安比奈線とは、西武鉄道が保有していた貨物線である。
安比奈線は入間川の砂利の運搬を目的に、南大塚駅~安比奈駅間3.2㎞を結ぶ貨物専用路線として1925年(大正14年)に建設された。
1923年(大正12年)に発生した関東大震災の復興用砂利の需要急増を背景に建設され、以後西武鉄道の貨物路線として重要な地位を占めてきた。1949年(昭和24年)には電化され、第二次大戦後の復興や東京オリンピックの建設ラッシュなど、東京の復興および発展に貢献してきた。
しかし、過剰な砂利の摂取によって入間川の水質汚濁や洪水の危険性が高まったことを受けて、1967年(昭和42年)に入間川の川砂利採取は禁止されてしまう。これをうけて、同年安比奈線は休止された。
この路線は40年以上休止された状態であるため、たびたび廃線跡として紹介されるが、長らくの間正式には休止線であった。このため、国土交通省の『鉄道要覧』でも、西武鉄道の項目に安比奈線は記載されていた。
西武鉄道には、西武新宿線の車両基地拡大のために安比奈線を復活させ、安比奈に車両基地を新たに設置するという考えがあり、途中に旅客駅を設ける予定であった。しかし、バブル崩壊による縮小により、計画は長期中断され、結局2016年に廃止が正式決定し、同年11月30日に廃止された。
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最終更新:2024/12/23(月) 15:00
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