百合ゲーム
ゆりげーむ
親概念である「百合」と同じく、どこからどこまでが百合ゲームとされるのかは非常に曖昧。ガールズラブを基調としており、女性同士の恋愛が存在する。
狭義には主人公および攻略対象キャラクターが全員女性の恋愛アドベンチャーゲームまたは恋愛シミュレーションゲームだけを指す。
とくに前者のジャンルは「ガールズアドベンチャー」とされることもある。
(本頁下部「百合ゲーム一覧」ではこの定義に当てはまるものを一覧にする。)
俗に乙女ゲームと呼ばれるものは、一般的に女性を主人公に置きつつ男性を攻略するゲームを指すので、百合ゲームとは明確に区別される。乙女ゲームの中にはごく稀に攻略対象に女性がいるものも存在するが、それらが百合ゲームと呼ばれることは少ない。
百合ゲームが女性向けか男性向けかは明確ではなく、男女双方に嗜好者がいる。少なくとも一般的なギャルゲーと比べると遥かに女性プレイヤーが多く、女性向けを意識して制作されていることが多い。
その他「百合要素のあるゲーム」といった表現もある。
直接の百合描写はないものの登場人物が(ほぼ)女性のみで構成されるゲームなどがそう呼ばれることがある。
また主人公の性別を選択できるゲームの場合、女性主人公を選ぶと百合ゲームらしくなることも少なくない。
1. Lesbian game is not Eroge
Q.百合ゲーム(レズゲー)ってエロゲの一種ですよね?
A.そんなことはありません。市場の殆どの百合ゲーム(レズゲー)は、どちらかと言えば健全な作品が多いです。
2. Lesbian game is not only Doujin game
Q.百合ゲーム(レズゲー)って同人くらいしか出してないんでしょ?
A.いいえ。確かに同人が沢山出しているようですが、一般企業も多数作っています。
同じく恋愛を主題とするゲームにはギャルゲー、エロゲー、乙女ゲーム、BLゲームなどがある。
本項では主にそれらと比較した特徴を挙げる。
主人公
百合ゲームでは主人公は女性であり、姿が描かれることがほとんど。またボイス付きの作品の場合、主人公にもボイスが付いていることが多い。この特徴はBLゲームと一致している。
主人公が存在するのにその姿が描かれない場合、主人公は男性ではないかという別の解釈が生まれてしまい、百合ゲームとしてのコンセプトがブレてしまうからだと思われる。
プレイヤーが主人公に自己投影するか、自立したキャラクターとして見做すかは作風や個人による。
特に主人公と言える人物は存在せず、オムニバス風に女性同士の恋愛譚を進めていくという作品も数多くある。
商業作品(PCゲーム・全年齢)
同人ゲーム(フリーゲームを除く)
- Cosmillica作品(『Dahlia-ダーリア-』など)
- Shining Star Lily's作品(『百合の花探求クラブ』など)
- 黒彩黄泉路作品(『ねのかみ 京の都とふたりの姫騎士』など)
- なつこん作品(『あかねとなずなの、らぶらぶ☆百合性活』など)
- ふぐり屋作品(『その花びらにくちづけを』シリーズ(のちに商業化))
コメント
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百合ゲー成り代わりトリップしたので恋愛サポートキャラ目指します1
トンネルを抜けた訳でもない。扉を開けた訳でもない。 ただ、ベッドの上で買い立ての百合ゲーをプレイして寝オチしただけだ。 小日向桜は、ふと目覚めると、自分が全く知らない部屋にいることに気付いた。 これって一体どういうこと? 時間をかけて現状を把握した彼女は、ようやく理解した。 ――……自分が、絶賛プレイ中だった百合ゲーの世界に入り込んでしまっていることに。 ----- とある夜、ただ百合ゲーをプレイしていただけの桜。目を覚ますと、自分の部屋ではない見知らぬ部屋の中にいた。 混乱する頭で、試しにベルを鳴らして人を呼ぶと、侍女が現れた。彼女の話によると、自分は「ゆりか」という人物らしい。 更に混乱する桜は、ふと、視界にちかちかと何かが映るのが気にかかった。そちらを意識して見つめて見ると、どうにも見覚えのある矢印である。 そう。それもそのはず。それは、桜が前夜にプレイしていた百合傍観ゲーム「花咲く乙女の傍らで」通称“ハナカタ”の画面に浮かぶカーソルだったのだ。 これに気付いた瞬間、桜は理解した。プレイ中の百合ゲームの世界に成り代わりトリップを果たしてしまったということに。 ゲームの世界と分かれば、そのカーソルも恐るるに足らず。 恐らく自身が百合香と成り代わっているものと推測した桜は、彼女がいつこの世界に戻ってもいいように、なるべく百合香らしい言動をとるよう心掛けることにした。人物情報を探ったり、過去ログを読みふけったりと本当の現実世界では到底不可能なご都合主義的機能を駆使して、注意深く周囲の人間と関わっていくことにしたのである。 元々、傍観者気質が身についていた桜は、飛ばされた世界が好みの百合ゲームの世界ということもあり、キャッキャウフフとゲームのキャラ達の恋愛模様を見守ろうと思っていた。 しかし、自らの容姿を手鏡で確認して、唖然とする他無かった。 目の前に映る、玉のように磨かれ、綺麗に整った容姿は、「私はモブじゃありません!」と雄弁に告げていたからだ。 これは困ったことになった。 まるで、攻略されるために存在するかのような匂い立つ美貌に、桜は大いに困惑を深めることになる。 桜は社会人になって久しく、ゲームをプレイする時間も極端に限られており、この“ハナカタ”も、チュートリアルの途中までしかプレイ出来ていなかったのだ。そのため、主人公位しか事前に知っている人物もいない。 こんな状況では、攻略されるのも時間の問題といえる。 「恋愛はするものでなくて見守るもの」が信条の桜は、百合香としての生活を代わる上で、一計を講じることにした。 ずばり、こうした恋愛ゲームにありがちなサポートキャラを目指すことにしたのだ。 地味子に変装してつつがなく過ごすのが本当は一番いいのだろうが、可愛いものを愛でるのが好きで仕方が無い桜にとって、百合香の容姿は毎日鏡で確かめたい程に素晴らしい。これを隠してしまうのは世界の大いなる損失だと本気で思う程である。 だからこそのサポートキャラである。恋愛を助けるキャラというのは得てして、相手に無条件の協力をする代わりに、攻略をされることはないのだ。 目指せ、安全地帯でのキャッキャウフフな恋愛模様傍観ライフ! ---- 2017.01.14 冒頭にあった致命的な矛盾を修正しました。 傍観ゲームの主人公はあくまで傍観キャラであって恋愛には絡まないので、その主人公の恋愛をサポートするというのはおかしいと気づき、傍観ゲームだという描写を除き、普通の百合ゲームということにしました。8,285文字pixiv小説作品 - 百合ゲーに成り代わりトリップしたので恋愛サポートキャラ目指します
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