『いさむ』とは、VOCALOID『初音ミク』を用いて、オリジナル楽曲を製作するVOCALOIDプロデューサーのひとりである。制作数は少ないが、一曲を熟成させるのに時間をかけるタイプ。
また、自身で他のプロデューサー制作のVOCALOIDオリジナル曲を歌うこともある、「歌うP」でもある。
男性ボーカル。
ニコニコ初登場は「歌い手」としてのデビューであった。baker(ウイイレP)の「celluioid」にいたく感激し、2007年10月より、3バージョンを歌い投稿している。初投稿の原曲キー盤の音質が悪かったので、その改善版を翌日、さらに自分のキーで歌った動画を翌日アップした。(余談だが、うっかり「いさじ」氏とおなじ画像を使ってしまったため、釣られてしまう者もいた)
その後07年11月には骨盤Pの「斜陽」を、VOCALOIDプロデューサーとしてデビュー後も、08年1月21日にヨシオPの『雨宿りの二人』歌っている。
「歌ってみた」選曲の傾向からみると、しっとりしたバラードが好きなように見受けられる。
また自身による言及は無いが、これらを歌っている時点ではまだ『初音ミク』を持っていなかったと思われる。
2007年12月15日には、自身の初音ミク処女作となる『マザー』ショート版をアップロード。制作中に方向性を見失いかけたため、完成している部分を聞いてもらう、いわゆる「βテスト盤」「ロケテスト盤」としてのアップロードであった。
視聴者の意見は「ミクの声に対してギターが大きすぎる」というものがほとんどであり、中にはより突っ込んだ技術的なアドバイスをするものもいた。それら視聴者の意見は、完成を心待ちにする者としての意見が殆どであった。
これらのアドバイスを受け、同月17日にフル盤をアップ。今日の完成版と比べれば、まだギターが目立ちすぎるきらいがあるが、はっきりミクの歌が聞き取れる一曲となった。こののち、ミクの調整に苦心してゆくことになる。
08年1月2日にフル修正版を発表。オケとのバランスは取れたものの、まだミクの声全体に硬さが残ることが指摘され、08年3月6日の「再修正版」では日本語部分が完全なものとなった。しかし歌詞の英語部分”This Song is for YOU”が大きな壁となっていた。
(現在では英語を「空耳」に置き換え、空耳を発音させる手法が一般的にとられているが、この時は「ディス ソング イズ フォーユー」とそのまま歌っていたようだ。)
解決は意外なところからやってきた。08年4月30日、ある視聴者がピアプロ上の「オススメ作品紹介スレ」で『マザー』を紹介したところ、曲に感銘を受けた別のVOCALOIDプロデューサー、k-roh氏が英歌詞部分のVSQを作成。提供したのだ。
これを受け、いさむの『マザー』は加速をつけ一気に完成へ向かう。オケも従来型から再度見直しし、完成度を高めたものを08年5月22日にニコニコ動画で発表。現在これが最終版となっている。なおピアプロにてミクボーカル/カラオケmp3を入手できる。
約一ヵ月後の08年6月29日には『青空』を発表。まだ全体的に硬さが残るが、それでも『マザー』同様、長い時間をかけて名曲を紡いでくれることだろう。
左:自作の「初音ミクオリジナル曲」。母を歌ったバラードである。
幾つかの修正版がある中、現在最終版とされているもの。
右:骨盤Pの「斜陽」を「歌ってみた」動画。
「ボカロオリジナルを歌ってみた」動画。下段はバンドアレンジ版(左/baker)と原曲(右/OSTERproject)。
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最終更新:2025/01/09(木) 21:00
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