小林靖子とは、日本で特撮ドラマを中心に活躍する脚本家である。靖子にゃんの愛称で知られる。
代表作は「未来戦隊タイムレンジャー」「仮面ライダー電王」「侍戦隊シンケンジャー」など。
1965年4月7日生まれ。東京都出身。通信講座でシナリオ作成術を学んだ後、会社員として働いていたが、1990年放送の「特警ウインスペクター」の第25話「雨に泣くロボット」をたまたま見たのがきっかけで特撮に興味を持つ。1992年に「特捜エクシードラフト」の企画書をテレビ朝日へ送ったことがきっかけとなり、毎週台本を送るようになる。
その後、本格的に勉強することを決意し、改めてシナリオライター養成学校に入学。1993年に「特捜ロボジャンパーソン」第40話でデビュー。1998年の「星獣戦隊ギンガマン」で、初めてスーパー戦隊シリーズのメインライターを任される。2年後に再度メインを任されたタイムレンジャーは、レッドを演じていた永井大の人気の高騰ぶりも手伝って出世作と言われている。また、「仮面ライダーディケイド」では、自身がメインで書いていた電王の世界、シンケンジャーの世界のエピソードを担当した。また、「仮面ライダーオーズ/OOO」以降、しばらくライダー作品からは離れていたが、インターネット配信作品「仮面ライダーアマゾンズ」にて久々に復帰。
「地獄先生ぬ~べ~」で初めてアニメ脚本を担当。それ以降はアニメでも幅広い作風を見せるようになっており、「ギャラクシーエンジェル」などの日常系ギャグや、「進撃の巨人」「ジョジョの奇妙な冒険」などにおける原作付きアニメでのオリジナル設定も評価が高い。
現在、スーパー戦隊シリーズにおいては脚本執筆数が歴代2位。しかしながら特撮1シリーズ全話の脚本を担当したのは「美少女戦士セーラームーン」のみであり、戦隊シリーズ・平成ライダーでは数話を井上敏樹、米村正二や會川昇などが手がけていることが多い。
作品は全体的に、丁寧に仕上げることに定評がある。
幼少から多くの時代劇に触れた世代を自認し、シンケンジャーでは第一幕冒頭での伊吹吾郎の口上をはじめ、名乗り口上での「シンケン○○」、「同じく○○」(赤→青→桃→緑→黄→金という序列は守られているが、常に全員で名乗ってはいない)など、随所にオマージュが散りばめられている。
ギンガマンでは王道かつ熱い作品を描き、タイムレンジャーや電王では時間移動をテーマとした作品を手がけた。電王・オーズ・トッキュウジャーのように「一見すると明るいコメディタッチの作品に見えるが、設定やストーリーの各所に暗くシリアスな面も含める」など、児童向け番組でも重く難しい話を扱う傾向がある。
女性が理想とする男性キャラ描写を得意とする反面、女性キャラに関してはヒロインらしいヒロインはやや空気になりがち(例:ギンガマンのギンガピンク/サヤ、ただし彼女もボーイッシュな口調で話す、歴代戦隊の中では男勝りな少女に設定・描写されている)だが、ユウリ(タイムレンジャーのタイムピンク)やハナ(電王)のような自立した・勝気な女性が目立つことが多い。ギンガマンでは敵女幹部のシェリンダがピンクではなく男性のギンガグリーン/ハヤテをライバル視し狙うという、ある種の伝統破りも行っている。
また、男性キャラ同士については男の友情を色濃く描写するためか(例:ギンガマンのハヤテとヒカルの関係やボウケンジャーの36話)、時折「やおい的である」と批判を受けることもある。
スーパー戦隊シリーズにおいては、本来レッドのポジションにならない人物が何らかの形でレッドになるパターンを使用していたり、死亡フラグが立ちそうなキャラクターが結局死ななかったと言う展開もよく使われている。
死ねば楽になるだろうキャラをあえて生かすなどの、解釈によっては鬼畜とも取れるシナリオについては「靖子が人の心を理解しているのは確かだが、靖子に人の心があるかどうかはわからない」との評もあり。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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