女房
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にょうぼう
現代では、「妻」「嫁」「奥さん」のことさす。平安時代などでは、私生活にまで及ぶ秘書のような役割をする貴族の女性のことを言った。
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帝からの覚えが悪い女御に仕えている藤は長い間外を眺めている自分の主人の女御に声を掛けていいか迷っていた。他の女御にはよく思われていないのを知っていたが、藤は自分の主人の女御が一番素敵だと信じていた。その女御が体を冷やしてしまうのではないかと勇気を出して声をかけると女御は自分が帝に好かれていないことを嘆き始めた。そして自分に足りないところはなにかと藤に尋ねる。女御に足りないところなどないと答える藤にそんなことを言うのは貴女だけだと女御は笑う。そして確信を突くかのように貴女はなにが欲しいのか、貴女はいつも私を見ていると藤を問い詰める。帝でさえ向けない目を向けてくると女御は言い、女の自分でさえ触れたくなる愛らしさを出すには何人の人を相手にしてきたのかと問う。答えられない藤を相手にせず女御は藤の奥深くにまで触れる。私を捨てないでと懇願する藤に本当に愚かだと告げながら女御は夜が更けるまで藤を翻弄し続けた。5,370文字pixiv小説作品