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コード初心者です。コードの判定方法を教えてください。 合唱の伴奏を練習しているのですが、 その音に書いてあるコードと音符が違うところがいくつかあります。 例えば、 左手がシ、右が下からラ、♭レ、♭ラ のところに、B7と書いてあります。 この音でB7と判断する理由を教えてください。
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Step0 音名に変換 ドレミは階名読みなので、C=ドと定義して音名に変換します。 シ=B、ラ=A、♭ラ=A♭、♭レ=D♭ Step1 音を順番に並べる ひとまず登場する音を低い順=CDE順(ドレミ順)に並べなおします。 D♭,A♭,A,B Step2 度数計測する 最低音に対する度数を数えます。 それぞれの度数は半音ピッチで、P1,m2,M2,m3,M3,P4,a4(d5),P5,m6,M6,m7,M7,P8 と呼ばれます。P=完全(パーフェクト)、m=短(マイナー)、M長(メジャー)です。 D♭,A♭,A,B は、D♭=P1(ルート)と置くと D♭[P1],A♭[P5],A[m6],B[m7] という度数差になります。 Step3 転回形すべてで度数計測する 最低音のD♭を1オクターブ上げ、次の音をルート音ととらえて再び度数計測をします。 これをすべて行います。 A♭,A,B,D♭ は、 A♭[P1],A[m2],B[m3],D♭[P4] A,B,D♭,A♭ は A[P1],B[M2],D♭[M3],A♭[M7] B,D♭,A♭,A は B[P1],D♭[M2],A♭[M6],A[m7] Step4 その中からもっともらしい配列を選抜します。 通常は、m3またはM3、P5、m7等で並ぶ配列があります。 だいたいのコードは、このステップでコード名が判明します。 しかし、すでにわかる通り、B7の度数配列[P1=B][M3][P5][m7]を持つ並びがありません。 正確にはB7を弾いているわけではない、ということになります。 Step5 テンションノートが足されている疑惑を解決する 偶数度数(2度、4度、6度)がチラホラ目立ちます。 これはクラシック曲のような行儀のよい音楽ではあまり見られないものなので、ジャズ等を前提としてテンションノート(2度、4度、6度)→(9度、11度、13度)と解釈しなおします。 D♭[P1],A♭[P5],A[m13],B[m7] D♭7(♭13) という解釈が可能です。ただ、現実のボイシングとしてB音が最低音に来ているのですが、ドミナントセブンス[m7]部分を最低音に取るとちょっとおかしな話になるので、実際の解釈としてはおかしい話になります。 A♭[P1],A[m9],B[m3],D♭[P11] A♭m(♭9,11) とするにしては、m7が無い、m9と衝突するので、略されてしかるべきm3が略されていないなど、不自然な配列や略し方なので、この解釈はおかしいです。 A[P1],B[M11],D♭[M3],A♭[M7] AM7(11) この解釈は可能です。現実のボイシングとしてB音が最低音に来ているため、この解釈で通すなら、AM7/Bという書き方が自然です。 B[P1],D♭[M9],A♭[M13],A[m7] B7(9,13) あるいは Bm7(9,13) この解釈は可能です。テンションノートとして、9thと13thが追加されたため、3度と5度の音が略されていると考えることができます。3度の音が無いため、これだけではメジャーコードかマイナーコード かの判別はできませんが、楽譜にB7と書いているようなので、メジャーコードとします。 この小節を弾く和音としてB7が指定されているものの、演奏家が意図的にテンションノートである9度と13度を足して、そのテンションノートをきれいに残すためにB7のうち、テンションノートを妨害する、3度(E♭すなわち♭ミ)と5度(G♭すなわち♭ソ)が略された形で弾かれている、と解釈できます。
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左手がシ(ルート) 右が下から ラ(短7度) ♭レ(9th) ♭ラ(13th) 正確には、B7(9,13) omit 3,5です。 5度は、聴き手が無意識に想像してしまうため、特にジャズでは省略されることも多いです。シンプルでスッキリした響きになります。 Bm7(9,13) omit 3,5の可能性も考えられますが、前後関係からそこがセブンスコードの響きであればB7です。 私は、質問に提示の構成音だけを単発で聴くとAM7 on Bの響きにも感じます。
前後のコードやメロディーの音が分からないので推測になりますが、シ、ラ、レ♭、ラ♭ はB7の一部と考えることもできます。 シ が ルート ラ が 7度(短7度) レ♭ が 9度 ラ♭ が 13度 9度と13度はテンションノートです。 コードの構成音のうち、3度と5度が省略されているので、やや分かりにくくなっています。 5度はそのコードがマイナーでもメジャーでも変わらないため、省略されることもある構成音です。 3度はそのコードがマイナーかメジャーかを決める音なのであまり省略されないのですが、メロディーとの兼ね合いなどで省略されることもあります。 これはケースバイケースで、この作曲者(編曲者?)は、3度と5度の安定感よりテンションの響きを優先したということです。 このように、コードのどの音を使うか、どういう順番で積み上げるかをコードヴォイシングと呼び、さまざまな方法とけっこう複雑で面倒な理論があるのですが、とりあえず全体像を知るにはネットで検索してみてください。 (なお、YouTubeのコード学習動画は、日本のものは取っ付きやすくてお手軽なものが多く、アメリカ製動画のほうが最初は馴染みにくくても深く本格的に学べるものが多い印象です。)
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