明石全登(あかし・ぜんとう?、生没年不詳)とは、色々と謎に包まれた部分の多い戦国時代の備前のキリシタン武将である。宇喜多家臣。
宇喜多秀家に仕え、家中が分裂する中でも秀家に忠義を尽くし続けたが、関ヶ原の戦いで主家が改易された事で潜伏生活に入る。その後、大坂の陣で豊臣方として参陣。「五人衆」の一人に数えられ、浪人衆の中心として活躍した。しかしその最期は不明。討死したとも逃げ延びたとも言われる。
非常に熱心なキリシタンであり、大坂ではキリシタン部隊を率いたとも言う。
名の「全登」が読めないことに定評がある。冗談抜きで読み方が判明しておらず、ぜんとう、てるずみ、たけのり、などの説がある(全登自体が諱なのか、はたまた法名や号のような物なのかも不明瞭)。別名としては守重、景盛なども伝わる。通称は掃部頭(かもんのかみ)。洗礼名はジョバンニ・ジュスト、とされるがこれまた諸説あり。謎が多すぎて困る。
明石景親(明石行雄)の子。生年は不詳だが、父と本人の活動時期から永禄年間(1558~1570)ごろと推測されている。
初めは父と共に浦上宗景に仕えていたが、宇喜多直家2度目の謀叛の際、宇喜多方に寝返った。1594年以降に父が亡くなり、跡を継ぐ。秀家の従兄弟である宇喜多詮家(のちの坂崎直盛)に誘われ、キリシタンとなった。
秀吉死後の1599年、宇喜多家中は「宇喜多騒動」と呼ばれる御家騒動を起こし、直家時代から支えていた一族・譜代家臣が出奔する事態となるが、全登は残留し、家宰として秀家を支える道を選ぶ。
そして翌1600年、関ヶ原の戦いが勃発すると西軍・宇喜多隊の一員として活躍するが、小早川秀秋(金吾)の寝返りによって戦線は総崩れとなる。「金吾を斬る!!」と激怒する秀家を諌めて撤退、この時は殿軍を務めた。
宇喜多秀家は薩摩まで逃れるも、徳川家に拘束され八丈島へと流罪になった。一方の明石全登は同じキリシタンである黒田如水を頼ったとも、備中に隠れていたとも言われる。
1614年、徳川家と豊臣家の衝突が避けられない状況となり、豊臣家が浪人を募集すると、泳いで来れなかった秀家に代わって 何処からともなく参上する。次男・明石景行、三男・明石内記、孫(景行の子)・明石宣行と、各地に散っていた一族も続々と集まって来た。真田信繁(幸村)らと共に浪人衆の中心的存在として人望を集める(五人衆)。
代わって夏の陣では大坂方の主力の一人として活動する。道明寺の戦いでは後藤基次の救援に向かうも間に合わず、基次は討死してしまったが、その後詰として水野勝成・伊達政宗らと交戦している。この時、明石勢の猛攻撃で水野勢の一角が崩され、それを見た政宗が「てめぇ崩れてくるんじゃねぇよ!!」と鉄砲を一斉射撃、味方のはずの神保相茂の部隊が全滅したのは有名な話。
最終決戦である天王寺・岡山の戦いでは別動隊を担当した。真田幸村や毛利勝永らが正面から突破を試みて、その混乱に乗じて敵大将・徳川家康を討つ、という重要な役割である。しかし正面部隊は奮戦虚しく壊滅。全登は一矢報いるべく松平忠直・水野勝成の部隊へと突撃をかけた。以後、行方不明。
この時、水野隊によって討取られたとも、そのまま戦場を離脱したとも言われ真相は不明である。しかし戦後、行方不明の全登を捕らえる為「明石狩り」が行われたと言われており、様々な生存説が存在する。伊達政宗や津軽信牧に匿われたとも、国外脱出したとも。
特に有名なのは、比内地鶏で有名な秋田県比内町(現在は大館市)に落ち延びたとする説で、実際に子孫とされる一族が在住している(元国連事務次長・明石康氏はこの出身)。備中にも景行の子孫がいる。
各作品でのルビは以下の通り。やっぱりバラバラである。
演:小林顕作。ルビは上記の通り「てるずみ」。中盤より宇喜多秀家の家臣として登場するが、その頃はまだモブと大差なし。関ヶ原から十数年、九度山に流されていた真田信繁を大坂へと迎えにくる場面から本格的にメインキャラとなる。
史実通り敬虔なキリシタンで、血気盛んな後藤又兵衛や毛利勝永と比べると五人衆の中では温和な方。たびたびミサを開いているが、実は「ミサがあるので…」は誘いに対する断り文句なのでは?という疑惑も。
ルビは全登と書いて「てるずみ」。生年設定は以下の通りバラバラだったが、蒼天録以降は1551年生・1566年登場で固定化された。
古い作品では宇喜多直家の死亡と入れ替わるくらいのタイミングで登場していたが、最近は宇喜多独立前から登場する。浦上家でも安心。しかし大坂五人衆では最年長であり、大坂の陣時点で既に65歳とかになっている。そのため大坂シナリオでは早々に死にかけてたりする事も…。
軍事能力 | 内政能力 | |||||||||||||||
戦国群雄伝(S2) | 戦闘 | 51 | 政治 | 68 | 魅力 | 63 | 野望 | 67 | ||||||||
武将風雲録 | 戦闘 | - | 政治 | - | 魅力 | - | 野望 | - | 教養 | - | ||||||
覇王伝 | 采配 | 81 | 戦闘 | 77 | 智謀 | 38 | 政治 | 43 | 野望 | 23 | ||||||
天翔記 | 戦才 | 158(A) | 智才 | 96(B) | 政才 | 104(B) | 魅力 | 71 | 野望 | 35 | ||||||
将星録 | 戦闘 | 81 | 智謀 | 58 | 政治 | 47 | ||||||||||
烈風伝 | 采配 | 73 | 戦闘 | 75 | 智謀 | 52 | 政治 | 46 | ||||||||
嵐世記 | 采配 | 70 | 智謀 | 46 | 政治 | 37 | 野望 | 72 | ||||||||
蒼天録 | 統率 | 73 | 知略 | 54 | 政治 | 38 | ||||||||||
天下創世 | 統率 | 71 | 知略 | 54 | 政治 | 42 | 教養 | 53 | ||||||||
革新 | 統率 | 82 | 武勇 | 75 | 知略 | 58 | 政治 | 62 | ||||||||
天道 | 統率 | 82 | 武勇 | 75 | 知略 | 58 | 政治 | 62 | ||||||||
創造 | 統率 | 81 | 武勇 | 77 | 知略 | 69 | 政治 | 61 | ||||||||
戦国立志伝 | 統率 | 81 | 武勇 | 77 | 知略 | 82 | 政治 | 61 | ||||||||
大志 | 統率 | 82 | 武勇 | 79 | 知略 | 84 | 内政 | 61 | 外政 | 72 |
掲示板
14 ななしのよっしん
2023/05/23(火) 21:10:23 ID: +YKQco6rhP
明石 全(じゅす)登(と)
これなら辛うじて読める
15 ななしのよっしん
2023/09/15(金) 00:47:01 ID: yYDXn2MT+d
>>14
むちゃくちゃだけどその解釈好きw
全をなんとか(じゅす)に似た読みがないか調べてみたが、中国語の読みでも全然違った。
ただほんの少し縁があると感じたのが、全の字を部首(にんべんとか)で分類した場合「入」という分類らしい。
入という漢字としては入水自殺みたいにジュと読めるのでワンチャンある、かもしれないね。
16 ななしのよっしん
2023/12/04(月) 17:32:36 ID: lxCgLswxI8
『どうする家康』も、てるずみ。
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最終更新:2024/12/27(金) 17:00
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