IL-2(航空機)とは、大祖国戦争で活躍した攻撃機である。
総生産数は第二次大戦中最多の36183機(派生機含)を達成し、ドイツ軍からは「空飛ぶ戦車」「黒死病」「鉄のグスタフ」と恐れられた。
IL-2の特徴はなによりも「シュトゥルモヴィーク(襲撃機)」の異名を持つ重武装である。
1700馬力のエンジン(IL-2M型)に、23mm機関砲2門、7.62mm機関銃2門、後部銃座には12.7mm機関銃1門が取り付けられた。23mm機関砲2門の威力は、戦車の上部側面であれば貫通可能の威力を誇る。
爆装量600kgは主にロケット弾に使われ、口径82mm若しくは口径132mmの空対地ロケットを搭載した。命中率こそ高いとは言い難いものの、そこは集団による弾幕でカバーできる問題であった。
装甲は700kgという重装甲だが、ドイツも20mm~30mmの機銃を持っているため、正面からの攻撃に耐えられるモノではなかったが、当たり所が良ければそのまま跳弾になり、凹むだけで済む事もあった。
弱点についてはドイツ空軍のエースパイロットであるエーリヒ・ハルトマン曰く「胴体に設置された滑油冷却器を狙うこと」と先輩から教わったとされている。
戦後はポーランド、ユーゴスラヴィアといった東側諸国やモンゴルなどの国で使用され、朝鮮戦争においても中華人民共和国義勇軍機や朝鮮民主主義人民共和国軍機として使用された。
1950年代に退役。後継機はIL-10である。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/24(火) 00:00
最終更新:2024/12/23(月) 23:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。