同じ様な文字・記号って結構な数があるんですが...
ロックバンド「BOØWY」(ボウイ)の「Ø」は、アルファベットの「O(オー)」にストロークが付いたものです. (Ø,ø)
由来からすると、「空集合」を表す記号らしいんですけれどね...
この、「Ø,ø」は、北欧の言語で使われますが、本来は「エ」に近い発音になります. "oe"(Œ,œ)と同じで、「オ」と「エ」の中間です.
ユニコードではU+00D8に大文字、U+00F8に小文字がそれぞれ割り当てられています.
変換辞書類には登録されていないと思いますが、ウィンドウズの場合でしたら
IMEを有効にした状態でキーボードを「u00d8」もしくは「u00f8」と叩き、「F5」キーを押すと「文字一覧」に表示されます.
「空集合」の記号(∅)は、丸に左下がりの斜線が入ったもので、記号なので音はありません.
ユニコードではU+2205に割り当てられていますが、フォントによっては収録されていません.
「しゅうごう」で変換できることもあります.
似た様な記号で、「直径記号」というのがあり、これもやはり丸に左下がりの斜線が入ったもので、記号なので本来は音はありませんが、
慣例的に「まる」とか「パイ」とかと読んだりします.
ユニコードではU+2300に割り当てられていますが、殆どのフォントが収録していません.
普通はギリシャ文字の「φ」で代用します.
ギリシャ文字の「Φ,φ」は、「ファイ」とか「パイ」と読みます.
音訳する際には普通、「ファ・フィ・フ・フェ・フォ」としますが、英語の「F」と違って下唇を噛みません.
日本語の「プ」のつもりで息を強く吐き出す感じになる様で、日本人からみたら
より日本語的に「ファ・フィ・フ・フェ・フォ」と発音するのに近いと思います.
たぶん、「ふぁい」で変換できます.
なお、コンピュータの世界では、場合によってはアルファベットの「O オー」と区別するために、数字の「0」を斜線入りで表示する事があります.
昔のパソコンもそうでした.
これは数字の「0」そのものなので、独立した文字としてはありません.
この「0」を今のパソコンで使うためには、数字の「0」を斜線入りでデザインしたフォントを使う必要があります.