志村妙
しむらたえ
「もし友達が間違った道に進んでしまった時は、その時は、友情を壊してでも友達を止めなさい」
「誰がただのキャバ嬢ですって?ひれ伏しなさい・・・私が・・・歌舞伎町の女王よ」
志村新八の実姉。
茶色の瞳でセミロングの茶髪をポニーテールにした女性で、「(胸以外は)江戸一番の美少女」とも一部で言われている。
戦闘面
父の遺した道場の復興のため、キャバ嬢兼用心棒として働き職場の人間からの人望も厚い。
腕っ節の強さからたちの悪い客に制裁を加え、用心棒のような役割も兼ねている。無論、主人公や弟なども例外ではなく、特に前者は第1話から既に袋叩きにされていた。神楽同様、割りと理不尽な暴力も多く、対象はほとんど毎回一緒だが、彼女の周りでは日頃から流血沙汰が多い(主な被害者は銀時、新八、長谷川、近藤と言った比較的付き合いの多い男性陣)。近藤がストーキングを始める以前から攻撃のハードルが変わらなかったのかは不明。
好戦的な他の女性達と比べて戦う描写は少なく、シリアス長篇ではかぶき町四天王以下では戦線で表立つ事はないが、拳の一撃で人間を10mほど吹き飛ばし、飛び蹴りで巨大なゴリラ型宇宙人をなぎ倒すなど全体的に戦闘能力は高い。武器術だけでなく、柔術や徒手格闘など幅広い武道にも優れるなど、もはや一介の剣術道場で学べる範疇を超越した強さを持つ。例えば、戦闘プロの忍である猿飛あやめに急襲されて猛攻を食らうも、後ろ向きで爆走しながら余裕で捌く、かぶき町四天王とその舎弟らから妙率いるキャバ嬢たちが一大戦力と見なされるなど、どこで学んだか底知れないポテンシャルを秘める。また、所詮ギャグ描写ではあるが次元を超越して作者を生命の危機に追い込んだ事もあるため、読者からは「異能生存体」や「魔王」、「人間というよりゴリラだから強いんだきっと…」などと(称賛の意図で)呼ばれることも。
こち亀30周年記念企画の一環で描かれたエピソードで他のかぶき町住民と共にRYO-IIウイルスに感染した際には理性を失っているはずが、持ち前の腕っぷしの強さとリーダーシップは健在であり多くのマユゾンたちを束ねるリーダー格になってしまっており、長谷川曰く「最強のマユゾン」となって銀時達に襲いかかるなど危険な存在と化した。
料理
料理の腕は壊滅的で、正真正銘のダークマターを生み出すのも一種の戦闘能力である。
このダークマターは食べた者に何らかの健康被害をもたらす。銀時と近藤は記憶喪失になり、敏木斎は腹を壊し、口にした寺子屋の子供一同や飼い犬は白目を向いて大絶叫(その後どうなったのかは描写なし)、新八の目が悪いのもこれのせいという説がある(単に黒焦げ、炭になっているのではなく、源外から宇宙でもまだ発見されていない物質と認定された)。柳生九兵衛が一度、懐にダークマターを失敬していたが、その後の長編で口にしたら吐血して激しく衰弱していたので、お持ち帰りした時も実際に食べていたのかは不明。下ネタでないのにモザイクが掛かっていて暗黒のオーラが漂う、噛んだ時のSEは何かが激しく燃え焦げたそれに近いなど、どれだけヤバい物質かご理解いただけるだろうか・・・。
タチの悪い事に、作っておきながら自分ではまず絶対に食べようとはしなかったりする。
後述する3Zではアナコンダにこれを食わせたらあまりのまずさに飲み込んだ人をはき出したことすらある。なぜか火を使わない食材(にぎり寿司など)でもダークマターに変えてしまう(どういう過程でそうなるのかツッコみたい)。ただし、こんにゃくだけは普通に茹でられる。
野営の際には、チュパカブラスを好んで採集する。
実写第1弾では、負傷した銀時から「ゲロみたいな料理」と酷評されてしまっていた(実際のイメージはゲロより炭に近いだろうが)。当然直後に制裁を加えている。
「私が一番好きなのは私」、芸能人のようだと言われ「当たり前でしょ」など自分を中心とした発言や凶暴な面が目立ちがちだが、負傷した銀時に献身的に介抱したり、柳生篇後も九兵衛に変わらず接するなど深い優しさを持ち、武家の女性らしい芯の強さを兼ね備えている。
その一方で父の死後、唯一の肉親・新八を誰にも頼らず守ってきたせいか、周囲の人間を巻き込むまいとするが為に悲しさや辛さを笑顔の裏に隠してしまう癖がある(このことについては柳生篇やビームサーベ流篇で語られている)。
主人公・銀時に対する対応が雑なことが多いが、信頼はしているらしい。彼と一緒にいることが多いため、猿飛あやめからは一方的に恋敵として見られている。神楽を実の妹のようにかわいがっており、彼女からも「姉御」と呼ばれ慕われている(ただし、大食いの神楽も流石にダークマターと化すお妙の手料理を苦手としているが)。また、近藤による日常的なストーカーの被害に遭っており、そのたびに過剰なまでの返り討ちを喰らわせている。ただ、彼の真選組局長としての人格はなんだかんだで認めており、ストーカー行為を抜きにした真っ直ぐで一途な好意そのものまでは否定しておらず、心底から嫌っているわけではない。
姉御肌であり、年齢よりも大人びた言動が多くみられるが「月9みたいな恋がしたい」と発言したり、ラブチョリス篇で新八に恋人を紹介すると言われ赤面しながら慌てふためいたり、男性になった九兵衛に対しても赤面するなど、恋愛に関しては年相応の反応を見せたりもする。
B'zの稲葉さんの大ファン。作中で何度も話題に挙げるほか、無人島の断崖絶壁で太陽のkomachiangelを熱唱している。弟曰く「一昔前のOLのチョイス」。特技は金魚すくいと絵を描くこと。前者は夏祭りで50匹の金魚を一発ですくい(それでも、腕は落ちたと言っていた。ちなみに、落ちる前は80匹はいけたらしい)、後者はプロ並みの画力を持ち、かつ驚異的なスピードで描くことができる。新八からはいつ習得したのかと突っ込まれていた。
実はお化けが苦手という意外な弱点がある。
また貧乳であり、それがコンプレックスになっている模様で、ネタにされたり触れられた際には犠牲者を容赦なく血祭りに挙げる。その割に、イボ篇ではそのままの姿であったが、レギュラーは時系列的に成長したり改造した者々以外は体型に変化が見られなかったので、妙もこれに習ったのかもしれない。年賀状回では、近藤が細工した写真の女性の方が(母親である事も無関係ではないだろうが)巨乳であり、一部ファンからは「お妙さん良かったね」と言われていた。プール回では銀時と長谷川から『ロバート・絶壁ス』と評され二人を血祭りにあげ、性別逆転篇では女になった銀時・近藤・沖田の胸をとんでもない握力でもぎ取ろうとする勢いで鷲掴みにして強烈な殺意を剥き出しにした(しかし女になると同時に二足歩行する豚と化した土方に対しては殺意を向けるどころか、変わり果てた土方の姿に絶句し、その肥満体を哀れむように肩を叩いて「………ありがとう」と感謝した)。彼女の前で胸の話をするのはタブーとなっている(銀子はこの時「関ヶ原みたいな胸」と称していた)。
また、「ゴリラ」と形容される事には敏感なようで、人気投票篇にて原作者と近藤と(順位の奇跡もあるが)だんご三兄弟ばりのイメージで比喩されていた際には、思うところがあったようで、ゴリラや般若のような凄まじい形相になっていた。当時の順位も、弟の倍数であった。
そしてこれ以上女性キャラが増えて出番が減らないようにという理由をつけてページから外へ(アニメ版では画面から外へ)抜け出るような演出と共にゴリラ原作者を半殺しにした。
第436訓にて新・かぶき町四天王・『かぶき町の女王』としてかぶき町会議に出席した。ここでも他の面々を差し置いて主導権を握っている状態である。お登勢と西郷に後押しをされたらしく、これについては銀時は軽く愚痴をこぼしていた。
原作者・空知英秋曰く「結婚するならお妙」。
それが理由かは定かでないが性別逆転篇や魂入れ替わり篇では騒動から免れていたり竜宮篇で老化した時は神楽や九兵衛と異なり姿は一部しか映っていない。
劇場版1作目での本編終了後のギャグパートではレギュラーキャラクター達が次の映画の内容やポジションを巡ってドタバタな争いを繰り広げるのだが、お妙自身は「次の劇場版のヒロインはこの私よ」と発言していたが実際にその後制作された劇場版2作目ではある意味では本当にヒロイン同然の扱いになっていた。
モデルはいないとされるが、このことを逆手にとって、人気投票篇では歴史人物に対する煽りとしてタブーを犯している。「作者の姉がモデルでは?」という声もあるが、実際の所は不明。
テイルズオブザレイズでは、分史ミラに憑依する形で登場。当時できなかったコギャルとしての休日シチュエーションや、ルドガーに憑依した近藤とのデートを楽しんだ。
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