概要
BGM-71、通称:TOW(タウまたはトウ)とは、アメリカ合衆国で開発された対戦車ミサイルである。TOWという名称はTube‐launched, Optically‐tracked, Wire‐guided(発射筒で発射され、光学的に追跡され、有線で誘導される)の頭文字に由来する。
その由来通り、ミサイルの発射後も発射機に搭載された照準器で目標を捉え続ける事でミサイルを誘導する「半自動指令照準線一致誘導方式」を採用している。発射されたミサイルは、誘導ワイヤーを曳きながら照準された目標へと飛翔する。ミサイルが命中するまでの間、誘導手は照準器で目標を照準し続けなければならず、命中精度は誘導手の技量に左右される。
ベトナム戦争以来使用されている兵器ではあるが、長年に渡って様々な改良が施されており、現在でもアメリカの友好国を中心に広く用いられている。三脚に載せて発射するほか、M151、ハンヴィー、M113、ストライカー装甲車といった車両、AH-1やUH-1などのヘリコプターに搭載されて運用されるケースもある。
日本でも陸上自衛隊がAH-1S対戦車ヘリコプター用に導入している。同様の兵器としては国産の79式対舟艇対戦車誘導弾も導入されている。