「イケメンで強いのね! 嫌いじゃないわ!」
演:須藤元気
概要
不死身の傭兵集団・NEVERのメンバーで、サブリーダー的ポジション。
明言はされていないが、NEVERの生命線である細胞維持酵素を持ち歩いてメンバーに手際よく提供する場面が複数あるため、衛生兵でもあると推測できる。
独特のクネクネした動きやオネエな喋り口調が特徴。
リーダーの克己を「克己ちゃん」と呼び慕う。
というか、戦いに乱入してきた謎のイケメンに思わず心を奪われたり、オッサンと言われて憤慨したり、外伝作品で羽原レイカの美貌に嫉妬したりしており、オネエっぽいどころかガチで精神が女性のオネエである。
性格は陽気でおしゃべり。メタルに黙れと言われたりしている。
お喋り過ぎて劇中ではシリアスな雰囲気を(良い意味で)ぶち壊しにする迷言を色々と残している。
とはいえ、NEVERの一連の行動(ヘリ爆破や風都市民をネクロオーバー化する計画等)に特に疑問も持たずに従っている等、冷徹な面も持つ……と言うよりも克己の望みを叶えるのを第一義にしているようで、それ以外の関心が薄いのが正解かもしれない。
戦闘においては武器であるムチと関節技メインの格闘技が得意(演者の須藤氏はK1ファイターだった経歴を持つため、そこに絡めた中の人ネタだと思われる)。
また、NEVERの特徴であるタフネスも当然持ち合わせている上、超能力兵士クォークスの念力を「く~ね~くね~、くねくね~」と歌いながら容易にヌルヌル回避する謎の危機回避能力を持つ。ほぼ世界観ブレイカー。
『運命のガイアメモリ』内ではT2ガイアメモリの1つ・T2ルナメモリを使ってルナ・ドーパントに変身。ルナの能力である幻惑能力を活かしてミュージアムのマスカレード・ドーパントによく似た戦闘員を生み出し戦わせるほか、自在に伸縮する両手を使ってのトリッキーな中距離戦を得意とする。
『運命のガイアメモリ』前日譚にあたるVシネマ『仮面ライダーエターナル』では、NEVERに加入する前の生前の姿も登場。
性格や喋り口調はいかにもヤクザ言う感じのヤクザ者だったが、大道克己との出会い(というか克己の「俺の物になれ」という発言)により克己に惚れ込んでしまい、オネエの扉が開いた事で全てが始まってしまった事が明かされている。
余談
元々はオネエキャラでは無く「関西弁を喋るオラオラ系」という設定だったが、堂本剛三とキャラが被るという事で代案として出されたのがオネエキャラであった。
そのため、『運命のガイアメモリ』は脚本上は元の設定のままだが、演じた須藤氏がオネエキャラに変換して演じるという珍しい形が採られたらしい。
そこから数々の迷言が生み出され、またシーンの撮影中には、須藤氏の演技に共演者やスタッフが笑いを堪え、カットがかかると同時に爆笑したとか。
(杉本彩もカットがかかると同時に笑い崩れているメイキングがある)
『エターナル』では脚本の三条陸氏が劇場版のアドリブを参考に京水のキャラをきちんと変更した上で脚本を作ったのだが、結局須藤氏がまたアドリブを入れまくったので、また脚本とだいぶズレてしまったらしい。
大道克己役の松岡充氏によると撮影当時そのフリーダムなアドリブから監督は終始放し飼い状態だったと後日談である風都探偵の主題歌に合わせたインタビューで語っている。
後述の京水語録の項をご覧いただければわかるとおり異様なまでに使い勝手のいい台詞が多く、中でもオーズ戦で発した「誰このイケメン!?」「嫌いじゃないわ!」は圧倒的人気を誇る。
後者に関しても例によって例のごとくアドリブの産物だったそうだが、制作サイドも京水の代表的な台詞と認識しているようで、後に制作された『エターナル』ではある種の決め台詞のように扱われている。
名前の由来は『狂酔』からだろうか。
京水語録
彼(彼女?)の名言を紹介する。ぶっちゃけ名言=迷言しか発していない気がする。
『AtoZ/運命のガイアメモリ』
- 『やってるやってる……私もそろそろ……イこうかしら……!』
:京水伝説開幕。頭にメモリが刺さるまでのクネクネした動きやオネエ感たっぷり決めポーズ、加えて下記の話と合わせて1番印象に残るセリフ…かもしれない。
:ちなみに脚本段階では股間にメモリを挿す予定だった。おい、それOUTだろ。
- 『嫌いじゃないわ』
:言わずと知れた名台詞。汎用的で使いやすく、彼の寛容さがわかるセリフ。
- 『イケメンで強いのね!嫌いじゃないわ!』/『アァン、男前じゃなァい!』
:前者は無欲な青年、後者は風都タワーの職員。意外と男の守備範囲は広い。
- 『皆さ〜ん!閉店の時間よ!死にたい人以外は、帰って頂戴!帰って頂戴!帰ってちょーだぁぁぁぁぁい!!帰って頂戴!帰って頂戴!』
:帰らなければ人生(と貞操)が閉店してしまう。
- 『アッ、アァ……生き返るわァ…… あらヤダ、ヤダッ!死んでるのに妙な話ね』
:京水さんの話し方のせいでコミカルに見えるが、NEVERの本来の姿や事実を端的に物語るシリアスなセリフ。
- 『優しく?それとも激しく?激しくぅ!?克己ちゃん一緒に踊りましょう!』
:何を踊る気だオメーは。
- 『誰?このイケメン? 誰このイケメン!?』
:当時は次回作ライダーの先行登場自体、珍しい時期だったので無理もない。
- 『私が抱きしめてあげる!』
:尚、抱き締めようとした相手には力ずくで脱出されてしまった。
:さしもの京水も切断系攻撃には弱かった。但しスグ再生出来るけども。
:強く同意したい時に使える。また汎用性バツグンのワードが誕生した。
『仮面ライダーエターナル』
- 『いい体してるじゃなぁい……でも、私の方が……おっぱいおっきいわ…… 』『私の方がッ!おっぱいおっきいわッッ!! ……何か気に入らないのよねェ…!』
:京水さん…それ乳房やない、鍛え抜かれた大胸筋や。
:なお撮影時、待機してたキャストとアクション部モニターを見てたスタッフの間に坂本監督からカットがかかった瞬間、あまりの迫真さに笑いが生まれている。
:ちなみにだが、このセリフは完全な「アドリブ」である。
:松岡充氏と杉本彩女史はこのシーンに映っていたが、見事に耐え切った。両者の俳優としての完璧な技量もうかがえる名シーンであり、カットがかかると同時に爆笑している。メイキング動画視聴推奨。
- 『素人はお黙りッ!あんたなんかに、克己ちゃんの崇高な目的はわからないワッ!!』
:首だけを左右にスライドさせながらのインパクトが強過ぎる台詞。
レイカ『ハナっからそんな事わかる訳ないでしょ!変なオッサン!』
- 『そう、変なオッサ……変なオッサン!?言ったわねッ!?あんたレディーに対して最大の侮辱をッ!!ムッキー!!!(<いきなり女の子走りでダッシュ)アッ痛ァい!!(<盛大に転倒)言ったわねェン!?(<起き上がって疾走再開)』
:レディーなのかが気になり過ぎる台詞である(この時、目が結構ガンギまっていた)。
:ちなみにこのシーン須藤氏の転倒は「ガチでナチュラルにすっ転んだ」ものである。
- 『今日はカレーだったの!!モンゴリアンチョップ!!』『カニばさみ……ニーホールド!!』
:NEVERは死体だが食事は摂るらしい。さすが京水さん、プロレス技を分かり易く教えつつ実演もこなしてくれる。たぶん中の人ネタ。
- 『逃げたわね?ナイフ振り回して…… 』『刃物は絶対ダメッ!!』
:画面の前の子供達に刃物の危険さを説く京水さん。自身もナイフで刺され(て殺され)た経験がある為か熱意がすごい。
- 『ムチ!ムチ!ムチムチ!ぶっとびぃ~!』
- 『キターッ!!ヒジョ〜に体に染みますねぇ〜!!』
:須藤さんの素が出てないか。
- 『太陽に変わって……お仕置きよ! 』
:どこぞの美少女戦士みたいな発言である。しかもアンタは月のドーパントだろ。
- 『気を付けて克己ちゃん!こいつ強いわ!』『特に……縛りがね! 嫌いじゃないワァん!』
:Sっ気だけでなく、Mっ気も完備している両刀使い(意味深)な京水さん。
- 『イってきまぁぁぁぁぁぁあす!』
:この台詞と共に炎の中に突っ込んでいった京水さん。
:ちなみに「逝ってきまぁぁぁぁぁぁあす!」と書くファンも居る。
- 『テメエら……はめやがったな……?』『仁義はどうしたんだよ……仁義はどうしたんだよ!!あァ!?』
:貴重な生前の漢時代のセリフ。しかし、仲間思いな点や感情が荒ぶると、同じ発言を繰り返す癖はこの頃より表れていたと思われる。
仁義破り「この渡世に、そんなモン30年前からあるけぇ」
- 『グウッ……アアッー!アッー……! 』
:ナイフで刺された際の悲鳴だが、なぜか笑顔……。M気質なのは変わらずだった説が浮上した。
- 『あ……誰このイケメン……? 』
克己「こんな連中忘れちまえ。お前は俺のモンだ……』
- 『素敵、アァ……貴方に刺されたかった……ス……テ…… 』
:突然現れたイケメンに耳元で囁かれ完全に目覚めてしまった京水さん。
そして…↓
- 『キーッ!!アーッ!ヤバイ!!私人生振り返っちゃってる!!』
- 『アッ、走馬灯だわコレ、走馬灯!!これは酵素切れで死んだんだわ、死んでしま……アッ、でも私死んでる、死んでるのに死んでるってどういうこと?』
- 『デスとデス、死んでしまうんデース!!』
からの↓
- 『勃たなくっちゃ!勃たなっくちゃ!ビンビンに勃たなくっちゃっ!!克己ちゃんと一緒にいるあの素人女じゃ不安よ!全然期待出来ない!!』
:彼のプロ意識が垣間見えるセリフ。こっちじゃなくて闘志を奮い立たせる……の意味合いのはず……。
- 『ムチャして、これだからド素人は。』『……でも嫌いじゃないわ』
:数少ないストレートな名言。克己を行かせるために自分の携帯細胞維持酵素を彼に渡し、酵素切れギリギリで粘っていたレイカに駆け寄り、素晴らしい手際で酵素を注射しながら。レイカには「久しぶり、誰かに褒められたの」「でも変なオッサンじゃ嬉しさ半減ね」と言われてしまい(言うまでもないが彼女なりの照れ隠しと親愛表現である)、「何ですって?!レディに向かって!」とキレたが、直後に微笑みを交わす二人には間違いなく女同士(?)の友情が芽生えていたのだった。
- 『く〜ね〜くね〜くねくね〜〜♪エイッ!く〜ねくね〜くねくね〜〜♪効かないわよっ!ぬ〜るぬる〜ぬるぬる〜♪ウゥ!ぬ〜る〜ぬる〜ぬるぬる〜〜♪来なさァい!』
:京水さん本人はセリフよりも更にぬるぬる動いているのでカオス感が凄い。
- 『実を言うと、私……女に厳しい。』
:知ってます。
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