patch.aulとは、ePi氏が開発している、AviUtlや拡張編集のバグを直したり、高速化をしたり新機能を追加したりするAviUtlのプラグインである。編集時点の最新バージョンはr42。
概要
patch.aulはAviUtl version 1.10 / 拡張編集 version 0.92に対応している。[1]
拡張編集には既知のバグがあり、その修正のため0.93rc1がリリースされた。しかし、0.93rc1はいくつかのバグを修正したが、それでもまだバグが存在する上に、AviUtlの動作を不安定にするものだった。
そこでpatch.aulは、
- 0.93rc1で修正された内容を0.92に引き継ぐ
- 0.93rc1で修正されなかったバグを修正
- コンソールを追加・例外発生時にダイアログを表示
- 拡張編集ウィンドウなどの描画最適化・図形、一部フィルタ効果の高速化・テキストの軽量化
- 動作が軽くなる
- やり直し
- 元に戻すの逆の操作ができる
などの機能を実装し、このプラグインを導入すればAviUtlと拡張編集が快適に使えるようになるよう、開発が進められている。詳しくは、配布ページ(ScrapBox、GitHub)を参照されたい。
また、r17からOSS化されたため、ePi氏のみならず有志による開発も活発的に行われている。
なお、この記事は開発者であるePi氏非公認であり、執筆・編集は第三者の有志によるものであることに留意しておきたい。
導入
配布ページ
要求環境
- AviUtl version 1.10
- 拡張編集 version 0.92
- Visual C++ 再頒布可能パッケージ 2015-2022 X86
推奨環境
導入方法
カスタマイズ
patch.aulは、patch.aul.jsonという設定ファイルを編集することでカスタマイズすることができる。jsonファイルの編集が面倒くさい難しい場合は、後述のpatch.aul.json.guiを使うと簡単にできる。
一部機能だけ有効/無効にする
設定ファイルには各機能を有効にするか無効にするかのオプションがあるため、patch.aulの機能の中の一部だけを有効にするというような使い方ができる。
タイムラインをカスタマイズ(テーマ機能)
patch.aulのテーマ機能により、拡張編集のレイヤーの既定の高さからオフジェクトの色、中間点の大きさまで様々な項目を変更することができる。
関連ツール等
patch.aul.json.gui
蛇色氏によるpatch.aul.jsonを編集することができるツール。
GUIにより直感的にpatch.aul.jsonを編集することができる。また、オブジェクトの色などの項目にはカラー選択ツールが付いている。patch.aul r39での動作確認がされている。詳しくは配布ページを参照されたい。
https://github.com/hebiiro/AviUtl-Tool-patch.aul.json.gui
APUC(Aviutl Plugin Update Checker)
繰り上げP氏によるpatch.aulを自動で更新することができるツール。
patch.aulのみならずGitHubで公開されているプラグインであれば対応している場合がある。また、アップデート終了後に自動でaviutl.exeが起動するので、aviutl.exeのショートカット代わりに使うと起動時に毎回アップデートを確認できる。詳しくは配布ページを参照されたい。
https://github.com/masteralice3104/aviutl_Plugin_Update_Checker
patch.aul r43 謎さうなフォーク版
さうなさうな氏によるpatch.aulをベースにさらなるバグ修正が追加されたフォーク版。
エラーやフリーズなどの原因となるバグを中心に、多くの修正が追加されている。
2023年8月現在も定期的に更新されている。詳しくは導入・配布ページを参考。
https://scrapbox.io/nazosauna/patch.aul
関連動画
関連項目
関連リンク
脚注
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