皆さんの回答を見ていると 薪ストーブの知識が殆ど無い方が
多い事が見て取れます。実際に使っている方達のお話を
良く聞いた方が良いと感じます。
私自身はとても気に入っており、またとても快適で、最高の
暖房器具だと感じていますが、 薪の確保と保管、火の熾し方、
クレオソートの発生を最小限に保ちながらも小さな火でも
強く燃やす方法、ガラスを綺麗に保つ炊き方、
煙突掃除やメンテナンスなど、なれてしまうとどうと言う事も
有りませんが、マメで 勉強家じゃない人には、結構負担になります。
自分でメンテ出来ないような人にはお勧め出来ませんし、好き
じゃないと 結局無用の長物になる事は考えておいた方が良いでしょう。
日本製の薪ストーブは極少数の工房で手作りされている他は有りません。
もの凄く高価でこだわりの塊のような良いものが多いです。
ホ○マは中国製で 隙間だらけ、ガタガタ、耐久性も悪く
鋳物の壁が薄く、重量が軽いので 熱容量はとても低いです。
ですから扱っているのはホームセンターかWEB直販などの
素人向けショップのみです。
飾りだけを目的にするならホ○マの10万円以下でも良いかも
知れませんが、 やや寒冷地や山間地で暖房を効率よく、快適に
するなら 絶対に後悔しますから止めましょう。
ダッチウエストやバーモント・キャスティングなどの輸入品がお勧め。
重量は200kg以上あり、薪ストーブ1ヶあれば家全体が
暖まります。
重くて、鋳物の壁厚が厚く、立て付けのしっかりしたものでないと
薪ストーブの良さは皆無と言えるでしょう。重たいという事が
安定燃焼と火持ち、遠赤外線や余熱による長時間暖房に
とても重要な要素です。その意味では鋼製の薪ストーブは
安価ですが、絶対にお勧め出来ません。
薪に関しては
燃えやすく、火力が強いけれど、ヤニが多く、ストーブや
煙突のメンテが大変な 松や杉の薪ではでなく、火持ちの良い楢、
クヌギなどの広葉硬木の薪が必要です。
寝る前にくべておけば朝まで暖かいですし、朝になってから新たに薪を
追加すれば すぐにまた高温で燃焼を開始出来ます。
薪ストーブは細かい温度調整は出来ません。 煤やタール、クレオソートの
発生を抑制するためと、全面や側面のガラスを煤けさせない為には
強火で元気よく燃焼させる必要が有り、その為には 容量はメーカー
推奨よりも 少し小さめのストーブの方が良いかと思います。
さもないと、真冬も暑くて寝られませんから、窓を開けて寝るように
なります。 もちおん、極寒の土地の場合はそうでも無いでしょうから
お住まいの地域によっての事とご理解下さい。
タール、煤、クレオソートが煙突内で固着したまま放置すると
煙道火災、バックドラフト、一酸化中毒の原因になり大変危険ですから
煙突掃除やメンテは大切です。 また それを防止するためにも
弱火でちょろちょろはダメ、強火で元気よく、ヤニの少ない薪を
燃やすことが重要になります。
どなたが書き込んでいますが、灯油のFFや温風ヒーターの方が
暖かい等と言うことは絶対に有りません。 私のところは
八ヶ岳の中腹ですが 真冬にガンガンストーブをたくと、
家全体が暑くて、前述のように夜は窓を開けて寝ます。
巡航燃焼になり、部屋が暖まるまでに1時間~2時間程度は
必要なので、冷え切った家の中で初めて着火する場合には
しばらくは寒いと言えますが、一度巡航燃焼になれば、もの凄く
快適で暖か。 窓を開けて寝ると言いましたが、その時にも
毛布1枚程度しか掛けないでの事なのです。
一番の難点は 薪の確保で、 これは原木を知人のつてなどで
入手して 自分で定尺に玉切りし、薪割りで割るのですけれど、
この手間や暇、或いは この 薪作り自体が苦痛な人は
薪ストーブはお勧めできないでしょうね。。。
これだけは 心して頂いた方が良いでしょう。
長くなりましたが、超高価なこだわり工房製の日本製鋳物製品ならOK。
中国製軽量廉価なホ○マは 飾り以上の期待はするべきで有りません。
ばかばかしいほど日本での価格が高いのですが、ダッチウエストやバーモント
キャスティング製の輸入品で有れば、ストーブ・ライフは最高になります。
(これらも原産国で直接購入すると1/3~1/2ぐらいで買えるのが
気に入らない点ですが、日本では嗜好品扱いされるので仕方がない
のでしょうね。。。)