英語の前置詞のbutについての質問です。 but to doが続く have no choice but to do there is nothing for it but to do

英語 | 大学受験43閲覧

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「but」という語は普段は「しかし」という意味の接続詞(あるいは前置詞)として知られていますが、実は英語には「but」を使った慣用表現がいくつかあり、「but」の品詞的な扱い(前置詞・接続詞・その他)が歴史的・慣用的に変化してできたものがあります。結果的に • but + to 不定詞 • but + 動詞の原形 という2パターンが混在しています。 例1: but + to 不定詞 のパターン 1. have no choice but to do • 例: I have no choice but to accept the offer. (そのオファーを受け入れるしかない。) 2. there is nothing for it but to do • 例: There is nothing for it but to wait. (待つしか仕方がない。) こちらは、「~するしかない」という意味になる定型表現です。「but」は “except” (〜を除いて) のような感覚で、「そこからはみ出せない・他に手段がない」のイメージです。そして後ろに to 不定詞 が置かれます。 Q: そもそも「前置詞の後ろに不定詞(to do)は置けない」はずでは? A: 厳密に言えば、ここでの「but」は「前置詞」としてのはたらきよりは、古くからの「except」のような機能を残していて、“ただ〜するという選択肢しかない” を表す 慣用構文 として捉えるのが自然です。通常の前置詞であれば動名詞(〜ing)が来ることが多いですが、「no choice but to do」はイディオムとして定着しているため「to 不定詞」になっています。 例2: but + 動詞の原形 のパターン 1. cannot help but do • 例: I cannot help but laugh. (笑わずにはいられない。) 2. do nothing but do • 例: He does nothing but complain. (彼は文句ばかり言っている。) こちらは、but の後に 動詞の原形 が直接くるパターンで、それぞれ • cannot help but do = 〜せざるを得ない • do nothing but do = 〜してばかりいる という意味の定型表現です。この用法も歴史的には “cannot (help) except do …” や “does nothing except do …” の形から成り立っていると考えられます。「help」は「避ける」「抑える」という古い意味合いもあるので、“避けられない” → “どうしても〜してしまう” というニュアンスになり、そこから「but + 原形動詞」が定着したわけです。 「but」構文まとめ • have no choice but to do / there is nothing for it but to do • to 不定詞 が続く • 「〜するしかない」という慣用構文 • cannot help but do / do nothing but do • 動詞の原形 が続く • 「どうしても〜してしまう」「〜してばかりだ」という慣用構文 いずれも「but = except (それ以外に道はない)」の発想が基になっているのですが、伝統的・慣用的に、 • to 不定詞 が来るもの • 動詞の原形 が来るもの と2種類にわかれてしまったと理解するとよいでしょう。これは文法というより「歴史的にこうなった定型表現・慣用句」として使い方を覚えるのが最も手っ取り早いです。