正式名称は「新宿ゴールデン街」。東京都新宿区歌舞伎町1丁目にある飲食店街で、2000坪ほどの狭い区画に低層の木造2~3階建ての長屋が連なっており、小さな飲食店が密集している。
終戦直後は東京を代表する花街として知られており、ほとんどの店が飲食店の名目で風俗営業法の許可を取らずに赤線まがいの営業をしていたことから、青線と呼ばれていた。それが1958年の売春防止法施行により、飲み屋が密集する街となり、「新宿ゴールデン街」と呼ばれるように。この街の店は、文壇バー・オカマバー(特に女装バー)・ボッタクリバーの3つに分類できるとも言われた。
1970年代からは作家や編集者、映画監督、演出家、俳優、アーティストなどが集まるようになり、文化人の集う街として広く知られるように。そのころの常連客としては、漫画家の赤塚不二夫、画家の岡本太郎、作曲家の武満徹、小説家の開高健・吉行淳之介・安岡章太郎・遠藤周作・野坂昭如、映画監督の大島渚・若松孝二、俳優の菅原文太・原田芳雄・松田優作などがよく知られている。
1980年代にはバブル景気による地価高騰によって、ゴールデン街一帯は激しい地上げに晒されることに。さらに1986年には地上げとの関連が噂される不審火騒ぎが連発。こうした現状に危機感を抱いた店舗のオーナーらが「新宿花園ゴールデン街を守ろう会」を結成し、地上げや再開発に反対する活動を展開した。
バブル崩壊後の1990年代半ばには、全盛期に200軒以上あった店舗が約140店舗まで減少、街のゴーストタウン化が進む。しかし近年、昭和の香りを残すレトロな街並みが改めて注目を集め、観光客が急増。観光客のうちの6~7割が外国人で、2009年にはフランスの有名観光ガイドブック「ミシュラン日本版観光ガイド」において観光地として二つ星の評価を獲得するまでに。東京随一の夜の繁華街として、劇的な復活を果たした。
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最終更新:2024/12/23(月) 20:00
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