札束写真はイメージです Photo:PIXTA

1位のファナックは
平均年収1200万超え!

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2024【愛知除く中部地方】」を作成した。対象は単体の従業員数が20人以上の上場企業(20人未満は除外)とした。対象期間は、2023年5月期~24年4月期。

 はたしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。

 1位は、山梨県に本社を置くファナック(平均年収1238.4万円、従業員数4689人、平均年齢40.0歳)。1972年に富士通の計算制御部門が分離独立した企業で、工作機械用NC(数値制御)装置や産業用ロボットなどで世界一のシェアを持つ。

 本ランキングでもずば抜けて高収入な同社だが、ダイヤモンド編集部の調査によると、「ややケチ」な側面があることが分かった。増益の割に従業員への還元に消極的なのだ。

 もうかっている企業は、従業員に還元できる余力があるはずだ。それなのに還元に消極的な「ドケチ」企業はどこか?

 ダイヤモンド編集部では「超大幅増益」「大幅増益」「小幅増益」の三つに企業を分けて、独自ランキングで計75社の「ドケチ」企業をあぶり出した。この75社の中にファナックも含まれている。

 詳細は『儲かってるのに賃上げしない【ドケチ企業ランキング75社】ゲーム、銀行、不動産、半導体の有力企業がランクイン』をご確認いただきたい。

 2位は、静岡県に本社を置くスター精密(同998.6万円、同480人、同42.4歳)だ。

 同社は小型プリンターや工作機械 (CNC自動旋盤等工作機械)を製造するメーカーだ。時計や自動車、歯科用の精密部品を加工する工作機械で高い世界シェアを持つ。