モルド・ラトロー
もるどらとろー
CV:相馬康一
本編に登場する、【オグマ・ファミリア】所属の男性冒険者。35歳。二つ名は【噛犬(ルフィアン・ドッグ)】。
ステイタスはLv.2と第三級冒険者としての実力を持つが、長年中層で燻っている平均的な冒険者。仲間のガイル・インディアとスコット・オールズと、よく行動している。
ベル・クラネルの躍進に嫉妬を抱いてたが、18階層での事件を切っ掛けに彼を認め、好意的になる。
額や頬に傷を持ち、見るからにいかついゴロツキの風貌の人物。ベルとの最初の出会いは最悪に近く、『豊穣の女主人』でベルのランクアップ祝賀会の中、中層攻略のためパーティの話題をしていたところに話しかけ、パーティを組む代わりに同席しているシル・フローヴァやリュー・リオンを貸すように要求するが、リュー達に軽くあしらわられ、更に女将のミア・グランドの怒号によって逃げ出す羽目になる。
その後、18階層の『リヴィラの街』にやってきたベルと偶然再会。ランクアップして間もないにもかかわらず、たった数日で中層にやってきた彼に長年進歩が無い自身のプライドを傷つけられ、有名人であるアイズ・ヴァレンシュタインらと同行していた事から、嫉妬や悪意を募らせていく。そこに目を付けたヘルメスに唆され、ヘスティアの誘拐を行ってしまう。ベルをおびき寄せ、ヘルメスから貰った『漆黒兜(ハデス・ヘッド)』の透明化能力でベルを痛めつけ見世物にするが、異変に気づいたベルの仲間達が参戦し、他人の視線に対し敏感になっていたベルに透明化を攻略され、救助されたヘスティアの神威を受け、逃亡する。しかし、ヘスティアの神威を感じ取ったダンジョンが18階層に黒いゴライアスを生み出すというイレギュラーが発生し、その騒動に巻き込まれる事となる。仲間達とはぐれピンチになっていたところをリリルカ・アーデに助けられ、ベル達が勇敢に立ち向かっていく姿を見た事で、自分も戦う事を決意。諦めかけようとしていた冒険者達を鼓舞し、最後まで戦い抜いた。
『メモリア・フレーゼ』にて判明した事によると、得物は《アンダーファング》と言う長剣。重心から長さまで特注品の、彼が生き残る為の最適な改良が施してあるらしい。
騒動終息後、ベルの活躍を見てからは当初と打って変わって彼のファンとなり、彼に感化されてか階層主討伐に定期的に参加する等している。個人的にも【アポロン・ファミリア】との『戦争遊戯(ウォーゲーム)』で、見るからに不利な立場のベルに有り金を賭けたり(結果は、ベルの勝利という大穴を当てて大勝)、カジノに誘ったりして付き合いがあるようだ。また、異端児(ゼノス)騒動でベルが民衆や冒険者から非難される中、唯一彼を擁護する台詞を言ったり、ベルをリンチしようと目論むゴロツキ冒険者達からリヴィラの仲間達とともにベルを守って乱闘したり、アステリオスとの決闘を見た時は誰よりも真っ先にベルを応援した(アニメでは、何故か彼も罵倒するという改変がなされていたが、『ダンメモ』ではしっかりと原作通りに庇っていた)。
フレイヤがオラリオ中に『魅了』を施した後、【フレイヤ・ファミリア】の本拠を飛び出したベルと最初に接触し、「フレイヤの眷族」のベルに因縁付けられたと思って怯えていた。『魅了』が解かれた後は、【フレイヤ・ファミリア】の本拠を取り囲む冒険者達に混じっており、ドサクサに紛れて本拠にある金品をかっぱろうと目論んでいた。
『派閥大戦』では、主神のオグマを説得して参戦を表明し、あくまでも【フレイヤ・ファミリア】の財産を手に入れるためと豪語していたが、ガイルやスコット達からは呆れ気味に「ベルを助けてやりたいだけだろ」と図星を突かれ、まったく素直じゃない様子で逆ギレしていた。
『派閥大戦』が開始されると、ガイルやスコットと共に斥候部隊の一員として行動する。そして、ヘディン・セルランドの作戦で派閥連合が保有する『クロッゾの魔剣』を無駄撃ちさせられて窮地に陥ると、【モージ・ファミリア】のルヴィスたちと合流しヘイズ・ベルベット率いる『満たす煤者達(アンドフリームニル)』たちを『クロッゾの魔剣』で砲撃する(なお、ルヴィスたち【モージ・ファミリア】のメンバーは全員エルフであった為に、『クロッゾの魔剣』を使用することに忌避感を抱いていたため、『クロッゾの魔剣』を所持していなかった)。しかし、ヘイズの自動回復魔法【アース・グルヴェイグ】によって傷が『自動治癒』していったことで、『クロッゾの魔剣』を再び無駄撃ちさせられただけで終わった。それでも、『クロッゾの魔剣』を直接ヘイズに叩き込もうとしたが、ヘイズの長杖によって一撃で気絶させられた。
その後、主神オグマの脱落によって【ガネーシャ・ファミリア】によって『オルザの都市遺跡』の外に運ばれて【ディアンケヒト・ファミリア】の治療師たちの治療を受けていたが、ベルとアレン・フローメルの『最終闘走』が始まると、ボールス・エルダーやガイルたちと共に声を張り上げてベルを応援して、貧血で気絶していた。
外伝『ソード・オラトリア』13巻では、『学区』の【バルドル・クラス】の『第七小隊』に『怪物進呈(パス・パレード)』を行うなど、結構酷いことをしていた(その中に『教導者(インストラクター)』のレフィーヤ・ウィリディスが引率していたため、問題なかったが)。
後に開催された『都市競技祭典(オラリオピアード)』には第二回戦の大集団戦にガイルやスコットと共に出場するも、連携に優る『学区』の学生達に翻弄されて敗北する。敗北に悔しがるも、今回大失態を犯した『ギルド』に痛い目に遭ってほしいという気持ちもあって、『派閥大戦』の時ほどのやる気が無かったことを語っている。
一度気に入った相手はとことん気に入るタイプのようで、ある意味健気なその性格から彼をヒロインとして扱う読者もいるのだが、ダンまち5周年記念の書下ろしSSで事件が起こる。
ベルの前に、彼のヒロイン及びヒロイン候補(美少年好き男神とかヒキガエルみたいな人とか好敵手(ヒロイン)とか変なのもいるけど)が出てくる内容なのだが、何故か多くの女性陣の中にモルドさんも混ざっていた。しかも花婿衣装で。
やっぱりモルドさんは、ヒロインだった?
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