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RSGT2025 Day1 に参加してきました

こんにちは、freeeサインエンジニアの miyachi です。 freeeはRSGT2025のロゴスポンサーをしています。 このブログでは、Day1で得られた学びと感想を共有したいと思います。

壁一面のボードにRSGT2025スポンサー企業のロゴが並べられている
RSGTのエントランスにあるスポンサーロゴの一覧

RSGTとは

ChatGPTに聞いたら以下のように教えてくれました。

RSGT(Regional Scrum Gathering Tokyo)は、日本で開催されるスクラムやアジャイル開発に関連するカンファレンスです。このイベントは、ソフトウェア開発やプロジェクト管理におけるスクラムやアジャイルの実践方法、最新のトレンド、ベストプラクティスを共有する場となっています。

参加者は、スクラムマスター、プロダクトオーナー、開発者、コーチ、企業のリーダーなど、さまざまな職種のプロフェッショナルで構成されており、プレゼンテーション、ワークショップ、ディスカッションを通じて知識や経験を交換することができます。Regional Scrum Gathering Tokyoは、国内外のアジャイルコミュニティとのネットワーキングを促進し、参加者に学びと成長の機会を提供する場となっています。

まさにその通りでRSGTではセッションを聞くだけではなく参加者同士が交流したりアジャイルコーチと1on1が出来る場があったりなど、ただ話を聞きに行くだけではないギャザリングが出来ることが大きな価値だなと感じています。

当日聞いたセッション

The Best Product Engineering Org in the World

タイトル通り、最高のエンジニア組織の作り方についての話でした。 特に印象に残っているのは、チームワークを重視した組織カルチャーを作るためにキャリアラダーを作り直した話です。 スピーカーのJamesさんの会社では結果的にメンバーの行動変容までつながったということでした。 freeeでは昨年、エンジニア組織内で4つのロール定義を行いました。それぞれのロールに対してミドル・シニアなどのラダーを作っており、それぞれのロールに必要なスキルを身につけるような活動も起きているので、ラダーというのは組織全体に影響を及ぼす強力なツールだなと改めて学びました。

4つのロール定義については、下記の動画をぜひご覧ください!

www.youtube.com

失敗を学びに変えるアジャイルなマインドセット:Linda, Lyssa, Jeff, そしてEmotion Scienceから学ぶ13年間の気づき

スピーカーの川口さんがカンファレンスに参加する中で学んだことを紹介するセッションでした。

安定期がない変化の時代こそアジャイル という言葉が一番心に残っています。 最近は生成AIの進化が本当に目まぐるしく、新しいモデルや技術が絶え間なく出てきています。 そんな変化の波を上手く乗りこなしていく術として、アジャイルはとても役に立つのだな、と改めて感じました。

IMPACT !! ゴールとアウトカムからはじめる経験的アプローチ

www.docswell.com

1月になり組織全体のゴールが変わる時期で組織のゴールに合わせて自分のチームのゴールを立てるぞ!と考えていました。 なので、早速このセッションで紹介されていた手法をチームで試してみたいです。 また、拡張インパクトマッピングでゴールを立てたあとの実行計画を立てられそうなので、チーム全体のワークショップとしてまず企画しようと思いました。

アジャイルコーチが事業会社を立ち上げたけど、事業環境が生々しくて視野が広がる

スピーカーの高橋さんが、価値を作るだけではユーザーに届かないことを実際の事業開発の中で痛感した生々しい実体験の話でした。 特に印象に残ったのは機能の作り込み方に関する話で、私はこれまで体験を磨き込むための開発と届けるユーザーの範囲を広げるための開発を、どちらもスコープを広げるものとして同列に考えていました。 しかし、まずユーザーが使いこなさなくても使えるまで体験を磨き上げて、そのあとスコープを広げていくことで価値そのものの検証を早く進めることが出来るんだな、という学びを得ました。

エンジニアリングマネージャー視点での、自律的なスケーリングを実現するFASTという選択肢について

speakerdeck.com

ログラスさんが取り組んでいるFASTに関する内容で、感想としては「かっこいい」の一言です。 ログラスさんのTech Valueである Update Normal を活かして日本初の取り組みにワクワクしながら挑戦していて、自分の組織でももっとチャレンジングな取り組みをしていきたいなと思いました。

「あの人たちが協力的ならうまくいくのに!権限もないから進められない!」トレードオフの連続制御を通して、対立を協力に変えるプロダクトマネジメントチームを実現するぞ

speakerdeck.com

45分の発表とは思えないほど濃密な内容で、344ページに及ぶスライドに載せられた言葉のシャワーをひたすら浴びる時間でした。 すごいスピードで情報が流れてくるものの具体的なエピソードの分かりやすさと、それを抽象化したときの素直で無駄のない言葉選びのおかげで情報が頭にスルスル入ってくる体験は強烈でした。 仕事をしていたら感じる「もっとみんなこうしてほしいのに!」と思ったときの向き合い方がロジカルに説明されていて、業務でもトレードオフを意識してより強い協力関係を築いていけそうだという自信に繋がりました。

ギャザリングについて

私がRSGTに参加するのは今年で3年目ですが、年々知っている方が増えていて今年は「初めまして」ではなく「お久しぶりです」という声かけで始まる会話の方が多くなりました。 特に昨年10月にアトラクタさんのアジャイルコーチとスクラムマスターの集いに一緒に参加した方を多く見かけて、近況や気になっているセッションなどをお話しました。 それぞれの現場で色んな方が価値を届けることに懸命に取り組んでいることを改めて実感して、それだけでRSGTに来てよかったと感じました。

おわりに

以上、Day1での学びと感想でした。 またDay2とDay3の記事を残していきたいと思いますので、ぜひそちらもご覧ください!