私が『Googleすごい!』と思える歴史のおさらい
もう個人的にはGoogle無しでは生きられない体になっているような気もしないではないけど、Googleはほんと便利なサービスをガシガシ出してきます。
もう『ググれ』っていう言葉すら現在では当たり前すぎて、死語みたいな感じになっちゃってますね。
使っている人が痛く見えてきちゃうくらいweb業界では古い歴史があります。
そんなグーグル。
すごいな!と思うような過去の私のブックマークを見直し、どれくらいGoogleが凄いのかを考えてみようと思いました。
なんとなく自分自身がGoogleについてもうちょっと広く知りたいと思って書く記事なので、間違いとかありましたらご指摘いただけるとすごく助かります。(書き終えてみたら・・・長いです。)
Google誕生。始まりは車庫(ガレージ)
噂の1998年。Google誕生ガレージ。
Newsvine - Google Buys Garage Where Empire Began
車庫からGoogle創立者のラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの伝説が始まったそうで・・・。
当時は相当お金が無かった中で戦ったらしい。素敵。
その前に、Googleアルゴリズムの開発研究に使っていたサーバが以下。
4GBのHDDを10枚合わせて、40GBで運用するために・・・レゴで!!
Googleの初期コンピュータストレージ
立ち上げ当初に作り上げたサーバーラックも、へにゃ曲がってて素敵すぎる。
Picasa ウェブ アルバム - tnj - Computer History Museum
通常のサーバラックの中に、マザボむき出しで無理矢理80台ぶちこんだ状態。すごすぎるw
因みにこのサーバー。
Google本社の入口に祭られてるみたい。神すぎる。
こんな感じで誕生したGoogleが今や・・・。
この機器でなにをしようとしたのか?
要するに、だれもが使う検索エンジンの開発です。
自動で情報を収集させるシステムの設計。これにより、たった二人で何億というwebサイトを検索できるようにし、さらに次の項目であるページランクというアルゴリズムによって、有益な情報を発見し易くさせた。Yahooはロボット型サーチを開始する前、完全な人認証システムでした。
そのため、Yahooの検索結果に掲載されない事に対する不満がつのるユーザーが多かった。
ところがGoogleは完全ロボットで日本上陸。
SEOなんていう言葉はまだそんなに耳にすることは無かった頃ですが、『タイトル』位をきちんとつけておけば、検索結果に表示される事に驚いたものです。
ほんとうに今更。Googleがすごいのはネット初心者をほとんど相手にしないスタイル
Googleページランク
Googleが誇る検索インディクスへの格付け。これが全てではないし、全く参考にならない事もしばしばありますが、これが生まれた概念は、デヴィッド・ヴァイス、マーク・マルシードが書いた、『Google誕生~ガレージで生まれたサーチ・モンスター』でも読めばわかり、面白いです。
ページランクの基本概念が誕生したきっかけは、『論文を作る為に使った他の論文の引用』という過程にあるらしく、論文自体の評価は、その論文がどれくらい引用されているか、その度合いによって評価できるという考えが柱とっているそうです。それをwebページに応用し、リンクされているページは価値が高いという考え。(現在はもっと複雑です)
考えたのがラリーペイジ。で、ページランク。
ちなみにGoogleっていう奴は、ページランクだけじゃなく、イメージランクまで開発しているとか・・・。2008年4月の記事なので、もしかしてもう誕生してる?
Google Experiments With Next Generation Image Search
ようするに、画像を解析して、言葉と画像をマッチングさせ、さらに、一番広く使われているイメージをロボットに探し出させようという荒業。
ははは・・・すげぇ。
笑われ続けた1999年から2001年
Googleは当初、あらゆる投資家から『検索エンジン(笑)』と笑われていたといわれている。
有名な話では、ベセマーベンチャーパートナーズのwebサイトにて公開されている反省文がある。
この頃、検索エンジンはYahoo。そして検索エンジンは『おまけ』として考えられていた。大学時代に仲良くしていた女性が、自宅のガレージをサーゲイと、ラリーペイジに貸し与えていた。1999年と2000年に、彼女から『新しい検索エンジンを開発している凄く頭の言い学生がいるから会ってほしい』という熱烈なアタックを受けた。
学生?検索エンジン?
私は彼女に、『どうしたら君の家からガレージの前を通らないようにして外にでられる?』とたずねたくらいだ。
Anti-Portfolio - Bessemer Venture Partners
あくまでもポータルという、『そのサイトから色々な、もしくは広い情報が手に入る』という、テーマを元に、検索もその一部として使われていた。
しかし、Googleは違った。
『検索のみ』というすっきりしすぎのサイトだった。
1997年の研究から立ち上げ当初がこれ。
あれ・・・よく見るとレゴっぽい・・・まさか・・・。
ベセマーベンチャーパートナーズの幹部がガレージを貸していた友人からGoogleを進められた1999年のGoogleがこれ。
Google.com 1997-2007
何も無さすぎて、ポータルサイトYahooに慣れしたんだ人にとっては驚きのトップページですね。
これでは当時笑われても仕方が無かったといえば仕方が無かったのです。
ところが、ふたを開けると、たった2年足らずで人気が急上昇。
Yahooもおまけ程度に考えていた検索をGoogle検索に、変更した年でもある。
余談ではあるけど、このYahooの行動によってGoogleが世に知れ渡ったといっても過言ではない。
Yahooはこのおまけに食われ、検索シェアをことごとく失い、翌年、Yahoo! Search Technology を立ち上げ、同時にGoogleを切り捨た。そして自社でロボットの開発を行ったのです。
時は既に遅かったようですが。
こうしてみれば、ページランクテクノロジーは成功したと思われた。
しかし、1999年、続く2000年では収益に繋がるものは、実際ほとんどなく、相当苦しい思いをしていたらしい。(書籍:ザ・サーチ グーグルが世界を変えた
)
ビル・グロスの手法を取り入れ起死回生
実は当時1998年より少し前、1994年から誕生したバナー広告という手法がモテはやされていた。クリック数によって広告効果がわかる為、ラジオやテレビCMといった媒体にはない、特殊な広告としてweb業界のあちこちに画像の広告が現れだしたのです。
インターネット広告の誕生だったが、なんとたった4年でクリック率が激減し、微妙なサービスとなっていった。(バナー広告がダメな理由:サイト案内のリンクをバナー画像にすると、クリックされにくい理由と対策)
Googleもこのバナー広告には未来が無いと踏んでいた為手出ししなかったという。
そしてGoogleが誕生した1998年、現在のYahoo広告を支えているオーバーチェアの創設者であるグロスがカルフォルニア州モントレで開催された会議にて、『ペイドサーチ(検索連動型広告)』を発表。
『人が検索したキーワードにマッチした広告を出せば良いのだ』というもの。
1998年からスタートさせ、1年間で驚きの1千万ドルの売り上げを叩き出した。
Googleはこの流れをつかみ(アイデアをパクリ)、2001年にGoogle AdWords(アドワーズ)を公開。
Googleはここから大きく急成長していった。
2003年にはGoogleAdsenseが誕生。
一般ブロガーたちによって、Google広告の効果はさらに高くなった。
ちなみに横道にそれますが、このビルグロス。
Googleの二人も凄いけどこの人もすごい。
とんでもない会社設立マニア。私は12歳のときからずっと会社を作ってきました。10代のときも、カリフォルニア工科大学を卒業したときも、複数の企業を運営していました。
Ideas Aplenty From Idealab Head
翻訳:アイディアラボ社グロスCEOに訊く:「ネット企業は終わらない」(上)
波に乗っている時は、なんと一ヶ月に一社会社を設立していたとか・・・。オーバーチェアをYahooに16億ドルで売却したのも、氷山の一角らしい。
ははは・・・すげぇ・・・。
波に乗ったGoogleだから出来る無料の世界
Googleは莫大な広告収入を常に得ている。その結果だからこそ出来る無料の世界が存在する。
Google サービス一覧
Gmail一つとっても、他のwebメールサービスとは雲泥の差で登場した。
1ギガという容量をぶら下げて無料で提供している。また、取得する為にはこちらの個人情報等、一切入力する必要が無いというセレブっぷり。
地図がブログにも貼れるようになったGoogleマップ、それを3Dで見れるようにしたGoogleアース。
どれだけ人件費がかかっているのか予想もつかないGoogleマップから見れるGoogleストリートビューア。
先日も紹介したような開発ツールまで無料なのです。
エクセルやワードと言った機能をもったサービスもweb上で無料で提供しているとんでもっぷり。
当たり前になってきてますが、やっぱりどう考えても凄いと思う。地味に使ってみればわかりますが、一人作業ではなく、共同作業した時の便利さは異常すぎます。
手軽にwebサイト・wikiが運営できてしまうGoogle サイトも、まだサービス一覧には乗ってませんが、あまりweb制作に知識の無い人たちにとって見れば、とんでもないツールかと思います。
どんどん無料ですごいツール、サービスが誕生するので正直怖いです。
求められるハイスピードの世界
Googleは知っている。
0.5秒早くすることの意味を。
高速ブラウザ、
GoogleChrome公開時の記事。
0.5秒、遅かっただけで売り上げの20%がダウンするという。1つは検索サービスに関するユーザーテストの結果だ。通常、検索結果には1ページ当たり10のリンクが含まれるが、ユーザーにどのぐらい検索結果数がほしいかと尋ねると、ほとんどの人がより多くと答えたという。ところが、実際に結果数を30に増やして実験したところ、トラフィックも収益も20%も落ちてしまったという。理由は、10の結果を返すのに0.4秒だったものが、30の結果を返すのに0.9秒と0.5秒余計にかかっているから、だったという。
(中略)
メイヤー氏は、Googleマップでは、Webページを100KBから70~80KBに減らしたことで翌週にトラフィックが10%、その後3週間で25%伸びたことがあるとも指摘する。
Chromeはなぜ速いのか - @IT
ははぁ・・・すげぇ・・・。まず1999年から2009年現在までにおけるこの10年間のGoogleの成長のわかりやすい例から。
・今はかつてよりも1000倍のクエリーを処理している
・マシンの処理能力は1000倍になった
・以前は1000ミリセカンドかかっていたが今は200ミリセカンドまで高速化された
・ページのアップデート検知に至っては10000倍に達しており、最初は反映まで数ヶ月かかっていたが今はページが更新されて数分で反映される
Googleは1つの検索クエリーに対し、1000台のマシンを使って0.2秒で処理している
ちなみにどうでもよい話ですが、この高速ブラウザ用キャンペーン動画が以下。
二人『おおおおお』
『パッって一瞬で!』
YouTube - Google Chrome を使ってみた。
まぁ・・・いくらなんでもみんなスゲースゲー言い過ぎですが。
入社したくなる、それがGoogleクオリティ
あの、ガレージから始まり、そして現在。
Googleの社内の滑り台とかすべり棒とかの動画
グーグルは想像以上にグーグルだった
Googleすげええええ!
もうすごすぎて書ききれなかった
書けば書くほど終わりが見えてこなかったのでこの辺で!
Google20%ルールとか、もうみんな知ってますよね!わからなかったらググってみて!
それではまた。