どうして宝塚舞台の設立(1998年5月15日)は同年同月30日に開館される予定のTAKARAZUKA1000days劇場(2000年12月13日まで営業された仮説劇場で、 宝塚歌劇団における東京初の専用劇場)の開館合わせといえるのですか? 宝塚舞台は、阪急電鉄から宝塚歌劇団専用劇場の運営部門が分離独立され、設立と同日に宝塚大劇場と宝塚バウホールの運営権が阪急電鉄から移管されました。それも阪急電鉄の直営施設は阪急電車の沿線内でないといけないという暗黙の了解があるからです。 なお、初代東京宝塚劇場(1934年~1997年)は、土地の管理はもちろん、施設の管理も東宝が行っていました。その頃は、宝塚歌劇団の優先利用施設で、宝塚歌劇団の非公演は少数派でした。ちなみに、現在の本業は映画配給としている東宝(1932年設立)は、前身社名は「株式会社東京宝塚劇場」であり、社名に「東京宝塚」の略語を採り入れた宿命もあり、東京宝塚劇場の関連部門が祖業でした。つなぎ営業施設であるTAKARAZUKA1000days劇場の後継劇場である2代目東京宝塚劇場(東京宝塚ビルのメインテナントで、東京初の宝塚歌劇団における常設専用劇場)は、東宝が土地管理、宝塚舞台が施設管理を行っています。 宝塚舞台が設立されたのは、阪急電鉄における大人の事情が絡んだといっても差支えがありません。 なお、宝塚歌劇団公演における主催者は、どの公演であっても阪急電鉄の直管となっています。