湯 単語

湯とは、以下のことを表す。

• 熱した水のこと。また風呂、温泉のこと。　→お湯
• 漢方薬で、煮出して飲む物のこと。煎じ薬。
• 中華料理のスープのこと

人名

漢姓

中国に湯（とう）姓がある。

• 湯和（1326年 - 1395年） - 明初の軍人。建国の功臣
• 湯顕祖（1550年 - 1616年） - 明代の劇作家
• 湯唯（1974年 - ） - 中国の女優

諡号

• 湯王（子履、? - 前1600年ころ） - 商朝の創始者で初代帝。聖王の代表とされ、単に湯と記されることもある

日本の苗字

出雲の戦国武将に尼子氏の家臣、湯（ゆ）氏が存在した。宇多源氏佐々木氏（出雲源氏）の一族とされる。後に亀井姓に改姓した。

現在湯姓は北海道などで見られる稀少性となっている。

• 湯国綱（1557年 - 1612年） - 戦国武将。永綱の子。亀井茲矩の旧名→亀井茲矩
• 湯惟宗（? - ?） - 戦国武将
• 湯永綱 - 戦国武将。惟宗の子

地名

• 湯州 - 唐朝の頃に置かれた州。
• 湯山 - 南京のそばにある山。温泉で有名らしい

漢字として

意味

1. ゆ、温泉、スープ、飲料、加熱する、洗う、広い、（蕩・宕と通じて）ほしいまま
2. 湯湯という語で、流れるさま、波の様子
3. （暘と通じて）湯谷という地名で使われる

〔説文解字・巻十一〕には「熱き水なり」とある。

字形

形声で声符は昜。

音訓

音読みは1.の場合、トウ（漢音、呉音）、タン（唐音）、2.の場合、ショウ（漢音）、3.の場合、ヨウ（漢音）、訓読みは、ゆ、あらう。

規格・区分

常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。

声符

湯を声符とする漢字には、蕩、璗、盪、簜などがある。

語彙

湯湯・湯泉・湯池・湯沐

異体字

• 漡は、〔正字通〕に「俗の湯字」とある異体字。湯湯の場合に使われる。
• 簡体字は汤。

関連項目

• 湯気
• 海外の姓名の一覧
• 日本の苗字（名字）の一覧