日比野武 単語

日比野武（ひびの たけし）とは、元プロ野球選手である。故人。

概要

OB
日比野武
基本情報
国籍	日本
出身地	愛知県
生年月日	1920年4月22日
没年月日	1975年9月16日
身長 体重	173cm 71kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	捕手
プロ入り	1939年
引退	1959年
経歴
選手歴 中京商業学校(中退) 東邦商業学校 阪急軍 阪急ブレーブス(1939年-1942年,1946年-1949年) 西日本パイレーツ(1950年) 西鉄ライオンズ(1951年-1959年) 監督・コーチ歴 西鉄ライオンズ(1960年-1961年)
プロ野球選手テンプレート

1920年4月22日生まれ。愛知県出身。

中京商業学校に入学した後、東邦商業学校に転校。当時から肩の強さと京田に定評があった。

1939年、阪急軍に入団。

初年度の1939年から75試合に出場するなど正捕手として活躍。同年はチーム最多本塁打となる3本塁打を放った。

1943年、応召されたことにより退団。

終戦後、1946年に阪急に復帰。

復帰初年度の1946年は打率.269、4本塁打、27打点をマーク。4本塁打はチーム最多本塁打であった。

以降も阪急の正捕手として活躍し、1949年には9本塁打を放つなど活躍を続けた。

1950年、2リーグ分立に伴い創設された新球団、西日本パイレーツへ移籍。

西日本では打率.287、10本塁打、47打点と好成績を残し、打率、本塁打はキャリアハイの数字であった。

1950年オフに西日本球団が消滅。その後、「西日本の選手の保有権はセ・リーグにある」という主張をし、一時読売ジャイアンツに引き抜かれたが、西日本のスカウトであった宇高勲の働きかけにより巨人ではなく西鉄ライオンズへ移籍することになった。

西鉄でも正捕手として活躍し、西鉄黄金時代の一員として活躍。1954年の日本シリーズでは、日本一こそ逃したものの3本塁打を放ち、首位打者賞と首位本塁打賞を受賞している。

1957年以降は和田博実の台頭もあり出場機会は減らしたが、勝ち試合の終盤に守備固めとして出場する所謂リリーフキャッチャー(救援捕手)として経験に基づくリードを武器に渋い活躍を見せた。

1959年現役を引退。

引退後も西鉄に残り、1960年～1961年にはコーチを務めた。1962年からは西鉄のスカウトとして活動。

1975年9月16日、死去。享年55歳。

人物・エピソード

プロ野球創世記から18年もの長きに渡り活躍した強肩強打の捕手。足は「鈍足の日比野」と呼ばれたように遅かったが、果敢に次の塁を狙う姿勢を持ち好走塁を見せる事も珍しくなかった。

打席で打者に話しかけることにより集中力を削ぐ「ささやき戦術」の元祖であり、後に野村克也が日比野を参考にこの策を習得したことを著書に記している。

18年の現役生活で実に18もの球団と対戦しており、これは岩本義行の20球団に次ぐNPB2位の記録である。

通算成績

打撃成績

表彰

• 日本シリーズ首位打者賞：1回（1954年）
• 日本シリーズ首位本塁打賞：1回（1954年）

関連項目

• プロ野球
• 阪急軍
• 西鉄ライオンズ
• 野村克也
• プロ野球選手一覧