仮面ライダーサガ
かめんらいだーさが
登太牙が「運命の鎧」の別名を持つサガの鎧を纏った姿。
モチーフは蛇。基本カラーは銀、複眼は青。専用ツール「サガーク」がバックルとなり、専用武器「ジャコーダー」をバックルに挿入して引き抜くことで変身する。
過去に勃発した13魔族における大戦争の際にファンガイア族の超兵器としてキバの鎧以前に開発された最初期型の鎧。故に専用武器はジャコーダー1つ、所持するウェイクアップフエッスルも1つだけと武装は必要最低限のみだが、キバ・エンペラーフォームに匹敵するポテンシャルを持つ。
剣状のジャコーダーロッドによるスピーディーなフェンシングスタイルとムチ状のジャコーダービュートで標的を捕縛し叩きつけるパワフルな戦法を使い分ける。
サガの強力な戦闘力を持ってファンガイアは、ゴブリン族を始め多くの種族を絶滅・隷属させていったが、レジェンドルガ相手にはサガの戦闘力をもってしても力不足であり、より強力な闇のキバの鎧が作られた。対レジェンドルガ戦争後には更に安全性の引き上げられた黄金のキバの鎧も完成し、サガの鎧は完全にお役御免になった…はずだった。
しかし先代キングは折角完成した黄金のキバを全く使用せず、もっぱら闇のキバを愛用。更に紆余曲折あって2つのキバの鎧は母親である当時のクイーンであった真夜に強奪され、ファンガイア組織から逃亡。前者は実質的に封印、後者を異父弟に託していた。
本来なら当代キングである太牙はもしくはを継承するはずだったが、上記の事情により代用として、サガが再び王の鎧として現役運用されている。
第47話終盤にて太牙が闇のキバを手にしてからはジャコーダーのみ継続登場になってしまい、サガーク共々出番は終了。その後については触れられていない。
しかし、本編の実質的な後日談である『仮面ライダーキバ ファイナルステージ』では再びサガに変身している。
尚、劇中では変身前のみバイク(DN-01)を所持しており、変身後のライダーマシンは存在しない。
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サガの鎧の構成材質はインナースーツの「ドランメイル」にはガオーラドランの皮、襟の「バイパーカラー」、顎部分の「バイパークラッシャー」、ナノマシンによる自己修復機能を持つ補強フレーム「バイパーフレーム」、額のチャクラ、ジャコーダーの柄「コブラハンマー」には「ルシファーメタル」を使用している(バイパーカラーは「ルシファーゴールド」による蒸着加工がなされている。これはタツロットの翼「タツロットウイング」と同様の構造である)。
さて、ここまではキバの鎧と構成材質が非常に似通っているが、頭部の「キングスクラウン」には「ファングストーン」なる魔石が使用され、ダイヤモンドに匹敵する硬度を持っている(肩部分の「バロッキングアーマー」も構成材質は同じ)。
額には最初に発見された「禁断の実」と呼ばれる赤い魔皇石が嵌め込まれ、キングスクラウンと併用することで魔皇力を引き出す力を持ち、額に備わった放射線状のリブで余剰エネルギーを分散させる。
胸にも青い魔皇石が嵌め込まれているが、これはエンペラーフォームの魔皇石3個分の増幅力を有する「漆黒の魔皇石」と呼ばれるものでファンガイアのキングにのみ継承権が与えられる。が、
同じものは調達出来なかったのか、新たな王の鎧である「闇のキバの鎧」には純度の劣る魔皇石が使用されている代わりに、他の素材が二度と造れないような貴重品を採用して補っている。
ファンガイアの体組織に似た器官は「エターナルグラス」といい、危篤状態に陥った装着者にエネルギーを分け与える機能を持つ。
キバに見られたカテナ(鎖)も「デュナミスカテナ」という形で四肢に巻きついているが、自在に伸縮してサガのアクションを助ける役割を持ち、キバの物とは根本からして役割が異なる。
劇中では使用されなかったが、「バイパーカラー」には不可視のバリアを張る能力があるとされる他、透視能力など蛇らしい能力も有する。
(以上、参考元は仮面ライダー図鑑「仮面ライダーサガ」より)
サガの鎧が後に開発される「闇のキバ」「黄金のキバ」へのパーツ取りなどにはされなかった理由は不明だが、可能性としては、
- 一旦加工済みの魔皇石や素材をリサイクルすると削ってさらに小さくなってしまう等、技術的な問題があった
- レジェンドルガ相手に負けたとはいえ、サガが当時ファンガイア最強戦力であったのは事実であり、ダークキバ投入まで戦線離脱させるような余裕がファンガイア側に無かった等、軍事的な問題
- 「王の鎧」なのだからリサイクルというケチ臭い事はせず。新品で作るという権威付け的な問題
等が考えられる。
最初期の鎧かつキバのように派生形態が存在しないが、劇中ではキバの最強形態たるエンペラーフォームと互角以上に渡り合うほどの戦闘力を見せており、設定に見合っているだけの活躍を残した。
この強さは上記のスペックの他にも近距離や遠距離、捕縛にも対応できるジャコーダーによるところも大きく、太牙はダークキバ継承後もジャコーダーを引き継いで使用している。
しかし、エンペラーフォームが作中最強クラスの魔剣ザンバットソードを手にし、まさに鬼に金棒状態となって以降は劣勢気味となってしまった。
その一方で前線に復帰した名護啓介が変身するライジングイクサを多勢に無勢と言えども変身解除に追い込むほどの強さは健在であった。
加えて作中史においてはこの鎧を纏った初代キングが率いるファンガイア族がゴブリン族を絶滅に追い込んでおり、作中トップクラスの強さを持つライダーであるのは疑いようのない事実だろう。
《WAKE UP》
サガークにウェイクアップフエッスルを差込み「ウェイクアップ」のコールとともに吹くことで発動する。上空に皇帝の紋章を出現させ、ジャコーダービュートで標的を刺し貫き、それにビュートを通して縛った敵を宙吊りにする。吊るし上げた後に魔皇力を直接送り込む事で標的を破壊する。破壊力は40t。貫いた標的をそのまま背負って締め上げるパターンも存在する。また、敵に巻き付けるだけでも魔皇力の注入は可能である。
児童誌では当初、キックでとどめを刺す技として紹介されていた。
- ジャコーダーストレンジ
ガンバライジングにて使用。
ジャコーダービュートを敵の首に巻き付け、壁に叩き付けた後、魔皇力と思われる赤い稲妻状エネルギーを流し込む。「ジャコーダーブレイク」という下位技の流用もある。
ファンガイアの王を守護する為に作られたヘビ型人工モンスター。サガーク族に属する。
円盤の様に潰れたデフォルメ形状となっており、移動の際は空中を自在に飛行する。人間には理解できない古代のファンガイア語を喋る(「ヘンシン」や「ウェイクアップ」を除く)。
太牙の腰に取り付く事で変身ベルトのサガークベルトになる。
変身や必殺技発動時にジャコーダーを挿し引きすることで円盤部分がレコーダーの様に回転する。
変身用キーにして、サガ専用のリコーダー型汎用武器。ロッド剣状の「ジャコーダーロッド」。ムチ状の「ジャコーダービュート」の2種類の形状を取る。直接攻撃の他にも、魔皇力を電撃のように走らせ攻撃に使うことが可能。変身しなくとも武器としての使用自体は可能。互換性があり、太牙がダークキバに変身した際はジャコーダーがそのまま武器として使用され、スネーキングデスブレイクを使用した。
尚、サガークとジャコーダーのギミックは仮面ライダーXのライドルを意識した物らしい。
- ウェイクアップフエッスル
必殺技スネーキングデスブレイクを発動させる白いフエッスル。
巨大なコブラに似たモンスター。変身しなくても自在に呼び出すことができる。自在に飛行し、頭部から光球を連射する。
- マザーサガーク
サガークの同族である巨大な人工モンスター。基本カラーは黒。自在に飛行し、底部から触手や破壊光線を武器に戦う他、腹部から1000体もの大量の量産型サガークを出撃させる事が可能。
『仮面ライダーディケイド』
第14話『超・電王ビギニング』ではディエンドによって仮面ライダーサソードと共に召喚され、仮面ライダー電王ソードフォームと戦った。
なお、サソードとは、
1:剣型の武器を用いて戦う
2:毒を持った生物がモチーフ(サソードはサソリでサガはヘビ)
3:変身者が怪人(サソードはワーム/サガはファンガイア)
4:怪人種族の頂点に君臨した事がある(サソードはワームのボスを洗脳する事でワーム軍団の頂点に立った/サガはチェックメイトフォーのキング)
5:名前が「サ」で始まる
6:変身者を演じた役者の名字が「山本」
などの共通点がある。
第30話『ライダー大戦・序章』では「キバの世界」の仮面ライダーとして登場。劇中では「ブレイドの世界」の仮面ライダーギャレンと戦った他、「響鬼の世界」の鬼達とも対決し、仮面ライダー天鬼と仮面ライダー轟鬼をスネーキングデスブレイクで撃破するとんでもない成果を上げた。続いてアスムが変身した響鬼をも打倒しようとした所を海東大樹の銃撃で妨害され、最期は響鬼のカウンターによる音撃を受けて撃破された。
もし海東の妨害が無ければ、「響鬼の世界」はサガ1人の力で壊滅させられていたかもしれない。もっとも「響鬼の世界」からしたら、事情も分からない内にいきなり現れた素性の知れない戦士に襲撃を受けたわけで、ほぼ完全に被害者である。とは言え、「キバの世界」の存亡が掛かっているのも事実であり、何もしなければ誰かに倒されるかもしれない為、一方的に責められない立場でもある。
「響鬼の世界」側も原点の『仮面ライダー響鬼』がライダー同士の抗争が殆ど無い世界観であった事、そしてアスムが響鬼を襲名して間もなかった事から、「対処が遅れたのは仕方無かった」とする声も。
その後、『MOVIE大戦2010』ではディケイドの死により復活したらしく、同じく復活した仮面ライダーイクサと共にワタルの前にその姿を見せた(因みに、このシーンがサガの劇場版初登場)。
変身者の詳細は不明。描写的にワタルに兄弟はいないはずなので、チェックメイトフォーもとい親衛隊の誰か等、側近格のファンガイアだろうか。
『超クライマックスヒーローズ』
コンシューマーでサガが操作できる稀有な作品の一つ(※本作ではダークキバが登場しない)。
劇中さながらのジャコーダーによるアクションとサガークからの援護を使い分けて戦う事になる。
抜群のリーチを誇る分、硬直時間などで隙が出やすい事には注意。
必殺技は「スネーキングデスブレイク」。
同じく蛇モチーフの仮面ライダー王蛇や『ディケイド』で共演した仮面ライダーサソード、海外版を山本氏が演じた仮面ライダーガイなど様々なライダーとの対戦カードが実現しているのも見所。
『ガンバライジング』
『ガンバライジング』の前身である『ガンバライド』では未参戦だったがナイスドライブ2弾にてシリーズ初参戦となった。
初登場ながらレアリティはSR止まりだが、1番目にカードを出せばAP増加という強力なアビリティを持つ。
キバとイクサとチームを組むと「鎧の三重奏」のチームボーナスが発動する。更にND3弾で参戦した蛇がモチーフの巨大モンスターを使役する蛇がモチーフで「王」のサブライダーとチームを組むと「王の蛇!」が発生する。
- 主役ライダーが人間とファンガイアのハーフ、2号ライダーが人間であるため、3号ライダーのサガが純血のファンガイアのライダーとなることは順当な流れで決まったものである。
- 企画段階ではサガは狼男や半魚人、フランケンシュタインの流れから「宇宙人」をコンセプトとしてデザインされていた。「宇宙」と「音楽」の組み合わせから、「円盤(UFO)」の要素をモチーフとした「DJのターンテーブルのようにスクラッチできる変身ベルト」が考案された。最終的に番組の進行上宇宙要素は廃されたが、サガークがUFOのような形状をしているのはこの名残である。
- 山本匠馬氏は『劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王』で白峰天斗/仮面ライダーレイを演じている。こちらも怪人でスーツアクターが永徳氏。
- また、『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』ではブラッド・バレット/仮面ライダートラストの日本語吹き替えを担当している。
- 怪人が変身する3号ライダーは他には仮面ライダーカリス、仮面ライダーチェイサー、仮面ライダーヴラムがいる。
登太牙 サガーク スネーキングデスブレイク ククルカン(仮面ライダーキバ)
○号ライダー
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