辰年（たつどし）と巳年（みどし）は、ともに十二支（干支）のうちの二つですが、以下のような違いがあります。 1. 十二支での順番 • 辰（たつ） は十二支の5番目 • 巳（み） は十二支の6番目 十二支は、子（ね） → 丑（うし） → 寅（とら） → 卯（う） → 辰（たつ） → 巳（み） → 午（うま） → 未（ひつじ） → 申（さる） → 酉（とり） → 戌（いぬ） → 亥（い） の順番で巡ります。 2. モチーフとなる動物 • 辰（たつ） は「龍（ドラゴン）」 • 巳（み） は「蛇（へび）」 実在の動物が続く十二支の中で、辰（龍）は唯一、想像上の生き物と言われています。 3. 象徴やイメージ 辰（龍） • 力強さ・活気・成功運 を象徴 • 中国や東アジアではめでたい存在とされ、「昇龍」のように上昇志向のイメージを持つ 巳（蛇） • 再生・脱皮による変化・知恵 を象徴 • 脱皮を繰り返すことから「金運上昇」「生命力」の象徴とみなすこともある 4. 陰陽五行との関係 陰陽五行説では、十二支それぞれが木・火・土・金・水の五行や、陰陽（＋）に対応しています。 • 辰：五行の「土」に分類されることが多く、陽属性（＋） • 巳：五行の「火」に分類され、陰属性（−） ただし、干支は「十干」と組み合わさるため、「戊辰」「己巳」など、その年ごとに異なる要素が加わります。 5. 年回り 十二支は12年周期で回るので、辰年、巳年もそれぞれ12年ごとにめぐってきます。 • 最も最近の辰年は2012年（次回は2024年） • 最も最近の巳年は2013年（次回は2025年） （※西暦は旧暦との兼ね合いにより1月1日〜旧正月あたりまでの生まれなど、厳密にはずれる場合があります） まとめ 辰年（龍）と巳年（蛇）は、十二支の中で隣り合う年であり、象徴する動物や陰陽五行の属性が異なります。辰（龍）は力強さや上昇運を、巳（蛇）は再生や知恵、金運などをあらわすとされるため、それぞれの年まわりやお守りを選ぶ際などに意識されることが多いです。