久保竜彦とは (クボタツヒコとは) [単語記事]

概要

日本人離れした規格外の身体能力と確かな技術を併せ持ち、ダイナミックなゴールを数多く決めている。普段は無口で謙虚な人間であり、試合外でも多くの伝説を作っている。

福岡県出身。筑陽学園高校時代は無名で卒業後は就職する予定だったが、サッカー部の監督の勧めでサンフレッチェ広島の入団テストを受け見事合格し、1995年にサンフレッチェ広島に入団。入団時のポジションはMFだったが、当時監督であったビム・ヤンセンやエディ・トムソンらに才能を見出されてFWで起用されるようになり、番号が固定制になった後は10番を背負ってサンフレッチェ広島のエースとして活躍する。2002年にサンフレッチェ広島がJ2に降格したため、横浜F・マリノスへ移籍した。

横浜F・マリノスでは9番を背負う。2003年はエースとして活躍し、日本人得点王となってクラブのJリーグ優勝に貢献する。しかし、2004年以降は怪我がちになってしまい出場数が激減。2007年に横浜FCへ移籍するも、ここでも怪我でほとんど試合に出場できず戦力外通告を受ける。

2008年からはJ2に降格した古巣のサンフレッチェ広島に復帰する。2008年のJ2時代はコンディションが完全ではなく途中出場のみだったが、要所要所で活躍した。J1へ昇格した2009年は出場機会がほとんど無くシーズン終了後に戦力外通告を受ける。

2010年からはJFL所属でJリーグを目指しているツエーゲン金沢に所属する。2010年はチーム得点王になるなど活躍したものの、2011 シーズンで戦力外通告を受けた。

2013年に広島県社会人サッカーリーグ1部に所属する廿日市 FCでの現役復帰を発表した。

若い頃は無名選手であったため年代別代表の経験はない。フィリップ・トルシエ監督の初陣である1998年 10月のエジプト戦でA代表に初招集され、途中出場して代表デビューを果たした。フィリップ・トルシエ監督時代は度々代表に招集され、途中出場がほとんどだがそれなりに出場機会があった。しかし、14試合出場0得点と結果を残せず、2002年の日韓ワールドカップも日本代表メンバーから落選してしまう。

ジーコ監督時代は2003年 12月の東アジア選手権の中国戦で初出場し、代表初ゴールを決める。2004年はドイツワールドカップ予選のオマーン戦や欧州遠征でゴールを重ねエースとしての地位を確立しかけるも、怪我に泣かされて代表から長期離脱する事になる。2006年に日本代表に復帰する。ジーコ監督時代の日本代表では18試合出場11得点と代表FWトップの成績を残しており、コンディションが完璧では無かったが2006年ドイツワールドカップの日本代表メンバー入りは確実と思われていた。しかし、最後の最後で落選してしまい、ワールドカップに出場する事はかなわなかった。