概要
逆立った髪と、飛空術のために極限まで絞ったガリガリの細い体(身長155cm、体重28kg!!)に大きな黒い布を纏った異様な風体の男。
衣類を展開すると翼を装着している。
部下たちを『駒』と呼んでおり、警官隊に恐れをなした部下たちに対し「駒に撤退はない」と容赦なく惨殺するなど冷酷な性格。ただし、後の北海道編で、志々雄の下を離れているが、その役割上連日空を回っての警戒をこなすなど、仕事に関してかなり真面目にやる性分らしく、上記の駒扱いも、京都大火が遅々として進行しない状況ので発破とも取れ、そもそも志々雄一派は国盗りを遂げなければいつか行き詰まる身で、後戻りできない計画に取り掛かった状況なので、単に冷酷なだけとは言い切れない。
緋村抜刀斎には興味を持っており一戦交えたいと思っていた。
しかし、方治の立案で葵屋襲撃となり、明神弥彦と対峙するが、当初は子供一人が相手と言うことで期待外れということで見逃すつもりだった。しかし挑発されたことで抹殺を決定する。
戦闘ではダイナマイトを爆発させ、その爆風を受けた翼で宙を舞いながら、上空からダイナマイトでの爆撃を行う『飛空発破』という技を使う。右腕には手甲剣を装着しており、すれ違いざまに相手を斬り裂く近接武器として使用する。
反面、その痩せ細った体躯や軽量化を前提とした戦闘スタイルの都合上、本体の防御は極めて脆弱であり、後述する弥彦との戦いでもこの弱点を容易に見抜かれている。
葵屋での攻防戦では弥彦を一方的に追い込むも、一瞬の機転で雨戸に乗って飛び上がった弥彦の『見様見真似龍槌閃』の前に文字通り「叩き落され」て敗れ去った。
十本刀解散後は本条鎌足共々明治政府の間者に抜擢された。飛翔能力を利用して、大陸方面の哨戒を行う予定。
なお、アルフレッド・ノーベルによってダイナマイトが発明されたのは1867年(明治維新の1年前)であり、国産化など夢のまた夢(明治38年(=1905年)になってから)であった。恐らくは志々雄と内通していた武器商人から購入したものと思われる。
ちなみに小説「炎を統べる」によると、彼の飛空術は納屋にあった巻物に記されていたという。
どうやらこの飛空術は忍術であったらしく、これを受けてか、本人は風魔一族の末裔を自称していたとのこと(真偽の程は不明)。
「北海道編」においても再登場を果たし、張や鎌足と共に剣心たちの仲間として合流した。
余談
元々は御庭番衆の『天狗』として、アイディアを持っていたが、東京編では使われずに十本刀として使われることとなった。
爆弾を多用する蝙也の戦闘スタイルと、「煉獄」をたった3発で轟沈させるオーパーツ級の破壊力を誇る月岡津南製の爆弾が組めば作中でも最強クラスになるのではというifはファンの間では(半分以上ネタとして)しばしば話題になる。
関連タグ
002:デザインのモチーフ
シグマ(ダイの大冒険):同誌の敵役。「優れた機動力と跳躍力を誇り、爆発を起こす呪文を用いる(ただし蝙也は空中戦、シグマは地上戦と違いがある)」「戦場においては女子供でも容赦はしないが、強者に敬意を払う騎士道精神の持ち主」「決戦の際に相手が燃え尽きた(消し飛んだ)と見て勝利を確信するが、直後に自身の道具を利用した策の前に敗北する(その時に対戦者が放った一撃は「もう一人の師の技」)」など類似点がある。