オアシス(スタンド)とは (オアシスとは) [単語記事]

オアシス(スタンド)とは、ジョジョの奇妙な冒険第5部黄金の風に登場するスタンドである。

概要

岩やコンクリートをどろどろに溶かし、その中を泳ぐことができるスタンド。スーツとして身につけるタイプのスタンドであり、近接格闘能力も高い。どろどろに溶けた地中に敵や地上に存在するものを引きずり込むことが可能。単体でも十分強力であるが、その恐ろしさは相方チョコラータのスタンドであるグリーン・デイと組合せた時に発揮される。

スタンドのステータスは以下の通り。

破壊力	A
スピード	A
射程距離	B
持続力	A
精密動作性	E
成長性	C

グリーンデイとのコンビネーション

チョコラータのスタンドであるグリーンデイは、空気中にカビの胞子を散布し、生物がより低い位置に移動した際にカビが急激に繁殖し生物を殺すという能力を持つ。

また、セッコのオアシスは周囲をどろどろに溶かすため、地上の建造物などは基礎部分を支える地面を失い、次々に沈んでいくことになる。それはすなわちグリーンデイの発動条件を満たしたことになり、建物などごと沈んだ生物はすべて死に絶えることになる。

能力の元ネタ？

地中を移動する際にはその手段は当然ながら限られてくる。空を飛ぶのに滑空や羽ばたき、あるいは気の放出などさまざまな手段がとられるが、地中を進むにはドリルを使って掘り進まなければならない。あるいはドリルではなくモグラやミミズであったりするかもしれないが、どちらにしても『掘り進む』という行為に変わりはなく、『どろどろに溶かしてそこを泳ぐ』という地中移動の方法は異彩を放っている。

しかし、オアシスに先立つこと20年。1976年には「土の中を泳ぐ」というアイデアはすでに登場していた。その発想にいたった漫画とは、国民的人気漫画ドラえもんであり、未来の秘密道具『ドンブラ粉』である。この道具を使うと、地面を液状化することができるようになり、そこを泳ぐことができるようになるのである。スタンドと秘密道具の違いはあれど、能力としてはまったく等しい。ただし、オアシスの場合、自分以外のものも地中に引き込めるという点が異なる。

さらに言うと「土の中を泳ぐ」というアイディアはまだ時代をさかのぼる事ができる。1967年の特撮「ウルトラセブン」において「土を溶かしてマグマと化し、そこを泳ぐ」という怪獣ギラドラスが登場している。ただ、この怪獣についてはオアシスやドンブラ粉のように不思議効果で溶かしているわけではない。熱によって土を溶かすというごく当たり前な（？）自然法則にしたがっているため、オアシスの能力とは別のものと考えられる。