カツオ(鰹)とは、大型の魚類の一種。刺身やたたきなどで食用される。また、節にした物は鰹節と呼ばれる。
カツオ | |
目 | スズキ目 |
科 | サバ科 |
学名 | Katsuwonus pelamis |
和名 | カツオ |
全長50~60センチメートル程。体の色は背側は藍色、腹側は銀白色で、腹側にはカツオの特徴とも言える縦縞模様がある。ちなみに興奮状態になると、縦縞模様から横縞模様に変化する。
熱帯・温帯海域という暖かい海を好む。食性は肉食性で、魚、甲殻類などの小動物を食べる。
日本の黒潮流域を中心とした海で多様の種類が水揚げされ、日本の台所には欠かせない食材の一つである。
高たんぱく低カロリーで、血中コレステロール値を低下させ肝機能を高める効果を持つEPA・DHA・タウリンが豊富に含まれる。また、カルシウムや亜鉛も多く取れるので、メタボや禿などの予防にうってつけの食材である
鰹節は和食には欠かすことのできない食材である。出汁に使われることが多いが、そもまま食べても美味しい。
刺身やたたきのほか、骨を取って燻製にしカビ漬けをしたものが鰹節(乾節)となる。胃腸や肝臓などを塩辛にした酒盗もおつまみに重宝される。
初夏はあっさりとした初鰹、秋は脂の乗った戻り鰹と、鰹は季節によって違った魅力を見せる。
江戸時代、初物は縁起がいいとされ、初鰹は一時期とても人気があった。鰹は当時庶民にはとても手の出ない高級魚で、初鰹ともなれば30~40万ほどの値がついたとされる。見栄っ張りを粋とする江戸っ子の気質は「女房を質に入れても初鰹」という冗談交じりの川柳にも残っている。
江戸時代の俳人、山口素堂の「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」という夏の季語を連ねた俳句が有名。
「初鰹 百足のような船に乗り」という句も残っている。新鮮なうちに全速力で江戸に魚を届ける押送船(おしおくり/おしょくりぶね)が沢山の櫓を動かしている様をムカデに例えた句である。ちなみに葛飾北斎の有名な浮世絵『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は波に揉まれる押送船を描いた作品である。
江戸時代の終わり頃はブームが下火となり初鰹も価格が落ち着いたとされる。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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