>敵対した理由はやはりスペイン側でハプスブルク家の血筋が途絶え、ブルボン家を迎えようとしたからでしょうか？ はい。そうです。 スペインのカルロス2世が、自分の甥（姉の子）を次期国王に指名した。 その子は、フランスの王太子でもあるため、将来フランスとスペイン両方の王となることに、ハプスブルク家側は承知できなかったのです。 >それまでの関係は良好だったのですか？？ それまでの関係は、良好でした。 スペインとオーストリアの関係が悪化するのは、カルロス２世の死の１年前に、スペイン王位継承者であったバイエルンのヨーゼフ・フェルディナンドが死亡したため、カルロス２世がルイ１４世の子ルイ王子を指名してからです。 >継承戦争後のスペインとオーストリアの関係はどんな感じだったのでしょうか。 スペイン継承戦争後に、ポーランド継承戦争というものが行われました。 １７３３年に始まるこの戦争により、スペインは、南イタリアをオーストリアから奪い、オーストリアとスペインとは、敵対関係となります。 >スペインと、オーストリアの支配下となった南イタリアの行き来、交流はできたのでしょうか？？ 当然できます。何の問題もありません。 当時の戦争は、国対国の戦いではなく、王様どうしの戦いであって、庶民には全く関係ありませんでしたし、王室事態も、互いに大使をおいており、頻繁な行き来がありました。 南イタリアの地域の流れを調べてみましょう。 ビザンツ領 → イスラム領 → ロベール・ギスカール → ホーエンシュタエフェン家領 → シャルル・ダンジュー → シチリアの晩餐 → シチリア王国（アラゴン系）とナポリ王国（フランス系） → アラゴン王国による統一 → スペイン領 → スペイン継承戦争によりオーストリア領へ → ポーランド継承戦争によりスペイン領へ → 両シチリア王国の独立 → イタリア統一 こういった流れをまず理解しましょう。