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映画正体のネタバレありあらすじ!逃亡犯の目的は?結末はどうなる?

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横浜流星さん主演映画「正体」が2024年11月29日より公開されました!

 

今回は映画正体のネタバレありのあらすじ、そして私が実際に見た感想をまとめたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画正体とは?

 

映画正体は染井為人さん原作小説「正体」を元に映画化した作品です。

 

本格的なサスペンス小説で話題となり、2022年には亀梨和也さん主演でドラマ化もされました。(WOWWOW制作)

 

 

今回の映画は数々の名作を手掛けている藤井道人監督が担当しています。

 

 

 

 

 

映画正体のネタバレありのあらすじ!

 

※映画正体のネタバレを含みますのでご注意ください!!

 

 

一家3人を惨殺し、死刑判決が出た死刑囚の鏑木慶一

 

雪が降る中刑務所で舌を噛み切り、自殺をはかり、救急車で運ばれる途中で逃亡をはかりました。

 

死刑囚の脱走はニュースで大きく取り上げられ、捜査一課の又貫(山田孝之)が記者会見を行います。 

 

 

鏑木は大阪でベンゾーとして働く

 

鏑木は名前を隠しヒゲ面で大阪府の建設工事現場の体力仕事でアルバイトをしていました。

 

通称はベンゾー。

 

 

そこで出会ったのがギャンブルで借金を背負って苦しんでいた和也(森本慎太郎)でした。

 

周りからは借金を飛んだ経験からジャンプと呼ばれていました。

 

鏑木の情報提供の報奨金は300万円と値上がりし、それを和也は見ています。

 

ある日工事現場で骨折してしまったものの、治療費は会社からでないと言われてしまい、ギリギリの生活をしている和也は途方にくれます。

 

そこでベンゾーが、労災保険を申請しようとふたりで会社の上司にかけあおうとしますが、あっけなく却下されてしまいます。

 

 

しかし、ベンゾーはもう一度上司に交渉。殴られてしまいますが、「この現場は国の事業ですよね」といって正当な対応ではないと脅す発言をします。

 

和也のところに行ってすみません、2万円しかもらえませんでした、と謝罪するベンゾー。

 

そんなベンゾーの姿をみて、彼は一緒に飲もう、といいます。

 

ベンゾーの部屋でコンビニで買った缶ビールとおつまみを食べるふたり。

 

 

飲んでいる途中、和也はベンゾーが六法全書を持って勉強していることを知ります。さらに本の中には東村山一家殺人事件のことを調べた形跡がありました。

 

ベンゾーが右手で持つ箸の使い方が不自然なことに気付きます。

 

和也はベンゾーがニュースで見かけていた死刑囚の逃亡犯鏑木に似ているのでは、とほくろを確認。

 

和也はトイレ、といって部屋を出ると慌てて110に電話をします。

 

そこにベンゾーが現れ、「どうしたんですか」と問いかけます。

 

 

そしてベンゾーは逃亡をし、通報を受け、刑事が和也たちの寮を訪れます。

 

 

 

東京でライターの那須として働く

 

 

鏑木は東京都の新宿区の人ごみに紛れ込んでいました。

 

出版社で働く安藤沙耶香(吉岡里帆)は弁護士の父の置換冤罪の裁判を見守っていました。

 

 

鏑木は那須と名乗り、ライターとして出版社の安藤と仕事のやりとりをしていました。

 

那須のライティングは非常に評価が高く、安藤も彼のことを買っていました。

 

ある日、安藤は那須がネットカフェで寝泊まりしていることを知ります。

 

 

雨の日、傘を持たずにいた那須を見かねた安藤は居酒屋で食事に誘います。

 

焼き鳥を食べて「こんなおいしいもの初めて食べました」と感動する那須。

 

そして酔っぱらった那須は安藤の家に連れていかれ、そこで一晩過ごすことに。

 

安藤は「那須君がよければいていいよ」と言い、安藤と那須は2人で生活することになります。

 

那須は安藤の上司である後藤の仕事も請け負うことに。その内容は東村山一家殺人事件の取材レポートの文字起こしでした。

 

周りの目を盗み、こっそり取材の情報を盗む那須。

 

安藤は連日報道される逃亡犯のニュースを見て、薄々那須の正体に気付いていたものの、何も言えずにいました。

 

父の痴漢の裁判の判決の日、残念ながら有罪となってしまいました。

 

自宅に訪れた週刊誌の記者に安藤は「お父さんのこと残念でしたね、ところで鏑木慶一は出ていきましたよ」と言われてしまいます。

 

自宅でご飯を用意していた那須に安藤は「お父さんはやってないと思う。そして、鏑木くんも」と彼の眼をみてはっきりと言います。

 

逃げて、と伝えた後、安藤のマンションに刑事の又貫がやってきました。

 

念のため自宅を確認させてください、という又貫に自宅を案内する安藤。

 

誰もいないことを確認し、一度家を出た後、安藤は浴室の裏に隠れていた那須に呼びかけます。

 

那須が出ていた時、またしても刑事の又貫がチャイムを鳴らし、強引に安藤の部屋に押し入ります。

 

那須と対面し、押さえようとするも又貫、抵抗する那須。

 

ベランダから脱出しようとする那須に綿貫は拳銃を向けます。

 

しかし、安藤は綿貫の拳銃を払いのけ、「逃げて!!」と言い、鏑木は「ありがとう」と言ってベランダから飛び出ます。

 

怪我をしながらも逃亡する鏑木。そして川に落下したのでした。

 

 

新たな殺人事件が発生、犯人は?

 

 

そして新たに西東京で一家惨殺事件が発生、犯人は足利という男性でした。

 

東村山の事件と似ているため、模倣犯かと思われ、足利の事情聴取をした又貫も「東村山の事件を知っているか」と聞きます。

 

 

刑事の又貫は事件発生当時のことを思い出していました。

 

 

東村山の一家殺人事件が起こった現場では生き残りの遺族の由子と18歳の少年だった鏑木が残されていました。

 

鏑木は否認をしていたものの、刑事部長の川田が「その少年で決まりでしょう。18歳であれば成人の重罪の抑止力にもなる。」と言います。

 

又貫は犯人を目撃していて精神が不安定な状態の由子に「この少年がやったのを見たんですよね」と聞き、やや強引に証言を引き出します。。

 

そして否認していた鏑木は証拠を積み上げられ、死刑判決を受けてしまったのです。

 

 

長野県のグループホームで桜井として働く

 

鏑木は桜井として長野県諏訪市のグループホームで勤めていました。

 

桜井のことが気になる酒井舞(山田杏奈)は一緒の現場で働けることになり、嬉しさであふれていました。

 

グループホームの個室には、桜井が担当する患者の中に遺族である由子がいました。

 

酒井は「ここらへん地元なんで案内しますよ」と言い、きれいな湖畔に桜井を案内、景色と共に桜井の動画を撮影し、SNSに投稿をしてしまいます。

 

 

和也は東京にある安藤の父の弁護士事務所を訪れ、安藤と対面をします。

 

安藤は鏑木が無罪であると信じ、弁護士の父と共に行動をしようとしていました。

 

そこで鏑木と接触をしていた人物たちから話を聞こうとしていたのです。

 

和也は「ベンゾーはいいやつでした」と安藤に話をします。

 

 

その頃、又貫は逃亡をした後鏑木が水産工場で働いており、遺族の由子の妹の浩子と接触をしていたことを突き止めました。

 

そして出版社の後藤も鏑木とやり取りをしていたのです。

 

 

酒井は夜勤をしている時、桜井が由子の病室で「由子さん、思い出してください」と話している声を聞いてしまいます。

 

 

ある日、酒井はSNSに投稿した桜井の動画が「鏑木に似ているのでは」と炎上。警察にも知られてしまいます。

 

切羽詰まった鏑木は由子に事件当時のことを思い出させようとしますが、由子ははっきりとは言いません。

 

そして鏑木は酒井に「お願いがあります」と切り出します。

 

 

 

綿貫はじめ、警察たちがグループホームを取り囲む中、鏑木は酒井を人質に取り施設の中に立てこもりました。

 

鏑木は引き続き、由子に事件のことを聞き出そうとします。「お願いします。あなたは犯人を見ていますよね」と切羽詰まった状況で聞く鏑木。

 

 

そして酒井に、この状況をSNSで動画で配信をするよう頼みます。

 

 

由子は錯乱しながらも当時のことを思い出していました。

 

 

あの日、足利が東村山の自宅を訪れ、一家を鎌で惨殺。異様な叫びを聞いて当時18歳の高校生だった鏑木が自宅に入ります。

 

そこは血まみれの状態で、3人が横たわっていました。

 

足利の姿を見た鏑木と由子。そして鏑木は倒れている被害者から首の鎌を抜いてほしい、と言われてそれを手に取ってしまいます。

 

返り血を浴びたところで警察が来てしまい、彼は重要参考人としてとらわれてしまいました。

 

 

由子は「私のせいであなたは…」と鏑木を見ながら唖然をしていました。

 

 

又貫は刑事部長の命令でホームに突入。

 

抵抗しようとする鏑木と対峙し、又貫は拳銃を向けます。彼がひるんでいると、部下の井澄が発砲し、鏑木の肩にあたります。

 

鏑木は苦しみながら倒れてしまいました…。

 

 

映画正体の衝撃的な結末は?鏑木の無実は証明されるのか

 

酒井は高速バスで東京を訪れ、安藤の事務所に向かいます。そこには和也の姿もありました。

 

彼女たちは鏑木が無罪であることを証明しようと動いていており、署名活動などを始めます。

 

 

刑事部長の川田は又貫に「誤認逮捕などあってはならない。東村山の殺人事件の容疑者は鏑木です。この事件において真実はさほど重要ではない。」と言い切ります。

 

 

しかし、又貫は会見で「誤認逮捕の可能性があります。」と謝罪。署名活動をしていた安藤たちも報道を見て喜びます。

 

 

拘置所にいる鏑木に又貫は面会し、尋ねます。

 

「なぜ逃亡をした?」

 

鏑木は答えます。「この世界を信じてみたかったから。

「この世界を正しいものは正しいと言える世界だと。

生まれて初めて友達ができて、好きな人ができました。

生きててよかったって思いました。そしてもっと生きたいって思いました。」

 

 

鏑木と面会した和也は「お前そんな顔してたんだな。

俺、今資格の勉強をしてるんだぜ。褒めてくれよ。

全部終わったら、飲みに行こうな。」

 

 

酒井は「私、逃げるの辞めました。自分のことからも逃げないで向き合おうと思いますす。桜井さんのおかげです。」と語ります。

 

安藤は「全部終わったらすべて話してね。あなたには未来を生きる権利がある。」と真っすぐ伝えます。

 

 

そしてついに鏑木の再審の日が来ました。傍聴席には安藤、和也、酒井、由子、そして又貫の姿がありました。

 

 

結果は・・・

 

鏑木は涙を流して喜ぶのでした…。

 

 

 

 

 

映画正体の真犯人は足利だった!演じていたのは山中崇さん

 

 

鏑木が起こしたと思われていた一家殺人事件ですが、真犯人は足利でした。

 

たまたま訪れてしまった鏑木も、そして自宅に居合わせた由子も足利の姿を目撃しています。

 

由子は犯人の姿を見ていたものの、精神に異常をきたしてしまい、まともな証言ができていませんでした。

 

かつ、刑事の又貫から半ば強引に鏑木が犯人でしたね、という証言を引き出されてしまっていました。

 

足利は他の殺人事件で逮捕され、へらへらしながら刑事の又貫に「ケーキたべたい」と言うのは非常に不気味で恐ろしかったです。

 

 

 

映画正体 鏑木の逃亡の目的は自分の無実を証明するため

 

映画正体の最も一番のポイントは「なぜ死刑囚は逃亡したのか」でした。

 

いろんなところを転々としていた鏑木でしたが、まずは工事現場で資金を稼ぎ、事件の情報収集をするために出版社にもぐりこみ、そして当時の遺族だった由子がいるグループホームを突き止めます。

 

さらにグループホームの職員として働き、彼女に接触するという大胆な行動をとっています。

 

それもすべては「由子に事件の真相を思い出してもらい、自分が無実である証言をしてもらうため」でした。

 

 

正直予告の時点ではなんとなく予想はついていたものの、直接無実の証言を引き出すために遺族に接触するという行動には驚きました。

 

 

 

 

 

映画正体を見た私の感想!

 

映画正体は本格的なサスペンス作品となっており、とても見ごたえある内容となっています。

 

映画正体を見た私の感想 ①横浜流星さんはじめ、俳優陣の演技が素晴らしい!

 

一番の感想は何といってもこれです。

 

主人公の鏑木を演じた横浜流星さんは顔を使い分けていろんな仕事先に潜入。さらに出会う人を虜にしていってしまうところも素敵でした。

 

本気で役の人生に向き合い、心から鏑木慶一を表現しているところが伝わる迫真の演技でした。

 

 

個人的には刑事役の山田孝之さんの葛藤しながらも鏑木を追い続ける姿も非常に印象に残りました。

 

最近ではコメディ寄りの演技も多かった山田孝之さんですが、久しぶりにワイルドでかっこいい姿を見せてくれてものすごく感動しました。

 

又貫がもっと鏑木の話を聞いて、事件を捜査をしていればこんな逃亡劇にはならなかったのに・・というのは強く思いますよね。

 

 

吉岡里帆さん演じる安藤沙耶香の一貫して強く鏑木を信じる姿勢もすごくかっこよく凛としていて素敵でした。

 

映画正体を見た私の感想 ②鏑木と出会った人たちが変わっていくところに心を打たれる

 

私が思わず涙が出てしまったのは、鏑木と和也、安藤、酒井がガラス越しに面会をするシーンです。

 

鏑木と出会い、そして彼の無実を信じて動いた3人はいずれも彼のおかげで人生が変わりました。

 

特に森本慎太郎さん演じる和也はギャンブルで借金を背負うというどうしようもない人生を送っていたものの、部屋を綺麗に整え、就活の準備のため資格を目指すと言っていました。

 

彼が通報したことで報奨金の300万円をもらったのかどうかはわかりませんが、お金以上のものを彼から受け取ったのではないでしょうか。

 

 

一度は東京に憧れ上京したものの、挫折して地元に戻ってきた酒井舞も、深く考えずなんとなく実家で生きているイマドキの女子でしてたが、鏑木の本気の態度に触れて「逃げるの辞めます」と宣言。

 

彼女もくすぶっていた何かを捨てて新しい道を開いていくのではないかと思います。

 

 

彼らに鏑木の「生きたい」そして「正しいことは正しいことでありたい」という信念に触れたことで、人生観も変わっていったのでしょう。

 

 

映画正体を見た私の感想 ③逃亡劇のリアリティはあまりないところは残念ポイント

 

鏑木が逃亡しながらも必死に生き、そして無実の証明ができた、という感動的な作品ではあるものの、一方で逃亡する過程のリアリティはどうなの?と思う部分はありました。

 

例えば・・・

・おそらく戸籍がないままでどうやって仕事をしていたの?

(建設現場などはその日暮らしでもありえそうですが、専属ライターや施設での仕事は身分証明書が必要なのでは?)

誰かから戸籍を買って生きていたということなのでしょうか。

・安藤の自宅から逃げる時、多くの人に目撃されながら川に飛び込んでからどうやって生きていた?

さすがに周辺に警察も多数いる中で怪我もしていて逃げるのは困難だったのではないでしょうか。

 

 

など細かいところをあげればキリはありません。

 

建設現場ではひげや髪の毛で変装をしていましたが、出版社にはだいぶ小奇麗にしており、顔もマスクするのみ。

 

報道に携わる出版社の社員でさえまったく気づかないのはどうなの?と思いつつも、「まさか自分が関わる身近な場所に殺人犯がいるわけがない」という思い込みに他ならないのでしょう。

 

約2時間の映画作品でまとめるため、整合性が付かないところはあるのかもしれませんが、やはりちょっと気になったところでした。

 

 

 

 

まとめ:映画正体はスリリングなサスペンス作品!感動の結末は要必見!

 

映画正体は主人公の鏑木慶一役の横浜流星さんはじめ、出演者の演技が素晴らしく感動できる作品です。

 

逃亡犯がいろんな人と関わり、生きる喜びを感じ、そして周りにも影響を与えていくところにグッときます。

 

是非劇場でチェックしてみてください!

 

 

★原作小説はこちら!

 

 

 

 

 

 

 

 

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