ミラガイア
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みらがいあ
ジュラ紀後期のポルトガルに生息した、中型の植物食恐竜。
見つかっている化石は体の前半部分がほとんど(あとは腰の骨くらい。頭骨は一部のみ)だが、それでも17以上の頸椎で構成された長い頸がよく知られている。
これは大半の竜脚類よりも多く、また長さは1.5mと首だけで全長の2割以上も占める。
剣竜類は地表に近い植物を食べていた、という従来の見方を。また、ジュラ紀後期のほとんどの竜脚類における頸椎数は12-15であり、本属に匹敵する数の頸椎を持っていたのは中国産のエウへロプス・マメンチサウルス・オメイサウルス等のみであった。
※ちなみに恐竜として一番多いのはマメンチサウルスの19個で、それ以外もカウントするとエラスモサウルスの71個。
この頸は、高所の植物を食べることで住み分けを図るため、または性選択(シカの角とか孔雀の羽のようなアピールポイント)立ったのではないかと考えられている。
なお竜脚類においては、頸の伸長は3段階を経て起こった事が分かっており、1段階目に脊椎が頸椎へ移動し、2段階目に新たな頸椎が形成され、3段階目に個々の頸椎が伸長した。
本属の頸は、他の剣竜との椎骨数の比較からすると、主に脊椎の頸椎への移動によって伸長している。新たな頸椎が形成された形跡はない。頸椎の伸長が起こっている形跡はあるが、これは堆積物中での変形が原因かもしれない。
他の剣竜のように、嘴の先端には歯がない。上腕骨・尺骨・橈骨の長さはステゴサウルスに匹敵する。頸肋骨は頸椎に癒合する。恥骨の先端はダケントルルスと同じように伸長する。
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