そげキング
そげきんぐ
麦わらの一味の船員ウソップの親友で、そげきの島からやってきた“狙撃の王様”。
世界政府に連行されたニコ・ロビンを救出するために、海列車最前線に向かうサンジとフランキーの前に現れ、麦わらの一味に協力した。
少し派手な仮面と赤いマントが特徴。仮面の下の素顔は親友のウソップでさえも知らないという。
一体彼は何者なのだろうか……。
…言うまでもないかも知れないが、ウソップ本人である。
水の都ウォーターセブンにおいて、ゴーイングメリー号の引退を巡って船長のルフィと大喧嘩をして麦わらの一味を離脱したウソップが、同じ一味のロビンを助ける際に、素顔で行く気まずさから、町で購入したと思われる仮装用の仮面などで変装した姿である。
姿や口調こそ変えているが、特徴的な鼻やマントの下の服装があからさまにウソップそのまんまであるため、麦わら一味だけでなく、会って日も浅いウォーターセブンの面々にすらバレバレであったが、ルフィとチョッパーだけは完全に信じ込み、ヒーローめいた彼の姿に大興奮し握手やサインを求めていた(チョッパーに関しては嗅覚で相手を判別できるハズなのだが…)。正体に気づいた面々も、一応は彼の顔を立てて黙認していたが、共闘中は「そげップ」「ウソキング」などの混同した名前で呼ぶこともあった。
声色も少し凛々しくなり、多少威勢も良くなる事から、ウソップは彼自身が常々吹聴している「勇敢なる海の戦士」を『そげキングというヒーロー』を演じる形でマインドセットのように作用させていると思われる。ただし、圧倒的な実力差がある相手や非常に厳しい苦境に立たされるといつもの小心者のウソップに戻ってしまう。また、このときから新兵器「カブト」を主要武器としており、後にいつものウソップに戻ってからも使用しているが、このことでルフィやチョッパーから気付かれることは今のところない。
ロビンを追って辿り着いた司法の島「エニエス・ロビー」では、島の門番である巨人族のカーシーとオイモを仲間に引き入れ(元々二人は自身らの船長であるドリーとブロギーを監獄から解放してもらうために働いていたが、ウソップは件の船長たちと旅先で出会ったことからそれが嘘であることを伝え、騙した政府に怒った二人と共闘体制をとった)、さらには世界の象徴でもある政府の旗を撃ち抜くなど、世界政府に対する多大な被害を促したことから、脱出後は「そげキング」名義で懸賞金3000万ベリーの賞金首として指名手配されることになる。
その後、ウソップは紆余曲折を経て麦わらの一味に帰参し、もう二度とそげキングの登場はないものかと思われていたが、スリラーバーク編において敵の幹部ペローナとの戦いで窮地に陥り、心が折れそうになった際にウソップが例の仮面をかぶる形で再登場。ペローナの部下であるゾンビのクマシーからの責め苦に助けを求める形で咄嗟に変身。彼の姿と勇気を借りて、クマシーが拳を振り上げた一瞬の隙をついて塩を盛って浄化させ、逃走した。
逃走中は『そげキングとしての自分』と『素のウソップ自身』とで二重人格のような状態になり、精神の中でペローナへの対策を練り、最後はウソップにエールを送るような形で再びウソップに肉体を委ねた。
2年後に当たる『新世界編』ではまだ直接的な登場はないものの、ドレスローザにて、麦わらの一味の熱狂的なファンであるバルトロメオと出会った際、彼は「ウソップ」という名前に聞き覚えがないことから一度は動揺するが、即座にその鼻の形が手配書のそげキングと同じであることを悟り、雷鳴を受けたような衝撃と共に感動の涙を流して喜んだ。
この後、ウソップは「ゴッド・ウソップ」として手配書が発行されたのだが、そげキングの手配書自体は恐らくまだ存在している(海軍からはウソップとそげキングが別人と思われている為)。
TVアニメ版では、原作でも登場時に口ずさまれた「そげキングの歌」がPV付きで登場。
しかも2パターン存在し、1つ目のPVはフランキーとサンジの前に現れた際に、PV2はルフィやチョッパーに自己紹介した際に流された。当時流行していたあのアーケードゲームなタイトルロゴや、特撮ヒーローを思わせる派手な爆発演出など、制作陣による謎の好待遇を受けた。
また、何気にアイスバーグのペットのティラノサウルス(ネズミ)やチムニーのペットのゴンベ(ウサギ)、ルッチのペットのハットリ(鳩)まで友情出演している。
(ゴンベはPV1、ハットリはPV2のそれぞれ「お前のハートも…」の部分で登場。)
そげきーの島でー
生まれたおーれーは
100ぱーつ100ちゅー
ルルララル-♪
ねずみの目玉もロックオン!!
お前のハートもロックオン!!
そげきーの島から
来ーた男-♪
ルルル-ルルララ
それ逃げろー
そげげ そげそげ
そーげー
キーンーグー♪