デュオロン(堕瓏)とは、SNKの格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS(KOF)』シリーズの登場キャラクターである。
初登場は第10作『2003』。
中華風の衣装を纏い、長い後ろ髪を辮髪に編んだ長身痩躯の美青年。やたらと肌が白い。
中国・河北省を拠点としていた伝説の暗殺集団「飛賊」の一員で、一族の長であった龍(ロン)の三男。しかし、龍は一族の者を虐殺して逐電し、デュオロンも裏切り者の息子となってしまう。現在は暗殺稼業を続けながら、自らの手で父を殺すため行方を追っている。
ネスツ編に登場していた麟は同門。『KOF MAXIMUM IMPACT』に登場した笑龍(シャオロン)は異母妹。
基本的な戦闘スタイルは拳法だが、手足を伸ばしたり死霊を繰り出すなど奇怪な技も多い。筋肉質が多いKOFの出場者の中では痩身に見えるものの、プロフィールでは身長189cmに対して体重79kgあるのでプロボクサー並に絞っているなら意外と現実的な数値である。
「心に期する思いがあるのなら、軽々しく口にはするな」という父の言葉を今でも心に留めており、口数が少なくクールだが、ディスコミュニケーションな麟と比べれば会話には応じるタイプであり、アッシュ編の主人公であるアッシュ・クリムゾンやシェン・ウーには友情を感じている。また、二人やエリザベート・ブラントルシュなど性格に難がある人物とチームを組むことが多いため、常識人として間を取り持つこともある。
『XIII』のエンディングでアッシュが人々の記憶から消滅した際には、シェンと共に「誰かと約束をしていた感覚」に襲われ、宴の終わった会場から離れる事が出来なかった。
『XV』でアッシュが復活した事で記憶を取り戻し、大会が終わったら蟹を食べに行く約束も果たされた。思う所が有ったのか支払いはアッシュの奢りにしている。
イメージモチーフは『吸血鬼ハンターD』の主人公。格闘スタイルの「魔哭冥斬拳・呪怨抖勁」は漫画『幽☆遊☆白書』の死々若丸が元ネタ。
高性能な弱攻撃と、そこから繋がる連続入力の打撃技や、移動技を駆使した揺さぶりを武器とするスピードタイプのキャラクター。シリーズを重ねる毎にリーチが強化される一方で防御面が弱くなり、トリッキー寄りの性能に変化している。
初登場の『2003』では最強キャラと評価されている。地面に足を突き入れて別の場所から突き出す「幻無脚」が浮かせ効果がある上に隙が少なくローリスクハイリターンな牽制になり、移動距離が長く動作が速い移動技の「飛毛脚」による表裏の択一攻撃が凶悪で、弱攻撃から繋がる「捨己從竜」の最終段から「飛毛脚」に派生して攻めを継続できる。ガードを固められても発生は遅めだが追撃可能なコマンド投げ「推手・魔脚歩」、無敵状態で姿を消して空中から攻撃する「幻魔飛翔軽功」による割り込みも可能。交代攻撃を利用した即死コンボを持つなどシステムとの相性も良い。
『XI』では「幻無脚」がヒットしても浮かなくなり、「飛毛脚」の移動距離の短くなって裏回りが難しくなり、「幻魔飛翔軽功」が空中から直接出す技になって無敵時間が無くなるなどの弱体化を受けたが、それでも決して弱いキャラではない。
『2003』の主人公チームはリーダー超必殺技が順押しコマンドで自己強化の効果を持つ共通点があり、デュオロンは分身を作り出して同時攻撃できる「奥義・多重幻影暗勁」を持っていたが、『XII』で一人だけ削除されてしまった。
『XII』では「幻無脚」が相手の位置をサーチするようになり、手を伸ばして攻撃する「幻無拳」、空中から斜め下に脚を伸ばす「空中幻無脚」の追加で中距離に強くなった。一方で「捨己從竜」が強パンチからの派生技となったことで弱攻撃から繋がるという利点を失い、「推手・魔脚歩」の削除で接近戦での圧力も減少、切り返しに使える技が超必殺技しかなく、ジャンプが高く遅いため飛び込みからの攻めも苦手と、中距離でペースを握って戦うトリッキーなキャラに変化した。
『XIII』では「捨己從竜」が弱攻撃から繋がる普通の連続入力技に戻り、弾速が遅い飛び道具の「呪怨死魂」の追加で近距離での固めや起き攻めが強化された。
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最終更新:2025/01/10(金) 07:00
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