恵庭椎(えにわ しい)は、ライトノベルおよび漫画・アニメ作品「スーパーカブ」の登場人物である。主要メンバー(小熊、礼子、椎)の中で唯一苗字が明かされており、また主要メンバーで唯一家族が登場する。 アニメ版のCVは日岡なつみ。
小説第2巻、漫画第3巻(第15話)より登場。元々は東京に住んでいたが、父親の脱サラにより高校入学時に妹以外の3人で北杜市へ移住した。
文化祭でイタリアンカフェの出し物をしようとしたが、担任の都合で他校から借りる機材の運搬ができなくなってしまい、困惑していたところを小熊と礼子に助けてもらう(小熊は当初無視をするつもりであったが、他の生徒が原付を馬鹿にした話を聞いて協力することにした)。結果無事文化祭で出し物が出せるようになり、以降2人と親密になり、冬の時寒さで震える小熊と礼子に自分で挽いたコーヒーを淹れてくれる。
家は別荘客相手のドイツ風ベーカリー兼アメリカ風カフェを営業しているが、椎自身はイタリア風バール(軽食喫茶店)にすることを狙っている(ちなみに家はスイス風、店名は「BEURRE」(フランス語で「バター」の意)とバラバラ。ドイツ風ベーカリーは父親の影響、アメリカ風カフェは母親の影響である)。慧海(えみ)という2つ下の妹がおり、椎が高校2年の時は東京の中学校に通っていたが、翌年自宅のある北杜市に戻り、椎と同じ高校に入学することになる。
髪は青みがかったセミロングで、身長は140cm台と礼子は勿論小熊よりも小さく、小学生からあまり変わっていない。母親がほぼ同じ身長のため、母親の遺伝と推測される(ちなみに妹の慧海は身長170cmで父親の遺伝と思われる)あまりの小ささに「ハンターカブの後部ボックスに押し込める」(礼子)、「前かごに載せることができる」(小熊)と思われており、実際小熊はある事件で椎を前かごに乗せて運転している(本来なら違反だが緊急事態のための行動である)。小説版およびアニメ版(博イラスト)では右側に泣きぼくろがあり、漫画版(蟹丹イラスト)では泣きぼくろはついていなかったが5巻より博イラスト同様つくようになった。
性格は基本おっとりしている一方、好奇心が有り余っているため注意散漫で、文化祭での連絡不備を起こしたり頭をぶつけたりしている。小熊は椎のその様子を「危なっかしい」と礼子に述べているシーンがある。
小説では高校卒業後、二子玉川から小熊とは別の大学へ通うことが決まっている。
父親から貰ったイギリスの小径自転車。日本ではブリヂストンがライセンス生産で「ブリヂストン・モールトン」として2018年まで生産していたが、椎の乗っているものはアレックス純正である。ちなみに値段は中古でも25万円から30万円で取引されており、これは小熊のスーパーカブF50の新車とほぼ同じ値段である(最上級品だとフル装備で200万円と自動車が買えるレベル。「ブリヂストン・モールトン」であれば15万円で取引されている。)。
小径ながら性能は値段相応によく、椎は坂道を苦もせず登っており、アニメ1話ではスーパーカブF50を購入する前の小熊の自転車をあっさり抜かしていたり、武川地区から日野春駅へ向かう時の急坂も物ともせず登り切っている。
登場時から椎は愛用していたが、高校2年の冬に日野春駅から自宅へ戻る途中近道のため通ろうとしたネコ道(工事用の仮道)からモールトンごと川へ転落。小熊に助けられて一命は取り留められるも礼子によって回収されたモールトンはフレームやギア、ホイールが歪曲してしまい、手の施しようのない状態となってしまった。
但し全損したモールトンをシノさんのところに持って行ったところ「なんとかなるかもしれない」と言い、スペアパーツを各所から格安で取り寄せ、修復されている。その後は後述のリトルカブの予備車として椎が乗っている描写もある(小説5巻など)。
モールトン全損後、小熊・礼子と共に行ったカブ旅行を機に、バイトで得た資金と父親からの借金で購入した水色のカブ。排気量は49ccで、ホイールもスーパーカブF50より5インチ小さい14インチである。椎は小熊や礼子のように排気量向上などの改造はせずそのまま乗っている。
50cc以下のため最高速度は30km/hまでしか出せず、また片側2車線の交差点では2段階右折も必要であるが、椎はリトルカブを手に入れてから小熊や礼子同様行動範囲が広がり、小熊・礼子と共に相模湖までカブで行ったり、大学受験の際は東京の試験会場との間をリトルカブで1人往復している。
恵庭椎には他作品のモデルがおり、原作者のトネ・コーケンによると『ご注文はうさぎですか?』の香風智乃である。アニメ版二期終了後のいわゆる「ごちうさロス」で抜け殻状態になっていたところ「そうだ、俺のチノちゃんを書けば好き勝手に動かせる!俺って頭いい!」という身も蓋もない理由で文化祭のエピソードだけで終わる予定だったモブキャラの椎をレギュラー化したそうである。
車載工具メーカーである京都機械工具の略称・KTCを漢字に当て、読みを変えたものであるとされている。
主要キャラクターの誕生日は小熊が6月6日(初出はアニメ)、礼子が8月2日(トネ・コーケンのツィート)は判明していたが、椎だけはアニメ放送終了後も明らかにされず、ファンからは「椎ちゃんの誕生日はいつですか?」という質問がトネ・コーケンに寄せられていた。
それに対し、トネはモブで終わらせる予定だったため誕生日を考えていなかった模様で、イタリアのサッカークラブであるSSラツィオにちなんだ日として1月9日(設立日)または5月14日(設立100周年でセリエAを優勝した日)を候補に挙げていた。
その後1月9日とし、アニメ公式ツィッターでも報告されたことで公式化されている。
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最終更新:2025/01/11(土) 09:00
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