御霊萌とは (ゴリョウモエとは) [単語記事]

御霊萌（ごりょうもえ）とは、未来に生き続ける事で海外から定評のある日本人の最終兵器の一つ。
ようするに、匿名掲示板において荒らしを撃退しつつ、同時に魅力的なキャラクターを生み出す技法のことである。

概要

語源は古代の日本において存在した、災禍をもたらす怨霊を祀り上げる事によって御霊として鎮めるという「御霊信仰」に由来する。
現在のような形で行なわれるようになった始まりは、サイト「2ちゃんねる」の卓上ゲーム板に現れた荒らしに対処する過程で生み出されたキャラクター「ミーニャーたん」だったとされる。^[1]

手法自体はシンプルなもので、匿名掲示板などにおいて頻繁な荒らし書き込みが見られた場合、それを行なった人物に「あえて」プラスのイメージを付加して『人付き合いに難があるものの魅力的な人物のとる言動』と見做す、それで全てである。
単純な手法ゆえ、実行する際には若干の機知や集中力が必要とされるものの、荒らし目的の書き込みをした人物の意図を無視し、場が荒れるなどの悪影響を暖かく萌えまくる「褒め殺し」ならぬ「萌え殺し」にすり替えることができるようになるなど、成功すればその効果はかなり大きなものがある。

匿名掲示板などの利用者は男性が中心であるためか、「ツンデレ」や「ワイルド系」の美少女キャラクターとして擬人化される例が比較的多い。

確認された御霊萌の例

ミーニャーたん（2002年／2ちゃんねる・卓上ゲーム板）⇒AA
- 御霊萌の嚆矢となったキャラクター。黒いTシャッツを着て猫耳をした13歳の少女で、少々毒舌であるとされる。また、ほかにも父親や周辺の人物に関する様々な設定が存在している。
亞北ネル（2007年／2ちゃんねる・ニュース速報+板）⇒VOCALOID派生キャラ
- 手法としての御霊萌が、広くWeb ユーザーの間で認知される切っ掛けとなったキャラクター。金髪の長いサイドテールをしており、性格はツンデレ。「VOCALOID」たちの活躍にあこがれて上京するもどうしても生計が立たず、意に染まないまま悪評の流布に参加せざるを得なかったと言われる。
亞北ネロ（2007年／2ちゃんねる・ニュース速報+板）⇒VOCALOID派生キャラ
- 亞北ネルの弟とされる13歳の少年。最近は薄幸から元気者へとイメージが変わりつつある。彼に関しては『Yahoo!Japanの画像検索が不具合を起こした際に生まれた「Yahoo!Japan 検索の中の人」の擬人化キャラ』であり、掲示板の荒らしとは全くの無関係である。
日本鬼子（2010年／2ちゃんねる・ニュース速報(VIP)板）⇒オリジナルキャラクター
- 大陸文明圏において日本人への別称として用いられる「日本鬼子（リーベングイズ）」「小日本（シャオリーベン）」を萌え擬人化したもの。読みは「ひのもとおにこ」。類似のキャラに「小日本（こひのもと／こにぽん）」も存在している。