オトモン

『モンスターハンターストーリーズ』(以下"MHST")、および『モンスターハンターストーリーズ2 〜破滅の翼〜』(以下"MHST2")に登場する、“ライダー”と呼ばれる人々は、古来よりモンスターを「狩猟する」のではなく、「助け合いながら共に生きる」という独自の文化を培ってきた。

オトモンはそうした中でライダーたちが築き上げた、モンスターが人間と生活していくための特殊な技術と考えられる。

その万能性たるや凄まじいもの、アプトノスやポポといった大人しい草食種のモンスターはもとより、イビルジョーやキリンといった非常に危険性の高いモンスターたちまで手懐けてしまう。恐らく、刷り込みに近い方法を取っているのではないかと推測されるが、それを鑑みてもとんでもない技術であることは疑いようもないだろう。

MHST：ジョーちゃん可愛いbyMASA

もっとも、オトモンにできないモンスターもおり、小型モンスターは一部の草食種を除いてオトモンにすることができない。

また、ダイミョウザザミ（通常種・亜種）やアグナコトル（通常種・亜種）もなぜかオトモンにすることができない。

これらはライドアクションとの相性の悪さからオトモンにすることができなかったという製作上のやむを得ない事情があったものと考えられる（前者はライドオン時に乗れる場所が無い、後者は灼熱の溶岩や極低温の氷の上に跨ることになり、やはり絵的に非常に不自然になる）が、派生作品の『オトモンドロップ』ではそのあたりが補完されている。

モンスターを仲間にするという点では、メインシリーズではMHRiseのオトモガルクが一番近いのだが、MHW:I以前の作品のオトモアイルーもある程度近い存在である。

しかしこちらはこれまで『狩猟の対象でしかなかったモンスターたちを仲間にできる』という点で大きく異なる。

人によってはずっと一緒に旅をしていくうちにすっかりモンスターたちに愛着が沸いてしまい、「モンスターを狩猟するなんて無理！」「もうハンターになんて戻れない！」という気持ちになってしまった人もいるとか。

オトモンを手に入れるには、自分がお供させたいと思ったモンスターを連れてくる必要があるが、当然野生の凶暴なモンスターをそのまま連れて帰ることなどできない。

ではどうするのかというと、「モンスターの巣」に潜入してタマゴを頂戴してくるのである。

「モンスターの巣からタマゴを持ち出すなんてちょっと後ろめたいなぁ」という人もいるかもしれないが、これをしないことにはいつまで経ってもオトモンが手に入らない。

ライダーさん！byめっし

勿論モンスターもタマゴが持っていかれるのを黙ってみている筈がなく、巣に侵入者がいるのを発見するとこれを撃退しようと全力で攻撃してくる。腕前や装備にまだ自信がない場合は素直に逃げた方がいいだろう（これに限ったことではないが、ストーリーズでは戦闘から逃げた場合、モンスターがいなくなる。巣の中であれば、安全にタマゴを運ぶことができるようになる）。

ただ、運が良ければ巣がお留守だったり、巣の主が寝ているという場合もあり、そのままタマゴを持ち運べてしまうこともある。しかし、タマゴを取った後に違うタマゴと交換して厳選したり、巣の周りにある資源を取っていると、モンスターが帰ってきたり、起きてしまう事も。（また、ナビルーに呆れられたり、（モンスターが帰ってくるから）早くしたほうがいいと注意される）

MHST2では、基本的に必ず留守か居眠りになっているので、返り討ちに合って追い出される事は少なくなった。起きているのは、サブクエストの討伐対象や「共闘クエスト」の最奥のモンスターくらい。

なお、ストーリークリア後に解禁されるオトモンやDLコンテンツ限定のオトモンは、タマゴを巣から見つけることはできず、特殊な巣に置かれた箱や、トーナメントでタマゴそのものを景品として受け取ることでのみ入手できる。

また、MHST2には無いが、フィールドには時折「タマゴのカケラ」が落ちていることがある。手間はかかるが、一応これを組み合わせてタマゴを完成させるのも手である。中にはトーナメントで特定のルールを設定しないと入手のできないタマゴのカケラも存在する。

タマゴの見分け方

良いタマゴの見分け方

タマゴには「におい」と「重さ」という2つの基準があり、これらの総合評価でタマゴの質が決定される。

• におい：ニオイのしない→少しニオイのする→ニオイのある→いいニオイ→すごくニオウ

においが強いと良い遺伝子を持っている可能性がある。

• 重さ：とても軽い→軽い→ちょっぴり軽い→普通→ちょっぴり重い→重い→とても重い

重い物ほど産まれるモンスターのレア度が高い。

となっており、それぞれ右に行くほど評価が高い。タマゴを見分ける際のポイントとして活用しよう。

ただ重いタマゴを手に入れると、動きも遅くなってモンスターをかわしにくくなってしまうので要注意。

MHST2では、評価の基準はそのままに、

• におい：ニオイのしない→ニオイのある→とてもいいニオイ
• 重さ：とても軽い→軽い→ちょっぴり軽い→普通→ちょっぴり重い→重い→とても重い→とてつもなく重い

という風に変化している他、においの良いタマゴを拾うと光を放つようになった。

種族・属性の見分け方

タマゴはモンスターの種族ごとにそれぞれ異なった「模様」を持っており、さらに宿している属性に因んだ形容詞がつけられているため、そこから生まれてくるモンスターをある程度予測することが可能。

形容詞	属性
素朴な	無属性
燃える	火属性
潤う	水属性
閃く	雷属性
凍てる	氷属性
歪んだ	龍属性

また、誕生するオトモンはフィールドに生息しているモンスターの影響も受ける。例えば、同じ「燃える飛竜のタマゴ」であっても、ボルデの丘ではリオレウス（亜種）、モンソーネ平原ではリオレイア、ドヴァン火山ではグラビモスといった具合に誕生するオトモンが異なる。

自分の欲しいオトモンのタマゴがどこで入手できるかは事前にしっかり調べておこう。

MHST2では種類毎に色が固定となっており、厳選の難易度が少し下がっている。

なお、戦闘時にモンスターを帰巣させた場合、巣からは帰巣したモンスターのタマゴを確定で入手することができる。また、MHSTの3DS版のみに存在する「すれちがい通信の巣」はフィールドに関係なく特定のモンスターのタマゴが入手できる。ただし、質に関してはそこまで良くないものが殆どなので、あまり当てにはしないこと。

タマゴの孵化

『俺のオトモンになってくれ！』by布施龍太

持ち帰ったタマゴは各拠点にある「厩舎アイルー」の元へ持って行くと孵化させることができる。

ここで初めてライダーはオトモンと対面を果たすことになり、彼らとの冒険の日々が始まるのである。

フィールド探索中にライドアクションボタンを押すことで発動可能なアクション（一部例外アリ）。システム的にはポケモンライドに近い。

これらを活用することで通常では足を運べないような場所に進入したり、移動をスムーズに進めることができる。

オトモンによって使用可能なライドアクションは決められているので、フィールドの特性に合わせてオトモンを選ぶようにしたい。

(※1)MHST2では、アクションしなくても対応しているオトモンに乗っているだけで移動が出来る。

(※2)MHST1と2で操作の仕方が違う。

ストリーズbyヒコ

絆ゲージが最大まで溜まった際にのみ使用可能となる、ライダーがオトモンに騎乗する状態のこと。

この状態では、オトモンのHPがライダーのHPと合計した数値まで回復し、攻撃力や防御力もアップする。

一方で、罠・爆弾などのアイテムの使用は不可能となる。（MHST2では一部を除き使用可能）

守りを捨てて極限まで攻撃に特化した形態と言える。

後述する絆技を使用することで降りられるが、その前に何かしら大ダメージ（真っ向勝負に2回負けるか、オトモンのHPが0になるようなダメージを受ける）を受けると強制的に解除されてしまう。

ライフポイントは失わないので大技を凌ぐことは出来なくも無いが、行動の読み間違いに注意。

絆技

フルスパーク！by名無しの太郎

ライドオン状態でのみ発動可能な、オトモンとライダーの合体技。

いずれも非常に強力な威力を秘めており、敵へ止めを刺す際はもちろん、対象の行動を一回分止める、状態異常の付与など逆転の切り札としても使用される。

内容は、ヒーローものもかくやというようなとてもカッコイイものから、どう考えてもネタとしか思えないようなものまで様々。いずれもモンスターの特徴をうまく活かした凝った作りになっているので、ぜひ一度は観てみることをお勧めする。

レベルが1～3まで存在し、レベルの数値が高くなるほど威力が高まる。レベルはライドしたまま真っ向勝負に勝ち続けることで上昇させることが可能だが、大ダメージを受けてライドオンを解除されるリスクもあるため、敵の攻撃を阻止するだけであれば、レベル1の段階でさっさと使用してしまった方が無難。

• 種別の並び順はモンスターハンターシリーズのモンスター一覧に準ずる。
• 攻撃系統はP=パワー、S=スピード、T=テクニック。MHST2で傾向が変わったオトモンもいる。
• 遺伝子のスキルも1と2で一部異なる。リストのスキルは1の物。

アーケードカードゲーム『モンスターハンタースピリッツ』には、ハンターでありながらモンスターと一緒に戦う『共狩り（ともかり）』という人々がおり、彼らと共闘するモンスターは『トモ』と呼ばれる。

3DS版の配信コンテンツの中には、その2作目『トリプルソウル』の教官が依頼人のサブクエストがあり、一部の依頼文に「共狩りもライダーも志は同じ！（要約）」と書かれた物がある。

モンスターハンター　モンスターハンターストーリーズ

オトモアイルー　チャチャ＆カヤンバ - 歴代のオトモ達。

アシストフィギュア - スマブラにおけるお助けキャラで、『SP』でリオレウスが抜擢されている。呼び出したファイターや対象のいるチームと共闘するその様子は正にオトモンのそれ。

契約モンスター - ライダーと共闘するモンスター繋がり。