芝浦淳とは (シバウラジュンとは) [単語記事]

芝浦淳（しばうらじゅん）とは、特撮ドラマ『仮面ライダー龍騎』に登場する憎まれっ子であり、仮面ライダーガイに変身する人物である。

気にしなくたっていいんだよ。そんな概要どうだって

TV 本編第15話～19話及びTVSPに登場。21歳の明林大学経済学部2年生で、仮面ライダーガイに変身する。

弁護士の北岡秀一/仮面ライダーゾルダの上客である会社社長の息子で、顔と頭が良くないと入れないと言う大学のネットゲームサークル「マトリックス」に所属し、はじめは気弱な青年を演じていた。

しかし中身は自己中心的で、お人好しの城戸真司/仮面ライダー龍騎ですら「最低最悪」と言う程の嫌な奴。加えて、「マトリックス」で人間心理の解析と応用から本当に殺し合いをはじめてしまうゲームを制作したり、サークルの仲間を殺しあうように扇動したり、ライダーバトルにゲーム感覚で参加する等幼稚さと残虐さを兼ね備えており、龍騎と最初に出会った時は、戦うつもりが無いことを告げる龍騎に対して

あっそ。じゃ、死んでよ

と容赦なく襲いかかったりした。

自己中心的でわがままな性格の裏には、自信を裏付けする行動力がある。真司からドラグレッダーのカードを奪って脅迫したり、彼の職場である「OREジャーナル」の購読者データを盗み出し、ウイルスを購読者のメールアドレスに流すと脅迫して乗っ取り、「マトリックス」で行っていた殺し合いを始めてしまう戦闘ゲームを配信する拠点にしようとする等、狡猾で頭が回るところも見せている。

結局「OREジャーナル」の乗っ取りはシステムエンジニアである島田奈々子の手によりプログラムを破壊されて追い出され、ドラグレッダーのカードもライアとナイトの手により取り返される。
ナイトにあと一撃のところまで追い込まれるものの、ナイトはトドメをさせず、

あのさぁ、なんか勘違いしてない？
俺達、ライダーなわけでしょ？
お互い潰し合うのがルールじゃん
ゲームに参加しといて今更何言ってんのって感じだよ
ま、1人リタイアってことで

と笑い飛ばして立ち去った。その後、警察に逮捕されるも、

取調べごっこはもう飽きた。弁護士呼んじゃおうかな。

と言って、北岡に自らを保釈させた（この時、北岡も仮面ライダーである事を知る）。

願いは特になく、ゲーム感覚でライダーバトルに参加していたため、神崎優衣を誘拐し、

ここまでやったげないとさ、そこのリタイアしちゃった人、参加してくれないでしょ？
あんたもさ、どうせリタイアするならくすぶってないで完全に消えたらどう？
みっともないよ。

と蓮を煽り、浅倉威が立て籠もったファミレスに現れた北岡が変身して戦いを始めたところに巻き込んで、

の自分を含む6人の仮面ライダーによる大乱戦を演出し、ナイトのガードベントやライアのファイナルベントをコンファインベントで打ち消していった。

しかし、乱戦に嫌気がさしたゾルダが放ったファイナルベント「エンドオブワールド」に巻き込まれた際、王蛇に「たまたま近くにいたから」と言う理不尽な理由で盾にされ、重傷を負う（このことから「おうじゃのたて」だの「王蛇専用ガードベント」だの一部ファンには散々ネタにされる）。

お前…おれがゲームを面白くしてやったのに

といって王蛇に襲いかかるもすでに満身創痍であり、王蛇のファイナルベント「ベノクラッシュ」をくらって爆死した。

劇中ではカニシザースに続き二人目に死亡した仮面ライダーであり、長期間出番のあったメインキャストとしては初の退場となった。彼の演出したネームドライダー6人の乱戦は平成ライダー史上でも稀であり、それぞれの思惑が異なる"龍騎"の仮面ライダーを象徴するバトルと言える。まさに物語を演出する立役者であったと言えるだろう。

TVSP版では、ゲームセンターに出没する天才ゲーマー大学生として登場。仲間を探していた城戸真司をあしらって人間不信に陥らせ、高見沢逸郎/仮面ライダーベルデと組んで龍騎とナイトを追い込む。しかし、ナイトとベルデが相打ちになった後にミラーモンスター「ディスパイダー」の糸に捕縛され、抵抗虚しくそのまま捕食された。

仮面ライダーガイ

身長	195cm
体重	100kg
パンチ力	300 AP (15t)
キック力	300 AP (15t)
ジャンプ力	20m
走力	5秒/100m

芝浦淳がVバックルにカードデッキをセットする事で変身する仮面ライダー。西洋騎士の鎧をまとった様な上半身に、頭と右肩に1本角がついている。

基本カラーは銀で、ほぼ銀と黒のツートンに近い配色をしている。左肩には召喚機「メタルバイザー」が付いており、カードを投げ込むことで効果を発動させる。スーツ的にバイザーに手が届かない）。Vバックルにデッキをセットする以上にバイザーにカードを入れるのが大変に思えてしまうが、特に苦労することなく使用している。

「コンファインベント」という特殊カードを保有しており、直前に使用された敵ライダーのカード効果を無効にする事ができる。武器や防具の召喚はおろか、必殺のファイナルベントすら問答無用で無効化する反面、当たり前だが対ライダー戦以外では全く意味が無い。デッキ内容はシンプルながら強力。

契約したミラーモンスターは、二足歩行するサイの様な外見をした「メタルゲラス」。頭部のドリル角「メタルホーン」や両腕の爪「メタルネール」による攻撃、そして巨躯を活かした突進攻撃を得意としている。
メタルゲラスはガイの死亡後野良モンスターに戻ったが、ガイを殺害した王蛇を執拗に付け狙うなど一種の忠誠心のようなものを見せている。もしかしたら結構仲がよかったのかもしれない。

使用したアドベントカードは以下の通り。

種類	名称	AP	効果
アドベント	メタルゲラス	4000	サイ型モンスター・メタルゲラスを召喚
ストライクベント	メタルホーン	2000	メタルゲラスの頭部装甲を模した格闘武器を召喚ファイナルベントの際にも使用する
コンファインベント			相手が使用したカードの効果を、たとえファイナルベントであっても無効化する作中で二枚使用した
ファイナルベント	ヘビープレッシャー	5000	メタルホーンを装備した上でメタルゲラスの肩に両脚をそろえてジャンプし、メタルゲラスの突進によるスピードを加えたチャージ攻撃ガイは地面に対してほぼ水平の状態で敵に突っ込む