北大阪急行8000形とは (キタオオサカキュウコウハッセンガタとは) [単語記事]

北大阪急行8000形とは、北大阪急行電鉄の鉄道車両である。愛称は「ポールスター」。第27回ローレル賞受賞。

概要

1986年に、大阪万博時に導入された2000形を置き換えるためにデビューした。導入当時は8両編成だったが、直通先の大阪市営地下鉄（当時）の両数に合わせて中間車が追加製造され、1987年に9両編成、1995年に10両編成まで増やされている。

直通先である大阪市高速電気軌道（Osaka Metro）御堂筋線の面々に混じって運用されている。見かけるだけでも嬉しい。乗れるとなお嬉しい。座れるともっと嬉しい。

塗装には御堂筋線のラインカラーである赤と、資本関係にある阪急電鉄の車両に塗られたマルーン・アイボリーが使われている。内装はも阪急車両のそれに近く、Osaka Metroの車両に比べると落ち着き・開放感・清潔感、いずれも上をゆく。日除けは鎧戸。また、ドアチャイムが装備され、貫通扉は通勤形車両としては非常に珍しい、ドアチェックつき半自動ドア（閉じる動作が不要）となっている。制御装置は同時期にデビューした親会社の阪急8000系と同じ東芝製GTO-VVVFである(更新車は東芝製IGBT-VVVF)。

しかし、最盛時でも10両×7本=70両しか存在していなかったため、御堂筋線ではレアな存在である。堺筋線がうらやましい。

北大阪急行の車両であるため、基本的に同社線を含む千里中央-なかもず間を往復する大運転で運用される（逆にいうと、何がなんでも乗りたければ、昼間帯の途中駅折り返し運用を外し、「なかもず」「千里中央」行きを1時間半も狙っていればやってくるはずである）。平日昼間は半数近くが桃山台車庫で昼寝をしているため、よりレアとなる。

中央線の面子と異なり、警笛がかわいい。

レア度や車両の個性などが相まって、一部の鉄道ファンからカルト的な人気を持つ、大阪が誇る名車。

2013年 12月、新型車両となる9000形 POLE STAR Ⅱの導入が発表された。これに伴い2014年より未更新車から置き換えが発生しており、2018年 1月現在、8001F,8002F,8004F,8005Fの4編成が廃車となっている。親会社が50年近く車両を使い倒している事を考えると、驚くほどに早い置き換えペースである。

編成表

全編成が10両編成である。更新の欄はVVVFインバータのIGBT化更新改造を受けた編成に○をつけている。前照灯の欄は前照灯がLEDに交換された編成に○をつけている。

2021年 5月現在は10両編成3本の計30両が在籍する。

←千里中央					江坂・なかもず→
Tc1	Mo	Te	M1	M2'	Te'	T	M1	M2	Tc2	廃車年	更新	前照灯	備考
8001	8101	8201	8301	8401	8501	8601	8701	8801	8901	2016年			8001は全体、8901はカットモデルで保存
8002	8102	8202	8302	8402	8502	8602	8702	8802	8902	2014年		○
8003	8103	8203	8303	8403	8503	8603	8703	8803	8903	-	○	○
8004	8104	8204	8304	8404	8504	8604	8704	8804	8904	2015年		○
8005	8105	8205	8305	8405	8505	8605	8705	8805	8905	2018年			8005はカットモデルで民間保存
8006	8106	8206	8306	8406	8506	8606	8706	8806	8906	-	○	○	自動ドアチャイム・LED案内表示機・LED行先表示器設置
8007	8107	8207	8307	8407	8507	8607	8707	8807	8907	-	○	○	自動ドアチャイム・LED行先表示器設置