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ギャルディーノ

ぎゃるでぃーの

ギャルディーノとは、少年漫画『ONE PIECE』に登場する海賊である。
目次 [非表示]

私のモットーは“姑息な大犯罪”だガネ…!!!

フンフフフフ… 戦わずに敵を落とす方法など いくらでもある!!!


概要だガネ編集

偉大なる航路”(グランドライン)を中心に活動する海賊。元は当時王下七武海だったサー・クロコダイル傘下の秘密犯罪組織「バロックワークス」のオフィサーエージェント(上級幹部)こと“Mr.3(ミスター・スリー)”であったが、作戦の失敗によりクロコダイルにより切り捨てられる。


その後、紆余曲折を経て当時のバロックワークス幹部ら共々海底大監獄"インペルダウン"に収監されるも、とある経緯でインペルダウンに潜入したかつての敵やその協力者たちと力を合わせて脱獄に成功。現在は、インペルダウンで知遇を得た盟友“道化のバギー(現・千両道化のバギー)”に招かれ、彼の率いる「バギーズデリバリー」の幹部となる。後にバギーが四皇入りをしたため、四皇の幹部にもなった。


プロフィールだガネ編集

本名ギャルディーノ
異名闇金
コードネームMr.3
年齢35歳→37歳
身長179cm
懸賞金2400万ベリー
所属秘密犯罪会社バロックワークスオフィサーエージェント→海賊派遣会社バギーズデリバリー幹部→クロスギルド幹部
所属船智略天然丸→ビッグトップ号→ビッグトップブラスター号
悪魔の実ドルドルの実 (超人系)
出身地南の海
誕生日3月3日 (Mr.3)
星座うお座
血液型F型
好物紅茶 (アールグレイ)、紅茶に合うクッキー
初登場単行本13巻 第117話『ドリーとブロギー』
CV檜山修之

人物だガネ編集

バロックワークス時代に“姑息な大犯罪”をモットーとしていただけあって姑息且つ卑劣。当時はミス・ゴールデンウィーク共々社内きっての「頭脳派コンビ」として知られており、戦闘力ではMr.4に劣っていながらもその任務遂行への執念をクロコダイルに買われてMr.3の地位に就いていた。

ただ、戦闘力が前述の人物より低いことは否定しきれないが、場数や精神力まで遅れをとっている訳ではなく、ドルドルボールが解除され、唐突に麦わらの一味や多量の水などを目撃した際も、動揺をすぐに抑え素早く妥協案を講じるなど、頭脳ありきと言い切れない一面を度々見せている。


かつての仲間が捕らえられているのを知りつつも隠れて逃走を図ろうとしたように自分を最優先するような行動も目立つが、成り行きで参戦したマリンフォード頂上戦争では土壇場で男気を見せ、大きな見せ場を作っている。


能力だガネ編集

悪魔の実編集

作品をつくるに 決まっとろーガネ…

兄さんに惚れてしまったガネ

悪魔の実ドルドルの実(超人系)
能力体から蝋を絞り出し、自在に操ることができる

全身から「蝋」を絞り出し、それを自在に操る事ができる「ろうそく(キャンドル)人間」

この蝋は液状の状態で無尽蔵に生み出され、ギャルディーノ本人の力量の範囲なら体積質量をはるかに上回る量を一度に絞り出す事もできる。

絞り出された蝋は一度固まるとに匹敵するほどの硬度となるため、生み出された蝋の塊を破壊するのは容易ではない。本人の頭脳が優れていることもあり、この蝋の特性を活かして武器を作ったり、敵の攻撃を受け止めたり、拘束具として相手を捕らえたりといった使い方を可能にし、液状の蝋で相手の足を滑らせたりもできる。

さらにいうと作り出すものが「ロウ」であるため、毒や菌の侵蝕に対する防毒性が高く、彼のロウで作り出した防壁や武装はマゼランパンクハザードのスライムのような毒液に対して有効な防御手段にもなりうる。毒以外にも、巨体生物の消化液などにも一応対応可能。


また、最大のメリットは自身の能力で作り出した物が「自分自身とは別の独立した物体となる」点である。

そのため、自然系の様に変化していても自身の一部ではないので接触すら困難な攻撃に対し蝋による壁や防具を作り出せば、本人に接触したことにならないメリットがある。更に、この能力は能力者の天敵である海楼石の影響を最も受けにくい能力でもある(後述)。


他者の姿を模した蝋人形を作り出して相手を誘い込んだり、自分自身を模した蝋人形を生み出す事で変わり身の術のような戦法を取る事もできる。ただし基本的に蝋は白一色なのでそのままではバレバレ。バロックワークス時代はミス・ゴールデンウィークとのコンビネーションによって高い効果を発揮できたが、現在は人間相手にはあまり意味を成さない技になってしまっている。

が、本能だけで暴れる獣などを欺く程度には使えるので、完全に死に技と化したわけではない様子。


「ろうそく」の能力であるため、いろんな意味で「熱」の影響を受ける。液状の蝋を操るためには一定以上の熱が必要であり、能力を行使する際には熱源となるが頭(より正確に言えば「3」をかたどった独特な髪形の先端部)に灯る。

ギャルディーノの体から離れてしまうか新たな蝋の供給が止まると、熱源を失った蝋はほんの僅かな時間で固まる。逆に蝋を追加するなどして再び加熱すれば、固まった後でも造形しなおす事ができる。

前述の通りドルドルの能力で生み出された蝋は鉄に匹敵するほど硬く、力尽くで破壊するのは困難だが、蝋である以上高熱に弱く、加熱されるとあっさりと溶けてしまう。また、灼熱の環境下では蝋の硬化が満足に維持できず、能力の行使そのものも難しくなる(全く使えないわけではないが、持って数秒程度)。


なお、悪魔の実の能力で生み出された蝋であるが、海楼石の影響は受けない。海楼石に触れた蝋がその瞬間に溶けだしたり消滅してしまったりはしない(殴りつけられた衝撃で破壊される場合はあるかもしれないが)。このため、海楼石で作られた枷や檻であっても、ドルドルの能力で合鍵を作ってしまえばそれを用いての脱出が可能となる。

ただし本体であるギャルディーノが直接海楼石に触れてしまっていては意味が無いので、自分が捕まってしまった場合に自力で脱出する事は不可能。

また、海楼石だけでなく海水への影響力も受けにくいようで、本人の体が直に海水に晒されていなければ、実の能力による蝋が海水に触れてもなお多少は運用可能。本編ではメラメラの実と同様、悪魔の実を動力にした小型船で移動したとされる描写が見られる。


編集

  • キャンドルロック

瞬時に固まる蝋で相手の手や足に浴びせ、そのまま固めて捕縛する。

固まった蝋はその硬度もあって加熱する以外に簡単には外せない。しかし、ルフィに対して使った際にはその硬度と形状に目を付けられ、即興の新技「ゴムゴムのトンカチ」に利用されてしまった。


  • キャンドルジャケット

大量の蝋で相手の全身を拘束する。

その規模と強度は巨人族でも拘束できるほど。しかしドリーの不調の原因を知り激怒したブロギーには危うく破壊されかけた。


  • キャンドルサービス

能力により”特大キャンドルサービスセット”という巨大な造形物を作成、そこに相手を拘束し、サービスセットを稼働させる。

回転するサービスセットの頭(?)の上部には火の灯った巨大な蝋燭が立ち並んでおり、ここから溶けだした蝋が遠心力によって霧のように散布される。

そしてこの蝋の霧に包まれた者は少しずつ体に蝋が付着していき、最終的には生きたまま蝋人形にされてしまうという恐るべき技。戦闘用ではなく処刑用の技である。


  • ドルドル彫刻(アーツ)

武器などの形を象った蝋の塊を作り出す。

原作内で使用したのは「」と「」だけだったが、ゲーム作品などでは他の形態も披露している。牢屋の合い鍵などを作り出すのもおそらくはこの技。


  • キャンドル壁(ウォール)

鉄の硬度の蝋の壁を作り、相手の攻撃を防ぐ。

ルフィのゴムゴムのバズーカマゼランの毒竜をも凌ぎ切る驚異の防御力を誇る。ただし、やはりや高熱には無力であり、焦熱地帯ではまともに使う事が出来ない。


  • キャンドルチャンピオン

自ら絞り出した蝋で全身をコーティングし、巨大ロボットのような姿となる。かつて4200万ベリーの賞金首を仕留めたというギャルディーノの「最高美術」。

攻撃力も防御力も生身とは比較にならないほど強化されているが、やっぱり火には弱い。ミス・ゴールデンウィークの絵の具で塗装を施すことで、さらに戦闘力を強化できるらしい。

余談だがルフィは初見時、思わず「かっこいい」と呟きながら見惚れていた。後のマゼラン戦で共闘した際にはこの技のデザインを意識した装備を作ってもらい、切迫した状況の中、ルフィにしては珍しく感涙を流しながら敬語でお礼を言うという一幕も。


  • チャンプファイト“おらが畑“

ひたすら両腕を振り下ろして殴りまくる。農家でもないのに「おらが畑」。

なんとも珍妙なネーミングに思えるが、一応畑を耕しているように見えなくもない。


  • ドルドルボール

自らを蝋の塊で包み込み、巨大な蝋の球体の中に閉じ籠る。

バナナワニに喰われかけた際に使用し、数時間籠城していた。


活躍だガネ編集

アラバスタ編編集

上述通り、バロックワークスのオフィサーエージェント「Mr.3」として初登場。

リトルガーデンでは相棒のミス・ゴールデンウィークMr.5ミス・バレンタインペアと共に巨人族のドリーブロギー麦わらの一味に様々な罠を仕掛けて抹殺を図るが失敗。

加えて、この一味との戦いの間にサンジがMr.3の作ったアジトに迷い込み、社長であるMr.0(クロコダイル)からの電伝虫を受けて嘘の報告をしたため、バロックワークスから命を狙われることになる。Mr.2による自身の粛清を怖れたMr.3は、仲間たちを置き去りに島を脱出し、本拠地であるアラバスタ王国へ向かった。


その後、スパイダーズカフェから出発した(自身のペア以外の)オフィサーエージェントを乗せた亀車を追走し、Mr.0のいるカジノ「レインディナーズ」に潜入する。彼らの会議の場に姿を現して失態の弁解を図ったが、Mr.0改めクロコダイルからさらに失望されたことで直々に粛清を受け、彼の乾きの右手でカラカラに干からびさせられた挙げ句、ペットのバナナワニの一頭に捕食されてしまう。

しかし、咄嗟の機転で自らを蝋の殻で覆うことでなんとかワニの体内で生き延びていた。


それから数日後、麦わら一味(と海兵スモーカー)が同カジノでクロコダイルの罠で牢に閉じ込められ、同じくバナナワニの餌食になろうとしていたところに別行動中のサンジが駆けつけ、一味を捕食しようとするワニの腹部に強烈な蹴りを叩き込んだ。奇しくもそのワニこそMr.3を捕食していた一頭であり、蹴りの衝撃で吐き出されたことで数日ぶりに外界への脱出に成功する。

お誂え向きに牢に捕まったルフィに昔日の恨みを晴らさんとしたが、即座に背後のサンジに叩きのめされてしまう。そのまま水没しようとする部屋に取り残されるも、偶然にもクウイゴスの木片が引っ掛かっていたことで溺死を免れ、更にクロコダイルに死んだと誤認されて見捨てられる。

九死に一生を得たMr.3はレインディナーズカジノから無事に逃走。バロックワークスが壊滅すると、海軍が押し寄せる前にアラバスタから脱出した。


扉絵連載ミスG・Wの作戦名“ミーツ・バロック”』編集

既に世界政府により素性がバレ、他の幹部共々バロックワークスの残党として追走されることになる。キューカ島に潜伏中のところを海軍本部大佐(当時)ヒナの部隊が現れ、別の経緯で島を訪れていたゴールデンウィークたちの内、ミス・バレンタインが捕縛されてしまう。

海軍は「島に潜伏しているMr.5、ゴールデンウィーク、Mr.3が出頭しなければバレンタインを処刑する」という警告文を掲げるが、Mr.3は彼女の命などお構いなしに一人脱走する準備を始める。しかし、それを見かねたMr.2に締め上げられ、彼に顔をコピーされると共に服を奪われ、バレンタインを救うための陽動作戦に協力せざるをえなくなる。結果、バレンタインを救出できたものの二人共ヒナに捕まってしまう。


その後は共にクロコダイルとMr.1の捕まった刑務所に護送され、海底監獄インペルダウンに投獄される事が決定した。


インペルダウン編編集

インペルダウンに連行された際に、他の幹部ら共々本名が公表される(もっとも、Mr.0=クロコダイルとMr.1=ダズ・ボーネスはアラバスタ時点で本名が明かされていたが)。ギャルディーノは、地下2階にある「LEVEL2」“猛獣地獄”に投獄されていた。

獰猛かつ奇っ怪な怪物たちを前に脱獄を諦め、もはや恐怖する気力すら失うほど疲弊していたが、兄エースを救うため潜入してきたルフィと再会する。


最下層を目指すルフィと怪物たちの戦いの混乱により奇しくも牢から脱出し、彼と同行していたバギーと結託し、隙きをついて上階へ逃走しようとするも、結局成り行きでそのまま下層へ向かうことになり、3階エリアで再会したMr.2=ベンサムも加わった4人で行動することになる。また、同行している間もルフィからの裏表のない優しさを受けてバギーと共に良心を傷める姿をみせた。


ドクドクの実の能力者である署長(当時)マゼランの圧倒的な戦力の前にルフィが瀕死となってからは本格的に彼を見限って、バギーと上階へ向けて逃走。途中、看守や怪物たちに対抗するために片っ端から囚人たちを解放して廻り、彼らからはそれぞれ「キャプテン・バギー」「スリー兄さん」と呼ばれ羨望を集めることになる。

その後、復活したルフィが既に監獄を出たエースを追うために大返しをはじめ、奇しくもかつての上司であるクロコダイルやMr.1、さらには王下七武海ジンベエやカマバッカ国王エンポリオ・イワンコフといった錚々たる顔ぶれを率いる彼と合流。マゼランとの再戦では、これまでルフィがかつての敵である自身すら友人と認識する態度に感じ入り、憎まれ口を叩きながらも協力。一時的にマゼランの毒を抑えられる蝋の特性を活かしてルフィたちを逃がそうとまでした。

「今のうちに行け!私の諦めは早いぞ!借りの作りっぱなしはゴメンだガネ!」

しかしルフィのほうも彼を見過ごせないのとマゼランへのリベンジ意識もあり、逆に蝋の特性からマゼランの能力の突破口を見出し、蝋の特性とゴムの破壊力を活かした連携で一時は押し返した。


島の脱出時、仲間を逃がすために自ら犠牲となる道を選んだMr.2に対しては、ルフィやバギー、他の囚人と同じく悲嘆し、大声量で感謝の意志を示した。


マリンフォード頂上戦争編集

脱獄後、ギャルディーノはそのままジンベエが舵を取る船で運ばれマリンフォード頂上決戦にも参戦。

当初はバギーを筆頭にバカなことばかりしている囚人たちへのツッコミ役にまわっていたが、戦争中盤にはマリンフォード内部に潜入して処刑人になりすまし、エース奪還のために密かに行動を起こしていた。彼がこうした行為に出たのも、先のインペルダウンで犠牲となったMr.2の「必ずアニキ救ってこいやー!!!」という最後の言葉に報いようとしたためであった。


一時はルフィの“覇王色覇気”のトバッチリにより昏睡してしまうが、ルフィが処刑台にたどり着いたころに復活。大将“黄猿”によって破壊されたエースの手錠の鍵の代わりに自らの能力で合鍵を生成し、エース救出の立役者となる。


Mr.3「私がここにいる理由が…亡き同胞への弔いの為だとしたら、貴様私を笑うカネ!!」

ルフィ「笑うわけねェ!」

Mr.3「兄を救え!! 麦わら!!!」


この後もその能力の有用さを見込まれて、海楼石の手錠を付けられたマルコを助けている。


戦争終結後は、他の囚人たち共々バギーに同行し、彼の率いるバギー海賊団に招かれる。世界政府から送られてきた伝書バットの手紙を(受取人のバギーより先に)見て愕然としていた。


3D2Y編集

その後はしばらく登場していなかったが、TVSP『"3D2Y"』では原作に先駆けて登場。旧海賊団の面々を差し置いて七武海入りしたバギーの側近の立場にある。

どうやらバカばっかりの新生バギー海賊団員(元・インペルダウンの脱獄囚たち)に突っ込みを入れる常識人的ポジションになって慕われているようだ。


バギーと共にワールドの船、「グローセアデ号」に侵入した後はガイラムと交戦。キャンドルウォールで応戦するもろくな活躍はできなかった。


二年後編集

二年後にもバギーズデリバリーの幹部クラスとしてバギーと行動を共にしている。バギーが四皇となった為、彼も四皇最高幹部の一員となった。

しかし、クロスギルドの設立の際には未だにクロコダイルの事をボスと仰いでおり、バギーに裏切るつもりかと怒鳴られた際にも、元々お前の部下になった覚えは無いと即座に反論した(この理屈には、バギーも何も言い返せずにいた)。


余談だガネ編集

名前編集

なお、本名はインペルダウン収監時に明らかとなったが、以降も(その髪型のせいか)“Mr.3”と呼称されている(『3D2Y』のエンドクレジットなどでもMr.3表記)。ちなみにルフィからは「3(さん)」、一緒に脱獄した囚人たちからは「3スリー兄さん」と呼ばれている。


ゲーム編集

2002年発売のゲーム「ONE PIECE 幻のグランドライン冒険記!」では本編に先駆けバギーと手を組んでいる。


ジャイアントキリング編集

上述の通り巨兵海賊団の二大船長を仕留めた事もあるが、エッグヘッド編にて巨兵海賊団の脅威と実力が明らかになるにつれて自動的に彼の株も上がることとなった。強弱と勝敗は別の話を体現している。

関連イラストだガネ編集

【リク絵】作戦練り練りだれか、わたしを笑うカネ


関連タグだガネ編集

ONEPIECE 海賊


バロックワークス サー・クロコダイル

ミス・ゴールデンウィーク Mr.5 ミス・バレンタイン


インペルダウン バギー ベンサム モンキー・D・ルフィ


シャーロット・ペロスペロー:蝋と飴という違いはあるが、能力の性質は近く芸術肌な所も同じ

ジエゴ:アニメ『エピソードオブルフィ』に登場した蝋人形職人。

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