霊子ドレス
りょうしどれす
『サクラ革命』にて、霊子甲冑に代わり帝国華撃団が戦力として使用する霊子兵器。
一見すると霊子甲冑の簡易版のようにも見えるが、正確には進化形といえる兵器である。
搭乗型ロボット兵器であった霊子甲冑とは異なり、霊子ドレスは乗るのではなく装着する、強化服タイプの兵器となっている。
構造的には霊子機関と蒸気機関を「併用」していた霊子甲冑に対し、霊子機関のみを搭載し装着者の霊力によって稼動する完全な霊力頼りの兵器となっている。
これは制御装置たる霊子水晶が大災厄によって枯渇したためであるが、重く複雑な蒸気機関を廃したことにより大幅に生産性・整備性・稼動性が大幅に上がるというメリットに繋がっている。
その簡便さはわずかトレーラー1台・専任整備士1名という貧相な状況下でも、同時に十着近くの霊子ドレスを開発・運用できることからも窺え、まさに今作特有のゲリラ戦にはうってつけの装備といえる。
一方見た目から分かる通り、単純な防御力や馬力自体は旧来のものより低下しており、より個々人の霊力資質に依存する面も大きい等、革新相応のデメリットも抱えている。
また、霊子ドレスのみの特徴として、倒した降鬼を浄化し元の人間に戻すことができる。
原理については未だ明らかになっていないが、この特徴により敵を倒すことがそのまま救うことに直結している。
最初の一着は咲良しのの[純風]だが、このドレスは偶然から誕生したものである。
しのが母・なでしこの使用していた霊子甲冑に搭乗中に神器と共鳴、霊子甲冑が分解再装着された結果誕生したのがこの霊子ドレスである。
その後、青島ふうかによるリバースエンジニアリングによって設計基礎が固まり、以後帝国華撃団に加わる乙女たちに与えられている。
司令官一行と別れた後にスカウトされたメンバーにも、現地のメンバー、もしくは青ヶ島にいる協力者が調整を行ったドレスが提供されている。
ちなみに、ふうか曰く霊子甲冑を基に作成すると性能の良いものができるとのことで、作中でも道中で入手した機体を素材にしたドレスを開発している。
また、1人で複数のドレスを持つ乙女もいる(しの、天神ひめかなど)。
ゲームシステム上では同一人物の編成不可という形になっている(サポート枠は可能)。
ベース機の名称は「光華」(こうか)。
当初正式名称は明らかになっていなかったが、後にアップデートで各人の機体名が公開された事により判明。
また、それぞれ固有の機体名と形式番号を持ち、命名規則も見られる。
「霊子ドレス 光華◯式[△△]Type-XNxn」が名称の定型となる。
◯の部分は霊子ドレスの構造により一式(中装型)、二式(軽装型)、三式(重装型)に分けられる。
△△の部分は漢字二文字が入り、二文字目は機体の射程やステータスのバランスなどにより法則性がある。
△風:一般的なダイレクト。例:[熱風]大隅まみや、[天風]鷲羽もえみ
△星:高HP低ATK型ダイレクト。例:[守星]天神ひめか、[癒星]砂原ありの
△雷、△電:ATK寄りスポット。例:[潔雷]九重めい、[思電]宮園いろは
△海:HP寄りスポット。例:[心海]高崎つつじ、[純海]長門なつみ
△光:シューター。例:[香光]伊万里くすの、[春光]天神ひめか
X及びxはアルファベット、N及びnは数字が入る。
X部分は前述の漢字二文字に以下のように対応している。
A:△風、B:△雷、△電、C:光、D:△星、E:△海
x部分は属性を表しており、霊火水風土陽月の順にA〜Gとなる。
数字は各アルファベット毎の通し番号となっている。
特定のアルファベットと数字の組み合わせが同じ部分で被ることはない(△海の4番を表す前半のE4と土の4番を表す後半のE4のように、前半部分と後半部分間における被りはある)。
「中装型」「一般的なダイレクト」「霊属性」の特性を持つ咲良しのの初期のドレスの名称は「霊子ドレス 光華一式[純風]Type-A1A1」となる。
霊子ドレスは一着一着が完全に装着者に合わせて調整されている。
大まかな形状から以下の3種に分類できる。
光華一式
両腕部と胸部から下にシンプルに装着するタイプ。装着者は剣や槍といったシンプルな白兵戦用武器を所持するか、拳打や蹴撃といった徒手格闘の使い手であり、純粋に身体能力を底上げするパワーアシストがメインになっている。
光華二式
一式同様の装着型だが、腕部装甲を持たない、あるいは片腕のみになっている点が異なる。
弓、銃、武装腕、バックパックなどの特殊装備を搭載している。これらの武装は腰部パーツから伸びているケーブルと有線接続している場合が多い。
光華三式
外観は「大型腕を備えたパワードスーツ」。装着者は下半身を収納する形でドレスを着込んでおり、手元の操縦桿で操作を行う。
光華四式・特
青島ふうか専用ドレス。
運動神経や霊力に乏しいふうかでも動かせるように工夫が凝らされている。
霊力循環システムには霊猫キミカゲの力も必要とする為複座式となっており、後部にキミカゲを乗せている。
霊子ドレスを使う帝国華撃団に対し、大帝國華撃団B.L.A.C.K.では「霊子スーツ」という強化服を使用している。
こちらは黒のスタイリッシュな搭乗型強化服で、脚部が逆足になっているのが特徴。搭乗者の練度と相まって、一機で霊子ドレス数着を相手に圧倒するほどの戦闘力を見せている。
開発者は政府の技術者であるサマエル。
初期のスーツは不具合も多く、その後遺症で鵲裳シヅキは体調を崩している。
機体名が全て明かされているのが最明クルミ機しかないので推測の域になるが、命名法則は「霊子スーツ 暁星[Type-Nn]△△」になると思われる。
nはB.L.A.C.K.のナンバリング、△△は固有の名称。
機体には漢字が一文字デザインされている共通点がある。
クルミのスーツ「紫晶」には「紫」、アリスのスーツ「電」には「電」が書かれていることから、デザインに使われる漢字は固有名に含まれる文字と思われる。