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明日の刑事

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あしたのけいじ

大映テレビが手掛けたテレビドラマシリーズである日の出署シリーズの作品のひとつにして最終作。

概要

1977年10月から1979年10月上旬にかけて、水曜20時台の番組として、TBS系列局(ただし一部系列局除く)ほかにて放送された。製作は大映テレビとTBS。

新・夜明けの刑事」の後を受ける形で、一部のメンバーを交代したうえでスタートした。

音楽担当も前2作の星勝に代わって、平尾昌晃が担当した。

同じTBS系列局で放送された「刑事犬カール」(こちらは全ての系列局で放送)の影響もあってか、セミレギュラーで警察犬とその世話係の警察官が登場している。

日の出署シリーズで唯一、殉職者が出てしまった作品であった。

登場人物

鈴木勇(演:坂上二郎

本作でも主人公を任されたものの、末期は演者のスケジュールの関係上浅倉にそのポジションを半ば譲った格好になっていた。

村上圭介(演:田中健

元々は交番勤務の警官だった。刑事課配属の候補に挙がっていたのだが、刑事という職務の理想と現実のギャップを目の当たりにした事で一度は配属を断るも、第2話で刑事になる決意を固め、第3話で配属。

24話で本庁に移動するも、65話で復帰している。

山口志保(演:志穂美悦子

「明日の刑事」末期に登場していた大野治子以来の女刑事として登場。

演じている人が演じている人だからか、大野以上に腕っ節が立つ。

最終回で村上と婚約する。

小林敦(演:鈴木ヒロミツ

本作では後輩が増えた事もあり、彼らのリーダーとして鈴木と共に日の出署刑事課を引っ張っていく。

太田完一(演:谷隼人

新・夜明けの刑事」まで登場していた黒田俊夫と交代する格好で本庁から日の出署刑事課に配属。

常にキリッとした表情を見せる堅物。

46話で子供を救おうとして殉職してしまった。そればかりか悲しみに暮れる鈴木たちがその子供の親から罵声や憎言を浴びせられるという理不尽な展開に。

日の出署シリーズ初の殉職者。

田島秀夫(演:田島真吾)

本庁に移動した村上に代わり25話で日の出署刑事課に配属された。葛飾出身。

69話において私生活のトラブルが元で恋人の目の前で刺殺されてしまったが、刺殺した人物が、鈴木たちが追っていた事件の関係者でそのまま逃亡、その後どうなったかは全く描かれないという理不尽な展開に。

佐藤平吉(演:橋本功)

殉職してしまった太田の後任として47話から登場。

ハンチング帽とコートと厳つい面構えが特徴。

妻子持ちだが黒田刑事寄りのキャラクター。

大谷昇(演:東竜也)

47話で日の出署刑事課に配属された。

日の出署刑事課の歴代メンバーの中で最も高い身長を誇る。

南郷達也(演:南条弘二)

68話から登場した、日の出署の警察犬係の警察官。

警察犬係としてはまだまだ未熟だがシーザー号と共に事件を追いかける。

浅倉尚平(演:梅宮辰夫、メインイラストも参照)

日の出署刑事課課長。

末期は結構出番が増えている。

追記(ネタバレ注意

本作の最終回は、ある意味日の出署シリーズらしい最終回であった。

本庁の参事官からの命令を無視して容疑者グループの掌中に落ちた某国の大使を救出せんと単身敵の懐に飛び込んでしまった鈴木に対し、浅倉刑事課長は鈴木を助けてやらねばと考え、刑事課の面々も「課長について行く」と意気満々だったが、自ら仕組んだ小細工によって妻子のいる佐藤と恋仲関係にあった村上・山口を署内に残した浅倉は、小林と大谷を伴って鈴木と大使の救出に向かった。刑事たちと容疑者グループとの銃撃戦のさなか、浅倉は致命傷を負ってしまう。そして鈴木達部下に見守られる中、佐藤に自分のポジションを託す遺言を残し、落命した。

その行為は命令無視の件も併せて本庁の査問会にかけられ浅倉の落命は「刑事課長としての立場を成し得てない故の顛末」という見解をされてしまい、殉職扱いしてもらえなかった。おまけに佐藤・山口以外の刑事課のメンバーにも減俸・謹慎処分が下されてしまうという、本庁の特命捜査課も真っ青な、あまりに理不尽な展開になってしまった。

しかも当時の資料によると最終回で鈴木は殉職する予定だったらしく、映像化された最終回でもそっち寄りのストーリーが進行していたりするのだ。

大映ドラマと言えば観てる方からすれば「そりゃないだろ」という展開が多々あるのだが、本作の最終回は最後の最後までそれが貫かれてしまったとも言える。

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