渡部のほうです。
本日、というより、もう昨日は『デザインの現場』本誌の最終取材。
特注家具設計製作、展示設営などを行う
イノウエインダストリィズさんの事務所にお邪魔し、井上高文氏の話を聞く。
写真は取材の後。
上で横になっているあの椅子は?
と聞くと
「大橋晃朗氏の展覧会用に修復したもの」
とのこと。
名前を失念してしまったが、
(追記:フロッグ・チェア /1985、でした。ご指摘ありがとうございます)
4本の脚に掛かる重さによって、伸び縮みするので、
ロッキングチェアのような座り心地だという。
大橋氏は東京造形大学で井上氏を教えた恩師。
井上氏を推薦してくれた藤森泰司氏も同校で大橋氏に学んだ縁がある。
って「同校」と、他人行儀な言いっぷりだが、
ワタクシ、及び今回の取材にも同行してくれた押金編集長の母校でもある。
(私と押金編集長は同期。この腐れ縁については、別途書いてみようと思う)
うっかり写真に収め忘れたが、
社屋の壁、ケナフを使った「ケナフボード」がやけに印象に残った。
(ひょっとして天井もそうかも)
一般的なMDFより色はかなり茶色が濃く、テクスチャーがある。
さすが数々の素材を知る井上氏だけあって、
珍しい素材もよくご存じ。
というわけで、
94年4月号から始まり、2011年4月号まで、
17年間、ほぼ休むことなかったデザ現取材も
これがラスト。
とはいえ、まだ原稿終わってないんだな。