい。
考えるまでもなく、ここで気がついた。
禁煙とは、タバコとの戦いだけではなく、食事との戦いでもあると言う事に。
そして、この事に気がつかないでいたり、わかっているけどあまり意識しないようにしていると大変な事になります。逆に言えば、この事を早い段階で「意識」しておけば、スムーズに禁煙に取り組む事が出来ると言えます。
禁煙したら必ず聞く言葉があります。
『禁煙したら太るってよく言うよね』
聞いた事ありませんか?
太るってよく言うよね、禁煙したらもしかしたら太るかもしんない。
そういう意味が込められてます。
これは甘いです。
禁煙したら太るっていう認識ではなく『禁煙したら食事も制限しなければならない』というぐらいの認識で禁煙したほうがいいです。
私が始めた制限法は夕食を減らす事
11kg太った時点で、明らかにオーバーカロリーである事は誰の目からみても明らかです。
そもそも昼におやつやガムを食べてしまう衝動が抑えられないのですから、カロリーは増えます。
そこで、まずは運動を開始しました。
朝の通勤40分の自転車にしたのです。
しかし1ヶ月試しましたが、これがきついだけで地味に効果がありませんでした。
何よりも、カロリーを制限したわけではないので、食べる、飲むは減りませんし、運動するぶん、食べる量が増えていたかもしれません。
そこで次に取った方法がカロリーの制限です。
どう考えても取りすぎなわけですから、どこかでカロリー摂取を減らさなければなりません。
お昼のおやつが減らせるのかと考えた時、無理でした。
私が減らしたのは夜です。
夜ご飯食べる事を止めました。
そして食べたのがキャベツ、レタス、にんじん等のサラダ盛り合わせです。
そもそも野菜自体あまり好きではないので、このサラダにはかなりの量のドレッシングをかけるようにしました。
スーパーに行くと今やドレッシングは死ぬほど種類が豊富にあります。
なるべく4種類くらいを購入し、日替わりで味を変えて楽しむようにしました。

空腹を紛らわす為の物
さすがに野菜のみ食べると言うのは、夜中におなかが減る事が多々あります。
そこで始めたのがブルガリアヨーグルトです。
あの味気ないヨーグルトです。

アレをおなかがすいたら小出しで皿にあけて食べていたのです。
1ヶ月ほど経過した頃には、かなり胃が小さくなった実感があります。
確かに昼はがっつり食べても良いというルールを作っていましたが、大盛りとか普通に食べれなくなりましたし、夜も野菜のみであまりおなかが減らなくなってきたのです。
しかし、物足りないと感じる事が多いです。
その時は遠慮なくご飯と納豆を食べました。もともと納豆大好きなので、冷たい野菜のみよりも、少量のご飯と、納豆、そして野菜というパターンも有りですし、野菜は一日置いといて、納豆ご飯のみというパターンも有りました。
ただ、週に1度くらいは肉、魚を食べました。
このとき、最初はがっつり食べていたのですが、1ヶ月すぎる頃には、胃が小さくなったため、あまり食べなくてもおなかいっぱいになっていたのです。
1月禁煙、4月で太り、5月まで運動して効果なく、6月からこの方法を実施。
つまり実質5ヶ月間この方法を試しました。
途中もちろん付き合いでの外食も一ヶ月に10日くらいありますので・・・まぁその時もなるべく食べないように我慢してました。
結果12月で10kg減量に成功!この調子でいけば目標の15kgダイエットもいけそうな気がします。
で、1年もするとですね、お昼におやつとか、ガムとか全く食べなくなりました。
そもそも吸いたい衝動なくなりましたので・・・。
つまり、夜もう少し食べて良くなってくるんですよね。
だからまずは続ける事が大事です。
ニコチンパッチのターン
さて、少し話がかわりますが、実は私の知り合いが「ニコチンパッチ」を病院から月2万なにがしで購入し、「パッチ禁煙療法」を試した人が、3人います。
どの人からも
「吸うと気持ちが悪くなり、おえってなるので、すぐ火を消したくなる」
という意見が聞けました。
私が過酷だと感じた「タバコを吸う理由を否定」するという点をクリアしやすくなります。
そもそも、吸う事が気持ち悪くなる為「タバコを吸うと気持ち悪くなるから吸わない」という完全な否定理由がすぐに出来ます。
これによって「タバコを我慢する」という問題はなんとかなるかもしれません。
しかし、やはりというか、ここで説明して来た通り「食との戦い」が始まるようです。
全員見事に太りました。
間違いありません。禁煙とは、ストレスや中毒との戦いではなく、食との戦いなのです。
決意こそ重要
あとはとにかく己自身の決意と約束を守り続ける事。
禁煙用のパイポや、電子タバコもしないときめたならしない。
吸わないときめたなら吸わない。たったそれだけ。
1日50本、飲み会の席では一日80本は軽くすってた私ですらやめれたのですから、きっと皆さんも「やめようと思えば」やめれれるはずです。
逆にやめようと思わないなら「別にやめる必要」も特にありません。
体に悪いとかなんとか言われても、やめる事は出来ません。現に私がそうでした。
私の場合は具体的な金額を見てやめる事を決意したわけですが、他の人のやめる理由は分かりません。
ちなみに今年一年、私が禁煙して今日まで得た金額は
303,000円です。
来月東京行きのホテルやら飛行機やらの小遣いにもなりましたし、トラックパッドも買えましたし、ipodもiPhoneもPCも買えました。
タバコちゃんありがとう!としか言えません。
そんなわけで、今年も残すところあとちょっと。
まだまだ食との戦いは続きますが、皆さんも何か目標きめてやっているのでしたら是非、楽しみながらやってみてくださいね!
それでは、また。