概要

異世界犯罪者集団ギャングラーに所属する悪党達で、今作の「今週の怪人」枠。

異世界人でありながら、人間界にいる様々な生物に似た姿を持っているのが特徴。ボスのドグラニオ・ヤーブンから山分けされたルパンコレクションの力を使って様々な悪事を働いている。

「人間界を掌握した者を新たなギャングラーのボスの後継者にする」とドグラニオが宣言したため、新たなボスとなるべく名乗りをあげ、人間界を制圧しようと各々活動を始める。

生態

各々の体に取りつけた金庫の中にルパンコレクションを隠し持っており、その力を犯罪や戦闘に用いる。それ以外にも自身の持つ特有の能力「犯罪技」を使える。

スーパー戦隊シリーズでも珍しい、ルパンコレクションさえあれば二つ以上の能力をデフォルトで使える種族であり、ルパパトにおける能力バトル要素を盛り上げるのに一役買っている。

ルパンコレクションの力を借りずとも単身で戦えるのに十分な戦闘能力を有しているが、コレクションの力に依存しきっている為に元々実力があってもコレクションを盗られてしまうと一気に追い込まれる者が多い。

倒されると破損した金庫だけが残り、ゴーシュ・ル・メドゥがルパンコレクションの力を使用することで生み出したエネルギーを浴びせる『巨大金庫』で復活・巨大化できる。ただ、カンクス・ブチルメルカプタンやデストラ・マッジョなど状況によっては倒される前の状態で『巨大金庫』を施す場合もある。尚、巨大戦で倒される際、何かと豆知識やためになる一言を放つことがある(スダルやデメラン等)。

また、女医である彼女に頼めば肉体の強化改造も施して貰えるが、当然「化けの皮」より値は高く付く。当初はブンドルト・ペギーしか彼女の強化改造を受けていなかったが、後にザミーゴが金庫を移植する強化改造を施してもらっている。

設定上は全てのギャングラー怪人は「宝石強盗」「略取誘拐」等と言った「犯罪歴」を持つ。ギャングという組織の性質上、犯した罪が重いと組織内でハクがつくのだろう。

ボスのドグラニオ・ヤーブンが御年999歳、ゲスト怪人枠の中で唯一年齢が判明しているナイーヨ・カパジャーでも享年160、ギャングラーという組織自体創立500年と、人間に比べてはるかに長寿である模様（#28でドグラニオ本人が「我々と違って命の短い人間」と発言している）。

人間にはない超常的な能力を持っていることも相まって大抵の個体は人間を虫ケラのように見下しており、人間を襲うのに一切の躊躇をしない。中には捕獲した人間を売買する「商売」を営む個体も存在する。

食事のシーンでは怪しげな動物の肉を食べていたり、常習的に人間を食べていることが作中で明言されている者もいるが、ライモン軍団が透真の料理をうまいうまいと食べていたことから少なくとも味覚に関しては人間とそう変わらない様子。

言語は不明だが、作中では日本語で喋っている。

物語の終盤、ドグラニオが事実上の解散宣言をした事で組織は滅亡の一歩を辿ったが、まだギャングラー怪人は生き残っており、1年後でも個々の怪人がギャングラー組織の再建とボスの座を目指して、残党として人間界に現れて暴れ回っているようだが、全盛期よりも犯罪は減少していっている。ついには、ギャングラーが所持しているルパンコレクションは最後の一個に…

化けの皮

人間界に潜伏する際にザミーゴ・デルマから買う文字通りの『化けの皮』という皮モノ。これを被ることで、ごく普通の人間として社会の中に潜り込んでいる。

この時は特徴的な口調で会話する個体も正体がバレるまでは普通の口調に変わる。ただよく見るとその個体の特徴を反映しているものが多く、逆に特徴が無くても少し胡散臭く、明らかに浮いているのだが周りの人間やまだギャングラーを発見する前のルパンレンジャーやパトレンジャーが皮を被った個体と出くわしても案外正体がバレなかったりする。

だが、化けの皮を被って犯罪を行うのは少数派のようで、本来の姿で白昼堂々と人間界に現れては犯罪を行う者がほとんど。

化けの皮の欠点として、先ず変えられるのはあくまでも外見のみであり、声までは変えられない点。次いで耐久性も低く、ルパンレンジャーのカードによる投擲のような軽いダメージだけで簡単に皮が弾けて本来の姿に戻ってしまう点。そして1枚につき1人の人間にしか化けられず、自由自在に姿が変えられる訳では無い為、一旦足が付いてしまったらもう新しく買い替えるしか無くなると言う点が劇中描写から挙げられる。特に三点目に関しては、国際警察によって町中に設置された監視カメラから洗い出されて陥る場合が多い。

そして長い間その素材について明かされていなかったが、#44にてその材料が人間そのものであった事が判明。

ザミーゴが自身の能力で何処かに転送、確保した人間を殺害する事で生産されている物らしく、同話でのナリズマ・シボンズの言葉から、化けの皮の原料となった人間は殺害済みと言うのがギャングラー間での認識となっている。更にギャングラーにとって化けの皮で大事なのは外見のみであり犠牲者の経歴などは一切興味が無く、素材となった人間に対しては変装の道具としての商品以外、何の価値も見出していない。

以上の点を要約するとギャングラー……特にザミーゴが手を染めているのは、攫って殺して剥いだ罪無き一般人の皮を「商品」として売り捌き、購入した死体の皮を被って人間社会に潜伏すると言う行為であり、言ってみれば死者を冒涜し尽くした最低最悪の人身売買なのである。

ギャングラー怪人一覧

ギャングラー怪人は金庫の色や数によって下記の7つのグループに分けられる。

通常怪人

銀色の金庫を1つ所有する一般的なギャングラー怪人。分類名は特に無し。

基本的に所有するコレクションは1体につき1つだが、当初持っていたコレクションを奪取されてから別のコレクションを譲渡される者もいる。

※1…自身の能力で入れ替わってしまったため。

※2…自身の能力で人間に擬態している。

ステイタス・ダブル

銀色の金庫を2つ備えた特殊なギャングラー怪人。希少な存在で3体しか確認されていない。

コレクションの交換をせずとも2種類のルパンコレクションの力を扱え、単体の戦闘力自体も通常のギャングラー怪人よりも強い。

ただ金庫の開錠自体は2つとも1つのダイヤルファイターで行う事が可能であり、開錠が2回必要な点以外は通常のギャングラー怪人と変わらないため、総合的に下記のステイタス・ゴールドには劣る模様。扱いも通常と変わらない。

ステイタス・トリプル

銀色の金庫を3つ備えた特殊なギャングラー怪人。こちらも希少で、ショーを含むと2体しか確認されていない。

ウィスキードの場合はコレクションの力で他のギャングラーと融合すると言う特殊な方法で『ステイタス・トリプル』になっている。

ステイタス・クアドラプル&ステイタス・クインティプル

ゴーシュが手を加えた複数の金庫を併せ持つ改造実験体のギャングラー怪人。

TV本編で登場した2体の実験体は四肢に4つの金庫を持つ「クアドラプル」から登場しているが、登場後に胸部に5つ目の金庫を追加される形で「クインティプル」となっている。一方、ガニマは元々から5つの金庫を備えている。

コレクションの力も合わさって恐ろしいまでの高い戦闘能力を持つ。全ての金庫が連動しており1つの金庫から1つずつコレクションを取り出すという方法では開錠できず、全ての金庫にダイヤルファイターを同時に当てることで開錠する事ができる。

ステイタス・ゴールド

金色の金庫を持つ上級クラスのギャングラー怪人。

ノエルの反応からギャングラーの中でも特に強力な実力者の証らしい。この金庫は暗証番号が6桁になっており、3桁までしか入力できないダイヤルファイター1つでは開錠できず、開錠には2つのダイヤルファイターを同時に使用しなければならない。勿論、トリガーマシンで暗証番号を初期化・変更する場合も同様。

ステイタス・ダブルゴールド

上記の「ステイタス・ダブル」と「ステイタス・ゴールド」双方の特性を備えるギャングラー怪人。2体しか確認されていない。

金庫の解錠はステイタス・ゴールドと同じだがコレクションに頼らずとも両戦隊と互角以上の戦いが可能な戦闘力を持っており、金庫に近づくのは至難の業。

※…自身の能力で人間に擬態している。

ステイタス・ゴールド・フィジカル・プロテクト

ギャングラーのボスであるドグラニオのみが属し、自身の犯罪技「フィジカル・プロテクト・チェーン」で金庫が巻かれている。

無限に広がる空間内にある全てのコレクションの力を複数使うことができる驚異的な能力を持ち、犯罪技はドグラニオでも破壊する事が出来ない強固さを誇る。

余談

今作で特撮初出演を除く俳優や声優には、スーパー戦隊シリーズや特撮に出演するのが数年振り(最低でも1年振り)のベテラン声優が多く起用されている傾向がある。

因みに上記の化けの皮の設定を意識してか、人間態の俳優と怪人態の声優が別人の場合、人間態の声も怪人態の声優が演じることが多い。

#1でドグラニオの誕生日パーティに出席した複数のギャングラー怪人が登場しているが、ほとんどは過去の作品に登場した怪人のスーツをリペイントしたり、頭と身体を組み替えしたものを使用している。確認できるものとして、

• ギルマーダの頭部にドミドルの身体を組み合わせたギャングラー怪人
• ハウンドシャドーの頭部にバーグ星人クローネンの身体と闇博士マーブロの左腕を組み合わせたギャングラー怪人
• バッカス・ギルの頭部にバット・ゼ・ルンバの身体を組み合わせたギャングラー怪人
• クローネンの頭部にゼット・真の身体を組み合わせたギャングラー怪人
• バット・ゼ・ルンバの頭部に獰猛の戦騎Dの身体を組み合わせたギャングラー怪人
• メカの頭部にポカネ・ダニーロの身体を組み合わせたギャングラー怪人
• ナナシ連中の頭部にバッカス・ギルの身体を組み合わせたギャングラー怪人
• クローズの顔にドミドルの腕の装飾を付けたギャングラー怪人
• 昆虫のような頭部にゴクドス・ギルの身体を組み合わせたギャングラー怪人

などが確認できる。彼らのその後の詳細は不明。

関連タグ

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー　戦隊怪人

異世界犯罪者集団ギャングラー

ロンダー囚人/ヘルズゲート囚人、アリエナイザー：同じく犯罪を働く怪人繋がり。

ゴーマ怪人、妖怪(カクレンジャー)：スーパー戦隊において同じく人間態を持つ事が多い怪人繋がり。