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【ポケポケ】ミュウex「ゲノムハック」の仕様や注意点まとめ

ポケポケ(ポケモンカードアプリ) (66)

「ポケポケ(ポケモントレーディングカードゲームポケット)」の新パック「幻のいる島」で追加されたカード「ミュウex」で使用できる新ワザ「ゲノムハック」の仕様や注意点を詳しく紹介します。

ゲノムハックは、相手のバトルポケモンのワザを使用できる特殊なワザであるが故に、動作の仕様を誤解しやすかったり、把握しきるのが難しかったりするワザであり、ゲノムハックを使いこなすには、覚えておくべき仕様や注意点が多くあります。

「炎エネルギーをトラッシュせずにワザを出せる」等、具体的なパターンを把握しながら、使用するようにしてみてください。

ゲノムハックを使用していて、「どうして?」と思った際にも、今回の解説の中に理由やヒントがある可能性があるため、関連する項目を探し、参考にしてみてください。

ゲノムハックとは

「ゲノムハック」は、ミュウexのカード上で、次のように説明されています:

相手のバトルポケモンが持っているワザを1つ選び、このワザとして使う。

ゲノムハックの基本的な考え方:「ミュウexに選んだワザがあるつもりで使う」

ここでのポイントは、「このワザとして使う」という部分です。

選んだワザの説明内容を、ゲノムハックの説明内容だったかのように使います。

つまり、見方を変えれば、あたかもミュウexに、選んだワザが始めからあったかのように使うと考えるとよいです。

ただし、ミュウexのゲノムハックは、無色エネルギー3つ(任意のエネルギー3つ)で放つことができる、ミュウexは超タイプ(エスパータイプ)であるなど、ワザの中身以外の状況はミュウexのカードの状況を引き継ぎます

ワザを使うのはミュウexであって相手ポケモンではない

特によくある誤解が、「相手ポケモンがワザを使った『結果』を使える」という誤解です。

実際には、「相手ポケモンのワザの『説明文』を使える」という具合です。

そのため、ミュウexがその説明文のワザを使うこととなり、相手が出せるダメージより弱くなったり、強くなったり、といったことが発生します。

例:ピカチュウexの「エレキサークル」

例えば、ピカチュウexは、ベンチにいる雷ポケモンの数x30のダメージを与えられる「エレキサークル」というワザを使用可能ですが、このとき、相手のベンチに雷ポケモンが3匹いて、相手がエレキサークルを使うと、こちらに30x3で90ダメージが来ます。

しかし、ミュウexがゲノムハックを使ってエレキサークルを使う場合は、その90ダメージという「相手がワザを使ったときに与えるダメージ」を使えるのではなく、ワザの定義の解釈からやり直すこととなり、自分のベンチにいる雷ポケモンを数えることとなります。

そのため、相手のベンチに雷ポケモンが3匹いても、自分のベンチに雷ポケモンが0匹であれば、0ダメージとなってしまい、ダメージを与えることができません。

こうした考え方が、ゲノムハックの考え方の基本となります。

攻撃のタイプの仕様(超タイプになる)

ゲノムハックを使用して別のポケモンのワザを指定しても、あくまでミュウexがそのワザを出すため、攻撃のタイプはカードのタイプとなる、超(エスパー)となります。

このあたりは実際にゲノムハックを使ってみると気が付くことですが、これもあくまで「ワザの説明文を借りて来ている」と考えると解釈しやすいかと思います。

例:カイリキーexが相手の場合

例えば、通常、カイリキーexが放つ「メガトンパンチ」は「闘」タイプとして120ダメージを与えますが、メガトンパンチをゲノムハックの対象にした場合は、ミュウexがメガトンパンチを使うこととなるため、闘タイプではなく「超」タイプ(エスパータイプ)の120ダメージとなり、カイリキーexの弱点を突くことになり140ダメージを与えることとなります。このような、逆転現象が発生する原因となります。

特定タイプのエネルギーをトラッシュするワザの場合

ワザを出した際に、特定のタイプのエネルギーをトラッシュしなければならないワザがあります。

そうしたワザをゲノムハックで選択したとき、トラッシュの対象になるのは、該当するタイプのエネルギーがミュウexに付いていた場合のみです。

トラッシュ対象のエネルギーをトラッシュ可能であることがワザの発動条件ではないため、ワザを発動できた後、無いエネルギーはトラッシュできないので特にエネルギーをトラッシュすることなく(他のタイプのエネルギーは付いたまま)、ワザを使用できます。

例:リザードンex「ぐれんのあらし」の場合(炎エネルギー)

リザードンexの「ぐれんのあらし」は、炎エネルギーを2個トラッシュすることになっていますが、ミュウexに炎エネルギーが付いていない場合はトラッシュする対象がないため、トラッシュは発生しません。

そのため、エネルギーを継ぎ足すことなく、ぐれんのあらし(ゲノムハック)を連発することも可能です。

ただし、炎デッキにミュウexを入れているなどして、ミュウexに炎エネルギーが付いていた場合には、トラッシュが発生します(2024年12月22日実験済み)。

炎エネルギーのトラッシュするその他のワザ、例えば「ヒトカゲ」の「ひのこ」や、「ブーバー」の「だいもんじ」、「ブースター」の「かえんほうしゃ」、「マルヤクデ」の「だいもんじ」、「ウルガモス」の「かさいりゅう」等も同様です。

例:ミュウツーex「サイコドライブ」の場合(超エネルギー)

同様に、ミュウツーexのワザ「サイコドライブ」も、超エネルギー(エスパーエネルギー)のみがトラッシュ対象となります。超エネルギーさえついていなければ、何もトラッシュする必要はありません。

ただし、ミュウexを超タイプデッキに入れている場合が多いかと思われるため、こちらはより該当しやすく、トラッシュすることになりやすいものと考えられます。

なお、サイコドライブは150ダメージで、ミュウツーexのHPも150であるため、ゲノムハックを使用することで、ミュウツーexは一撃で倒すことが可能となっています。それでいて、エネルギーは3つで済み、トラッシュ不要になる場合もあるため、カウンターとして強力です。

「このポケモンのエネルギーの数」ワザの場合

ポケモンに付いているエネルギーの数を数えるワザの場合、ミュウexについているエネルギーの数を数えます

例:セレビィex「パワフルブルーム」の場合

そのため、セレビィexの「パワフルブルーム」をゲノムハックの対象として選択した場合、コインを投げる枚数を決める際、相手のセレビィexについているエネルギーの数は関係なく、ミュウexについているエネルギーの数が数えられます。

例:ジャローダ「みつりんのぬし」がある場合

また、ジャローダが相手ベンチにいて特性「みつりんのぬし」が発動している場合であっても、2個ぶんとなるのは相手のポケモンのみであり、「パワフルブルーム」をゲノムハックの対象として選択した際に、2個ぶんとなる効果は関係なく、ミュウexについているエネルギーの数を数えます。

「追加で特定タイプのエネルギーがついているなら」ワザの場合

「追加で特定タイプのエネルギーがついているなら」という条件がついているワザの場合、これまで通り、エネルギーを数える対象はミュウexについているエネルギーとなりますが、「追加で」という部分がポイントで、ここはこのワザを使うのに必要となるエネルギーに加えて、という意味であり、「ゲノムハックを使うのに必要なエネルギーとは別に追加で」という意味合いとなります。

したがって、ゲノムハックは無色エネルギー3つであるため、「追加で3つ」となれば、無色エネルギー3つ分とは別に3つが必要、つまり、合計6つのエネルギーが必要となります。

例:ラプラス「ハイドロポンプ」の場合

例えば、ラプラスの「ハイドロポンプ」では、通常時のダメージが20ですが、追加で水エネルギーが3個ついていれば、70ダメージが追加されます。

ラプラスはこのワザを水エネルギー1つで使用できるため、水エネルギー3つを加えた4つあれば、ダメージが70追加されます。

しかしミュウexのゲノムハックを使用した場合は、ゲノムハックを使用するのにエネルギーが3つ必要となるため、そこに加えて3つ、つまり、合計6つが必要で、水エネルギーを4つ5つ付けていても、ダメージは20となってしまいます。

これはゲノムハックのほうが不利となるケースであり、類似パターンとしては、「ダダリン」の「エナジーウィップ」(草エネルギー)があります。

例:カメックス「ハイドロポンプ」の場合

一方で、カメックスの「ハイドロポンプ」は、元々ワザを使うのにエネルギーが3つ(そのうち2つが水エネルギー)必要で、追加で水エネルギーが2個ついているなら、という条件で60ダメージが追加されます。

ラプラスやダダリンとは異なり、カメックスは元々ワザを使うのに必要なエネルギー数がゲノムハックと同じため、ラプラスのハイドロポンプは「ダメージが追加されないのがなぜか分からない」となりやすい一方で、カメックスの場合には、ゲノムハックでも違和感を持たずに使用しやすいワザとなっています。

ゲノムハックでゲノムハックを選択することはできない

ミュウexとミュウexが対戦している場合に、ゲノムハックをゲノムハックすることができるのか、行うとどうなるのか、が気になるかもしれませんが、ゲノムハックの対象ワザ選択画面でゲノムハックをタップした際に次のエラーが表示されてしまい、選択することができないようになっています。

ワザを使える条件を満たしていません

「相手がポケモンexなら」ワザの場合

「相手のバトルポケモンが『ポケモンex』なら」という条件がついている場合、ここでの「相手」は、ミュウexがワザを使うため、ミュウexではないほうのバトルポケモンのことを指します。

例:ケンタロス「とうしのタックル」の場合

ケンタロスは、相手のバトルポケモンがポケモンexならダメージが80追加されるワザ(通常ダメージは40)を持っており、ミュウexはポケモンexなので、大ダメージを与えることができます。

一方で、そのワザをゲノムハックの対象にしたミュウex側から見ると、相手はケンタロスでありポケモンexではないため、こちらは追加ダメージが加わりません。

このような非対称な状態となり、このケースではケンタロス側が有利、ミュウex側が不利となります。

メタモンの「どこでもコピー」関連

メタモンは、ゲノムハックに似たワザ「どこでもコピー」を使用できます。

この「どこでもコピー」についても注意点があります。

「どこでもコピー」でゲノムハックは選択できない

まず、メタモンのワザ「どこでもコピー」を使ってベンチのミュウexのゲノムハックをコピーしようとしても、「ワザを使える条件を満たしていません」エラーが表示されてしまい、選択することができません(2024年12月現在)。

これが利用できれば、という作戦を想像してしまいやすい組み合わせですが、いざ使おうとしたとき選択できなくなってしまうため、注意が必要です。

ゲノムハックで「どこでもコピー」は選択できない

そしてその逆に、「どこでもコピー」しかワザを持たないメタモンを相手にゲノムハックを使おうとしても、「ワザを付ける条件を満たしていません」が表示されてしまい、ゲノムハックを使うことができません。

このように、ゲノムハックとどこでもコピーはどちらも別のポケモンのワザを使うワザですが、これらは互いに指定することができません。

ミュウexの弱点/ミュウexに強いデッキ

このような特徴から、ミュウexの「ゲノムハック」がうまく動作しにくいポケモンを相手にするとき不利な状況となります(かけだし調査員と組み合わせて単に盾として使う場合等、ワザに頼らない場合は別となるものの)。

その代表例がピカチュウexであり、完全に雷デッキを組んでいないと相手と同じ最大ダメージを出すことができず、加えて、雷タイプのポケモンが1つも入っていない場合ダメージが少ないどころか0となってしまうため、特に苦手なポケモン・デッキであると言えます。

友だちとの対戦でミュウexになかなか勝てない、といった場合には、ピカチュウexでデッキを組むと勝ちやすいかと思います。

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