きみの色

きみの色（The Colors Within）とは、山田尚子監督による長編アニメーション映画である。サイエンスSARUが制作を手がけており、2024年8月30日に公開されている。

人が「色」で見える少女・トツ子を中心として、思春期の少女たちが向き合う自立と葛藤、恋模様を、山田監督ならではの絵画のような美しい映像でつづっている。

2022年12月に本作品の制作が発表され、監督・山田尚子、脚本・吉田玲子、音楽・牛尾憲輔という組み合わせは、2016年公開の『映画 聲の形』および2018年公開の『リズと青い鳥』に引き続くものとなっている。また、作品の企画および共同プロデュースはSTORY inc.が担当している。

ロケ地には長崎県が選ばれており、坂道や路面電車、離島へ渡る船など、同県の風景や土地事情が反映されている。

制作当初は2023年の秋ごろを公開予定としていたものの、延期によって最終的に2024年8月30日に公開されることとなった。ただし、台風10号の影響により（沖縄県を除く）九州では多くの映画館が臨時休業となったため、九州地方のみ31日からの公開となる映画館が多かった。幸いにして、ロケ地となった長崎県では台風が逸れるのが早かったため、30日から予定通りの公開となった。

また、本作品は2024年6月に中国・上海にて行われた第26回上海国際映画祭にも出品されており、金爵賞 最優秀アニメーション作品賞を受賞している。

わたしが惹かれるのは、あなたの「色」。

高校生のトツ子は、人が「色」で見える。嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。

そして、自分の好きな色。

そんなある日、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、

音楽好きの少年・ルイと古書店で出会う。

周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり————

勝手に退学したことを、家族に打ち明けられないきみ。

母親からの将来の期待に反して、隠れて音楽活動をしているルイ。

そして、自分の色だけは見ることができないトツ子。

それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。

よかったらバンドに、入りませんか？

バンドの練習場所は離島の古教会。

音楽で心を通わせていく三人のあいだに、

友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。

わたしたちの色、わたしたちの音

やがて訪れる学園祭、初めてのライブ。

観客の前で見せた三人の「色」とは。

（『きみの色』公式サイト「STORY」内の紹介より引用）

映画『きみの色』スーパーティザーPV（2023年8月）

スペシャルPV（2024年3月）

予告①（2024年5月）

主題歌入り予告（2024年6月）