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藤森泰司 Hang Stool (ハングスツール)/屋台屋
 ライター渡部の方です。

 8日(日)の朝にTwitterを眺めていたら、プロダクトデザイナーの藤森泰司さんが「屋台設営中!@無印良品有楽町店」とつぶやいていたので、なんじゃなんじゃと調べて見たら、藤森さん自身が屋台に立って家具を売るらしい。
 
 「屋台屋」という6人のデザイナーと、栃木県鹿沼市の木工所によるデザインプロジェクトの一環で、今回は有楽町で出店。

屋台屋の情報についてはこちらで
http://www.facebook.com/YATAIYA?sk=info
 
 デザイナーが自ら店頭に立って販売する、というのは意外にありそうで、ない。藤森さんの販売商品「Hang Stool (ハングスツール)」も写真で見て欲しくなったので、行ってみた。

 
藤森泰司 Hang Stool (ハングスツール)/屋台屋_b0141474_211123.jpg


 藤森さん、立ってます。

 屋台屋での商品の基本は「持ち帰りのできるもの」。「Hang Stool (ハングスツール)」は、軽々と持ち帰りのできる重さとサイズ。もともと素材として使われている日光杉というのが非常に軽くて強度のある木材なのだそう。私が購入したMサイズ(他にSとLあり)は、自宅で計ってみたところ940gだった。これくらい小さいスツールの重さの基準というのがよく分からなかったので、ネットで木製の腰掛けや踏み台などざっと検索してみたところ大体1.5kgから3kgくらいだった。2個買えばよかったかも。

 革紐を付けて壁掛けしたり、スタッキングもできるという以外に、ちょっと隠れた工夫点は内側の板を挟んでいる部分の溝。杉材の特徴として軽い、強度などのメリットの一方で、柔らかいため細かい加工に適さず、ほぞや組木でがっちりとした家具を組み立てにくい。ある程度の大きさがあるものは若干無骨な感じで作るか、あるいは超職人技を駆使して作るか、そういった方法もあるけれど、藤森さんが目指したのはもっと手軽なもの。

藤森泰司 Hang Stool (ハングスツール)/屋台屋_b0141474_213542.jpg


 「Hang Stool (ハングスツール)」は接着剤を使っているが、安定するように少し溝を掘り、内側の板を挟み込んでいる。木材の膨張・収縮もこの溝である程度受け止めることができるというわけだ。賢いなあ。

 後で藤森さんからメールが来て「あの後も売れてます」とのこと。
by dezagen | 2012-01-09 02:02 | プロダクト・パッケージ
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