Replicant D-action 単語

Replicant D-actionとは、「Dance Dance Revolution X2」で開催されていたイベント、及びそのイベントに用いられていた楽曲群を指す。

概要

beatmania IIDXシリーズの「CARDINAL GATE」「EMPRESS PLACE」などに相当する、いわゆる「ボスフォルダ」。各曲ごとの出現条件を満たした上で、EXTRA STAGEに進出することで選択可能になる。
（楽曲の出現条件はシングルプレイ・ダブルプレイそれぞれ独立してカウント）
選択時には、選択すると通常の曲選択には戻れなくなる旨の確認が行われる。
EXTRA STAGEであるためライフ制（4ライフ）が強制されるが、その他のオプションの使用は自由。譜面難度も4(ダブルは3)種類すべて用意されている。

Replicant D-action内には専用隠し曲が存在しており、出現条件を満たすことによって最大6曲まで増加。
（後半3曲の出現条件には、前半3曲で規定の成績(ダンスレベルAA以上)を獲得することも含まれる）
各楽曲にはそれぞれイメージカラーが決められており、ジャケットの配色やプレイ中に登場するリノンに似た存在（レプリカント？）の配色、ステージで流れているムービーになどに取り入れられている。(ただしリノンは通常解禁後は登場しなくなった)

beatmania IIDXでは当時恒例化していたボスフォルダ形式であったが、DDRにおいては新鮮に映ったこともあり、攻略要素の強いイベントとして存在感を示した。
収録楽曲自体もそれぞれ個性的であったため高い人気を得ており、Sakura Sunrise、New Decadeは数多くの機種へ移植もされた他、対照的にPOSSESSIONは『DDR専用ボス曲』としてのカリスマ性を獲得した。
結果、DDRシリーズでのゲーム内イベントの中でも概ね成功した部類として語られることが多い。

各楽曲のEXPERT譜面（8/31以降はBASIC以上の譜面）をダンスレベルAA以上でクリアすると、楽曲に対応した色のメダルを獲得する。6枚のメダルが全て揃うと、Replicant D-action専用のENCORE EXTRA STAGEに進出する。
進出後はクリアの可否に関わらずメダルはすべて消滅、再度挑む場合は集め直し。

2/23のアップデートにより、フォルダ内楽曲は解禁された。
また、Anti-Matter、POSSESSION、New Decade、Valkyrie dimensionの鬼譜面は、冥と同様マラソンモードに限り遊べるようになった。
なお、これらの鬼譜面は4/1に冥の鬼譜面とともに通常解禁された。

11/2のアップデートより、このフォルダの楽曲全7曲が用意されたコース、「VS REPLICANT」が登場した。X2において7曲構成のコースはこれが初である。

そして2020年。DDR A20 PLUSのイベント「DDR CHALLEGE Carnival PLUS」にてRDA前半3曲にもCHALLENGE譜面が追加された。イベント開催から10年越しでの実装となる。

構成楽曲(RDA)

Pierce The Sky

作曲者のJAKAZiDは、海外でハードコアを中心に活動しているアーティスト。ゲームでは初となる参加である。
初参加に関してはkors kアルバムにて「ラクエン」のリミキサーとして参加したのが始まり。

ボスフォルダ中唯一のボーカル曲であり、トランスなサウンドに泣きメロが特徴。上位譜面は交互で取れる配置が多く、高難易度への足掛かりに適している。

Sakura Sunrise

おなじみのハイテンションでノリのいいハッピーハードコアとなっている。

海外版DDR Universe 3に登場した「Sakura Storm」の続編的楽曲。また、BEMANIシリーズの一つ「REFLEC BEAT」には、さらにこの曲の続編の「Sakura Reflection」という楽曲が収録されている。詳しくは「sakuraシリーズ - Sakura Sunrise」を参照。

X3でDP激譜面が15に昇格。BPM変化や停止が無い点では素直な譜面であるが、激譜面は同時踏みの絡む難しい箇所が存在する。鬼譜面は更に16分を詰め込み、体力面で強化された。一方でDPは激譜面の方が難しい、という人も。

Shiny World

他の楽曲とは違いスローテンポで落ち着いた雰囲気のダンスポップ。

CAPACITY GATEはbeatmaniaIIDX 18 Resort Anthemにも楽曲を提供しているものの、DDR、IIDXともにスタッフロールに名前がなかったため、既出コンポーザーの別名義と思われていたが、後に出した曲で正体がTAGであることがほぼ確定した。

最低BPMは25となっているが、これは曲のはじめのオブジェが配置していない場所しかない。しかしそれでも最高値は100となっているのでハイスピを高くするなどの対応が必要。

POSSESSION

TAG underground名義での楽曲。
ちなみに、この名義は「roppongi EVOLVED」が初出。

このフォルダで唯一ロケテから収録されていたが、製品版ではジャケットの色が赤から紫になり、
激譜面はロケテ版より易しい譜面になった^[1]。
鬼譜面はロケテ版の譜面である。SPは後半から物量が上がり、長いラス殺しがある。DPはラスボスよりも凶悪な譜面であり、とてもダブルプレイとは思えない難解な配置がある。

この曲の特徴である3連符地帯に各難度に応じた難所が含まれる。

「POSSESSION(BEMANI)」の記事も参照のこと。

New Decade

Sotaらしくハイテンポでアナログシンセを多く使ったインスト曲。

高BPMである事と設定難度にしては比較的譜面密度が高い事から、どの難度も体力勝負の色が強い。
高難度になるにつれ低速部分のリズムが非常に難解になる。

余談だが最初の低速地帯には公式認定の空耳があり、ムービーには謎の女の子が出てくる。
「かっこい～〜♪ ＼ﾊｲ!／」

「New Decade」の記事も参照のこと。

Anti-Matter

Orbit1とは、オーストラリアを代表するハードコアクリエーターである。家庭用ソフトであるフルフルパーティーの「REACH THE SKY (Orbit1 remix)」で初参加している。

タイトル通り無機質なイメージを感じさせるUKハードコアに仕上がっている。

譜面傾向はNew Decadeと似ている部分が多く、基本的にどの難度も体力勝負。上位譜面ほど所々にコンボを切らしがちな発狂がある。

Valkyrie dimension

詳しくは「Valkyrie dimension」の項目を参照のこと。

海外版DDR IIでのReplicant D-Action

2011年10月に北米で発売されたWii用ソフト『Dance Dance Revolution II』でも、Replicant D-actionが採用された。
DANCE MODEで3曲連続DANCE LEVEL A以上クリアをすることで挑戦権を得る(1度行使するともう一度同じ条件を満たす必要がある)。

上記の7曲に加え、ΔMAX、888、London EVOLVED、UNBELIEVABLE(Sparky Remix)の4曲が追加で編入されている。London EVOLVED初回クリア後は、強制でクレジットが再生される(ひとまずのエンディング扱い)が、最後の解禁曲自体はValkyrie dimension。

DDR POINTを貯めることで順次曲が解禁されていくほか、更に貯めていくことで通常解禁曲としてもアンロックされ、全曲通常解禁されるとReplicant D-actionは発生しなくなる。

続編企画

『Replicant D-action』以降4年ほど同系統のイベントは開催されていなかったが、DDR 2014にて「究極のイベント」と銘打ち、満を持して続編企画『Replicant D-ignition』が開催された。

詳しくは個別記事にて。→「Replicant D-ignition」

関連動画

「Replicant D-action」で検索

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

• Dance Dance Revolution
• ボスフォルダ
• Replicant D-ignition (続編企画)
• BEMANIシリーズの楽曲一覧
• 音楽ゲームのボス曲一覧
• TAG
• Sota Fujimori
• Ryu☆
• DJ YOSHITAKA (Spriggan)

脚注

1. *ロケテ版の難易度は18。